GPL~GNU General Public License

当ブログ2008年4月8日の記事 jQuery カラーピッカー プラグイン で掠めるが如く登場したのがjQueryカラーピッカーを作者 Steven Wittens氏が公開していた 其のライセンス方法であるGPLにて、 英語版のみ公式とされていれば非公式ではありますが 「ライセンスについて」として日本語訳も本文が公開 されています。

このGPLにつきましては、 一度具々れば と次々と字義が求められますが、 就中、概要から詳細迄、有効に纏められており、 参照に値するように感じましたのが「マイコミジャーナル」の2004年4月13日の特集は海上忍氏の手になる History of GNU - GPLとはなにか にて、特集冒頭には
オープンソース/フリーソフトウェアという潮流の中で、Richard Stallman氏率いる「GNUプロジェクト」は一種独特な存在感を示している。
(中略)
オープンソースが注目を集める今、GNUプロジェクトの憲法ともいえる「GPL」
と其の重要性が語られており、 頁を繰れば次ページ 2.GPLとはなにか? に此のライセンスを特徴づけるものとして以下3点
  1. コピーレフト
  2. GPLの派生物はGPLである
  3. 商業利用可能
が上げられ、 以上条件をプログラム作者が頒布時に利用したい際は当ライセンスを適用すれば良いと云うことになるでしょうか。

ただ、ライセンスと適用、運用面から云えば、 頁を繰って読む程になかなか難しいものであるらしきことが分かり、 特集の纏めとしても
しかし、これほどまでフリー/オープンソースソフトウェアが普及してくると、いろいろな問題が生じることは避けられない。日本だけを見てもGPL違反はすでに何件も発生していること、今後はチップに埋め込まれる形態も増えるため、ますますリバースエンジニアリングが難しくなる -- GPL違反の発見が困難になる -- ことを考えると、人の善性のみ見ていていいのか、という疑念も出てくる。以前どこかでStallmanが「あらゆる社会は信頼を前提にしている」と語っていたが、現実はもう少し厳しいように思えてならない。
とされており、まだまだライセンス形態全体としての紆余曲折の在ることが感じられます。

Steven Wittens氏のjQueryカラーピッカー以外に身近な例としては、 当ブログでもカテゴリーのひとつとして採用しておりますjQueryの、 ライセンスについて当ブログに度々登場していただいております高橋登史朗氏の All Aboutは2007年10月27日の記事、 jQueryの魔法 から引用させていただきますと、
jQueryのライセンスは、MITとGPLのデュアルライセンスで自分のプロジェクトに合うライセンスを選んでそれに従って使用できるという、最近はやりのスタイルです。ライセンス文言はダウンロードしたファイルにすでに書いてありますので、そのまま利用する側が特にすることはありません。
と、 4.主要なフリー/オープンソースソフトウェアライセンス でも項目立てられているデュアルライセンスの一方としてGPLは採用されています。
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サブネットマスクの計算方法とCIDR(サイダー)

ネットワークに於ける基礎的問題サブネットマスクの計算についての解法解説が @ITの「ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座」の第8回として2008年5月15日に掲載されていたのが サブネットマスクの計算をマスターする にて、シスコシステムズによるシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)に関してと謳われてはいますが、 IPAの情報処理技術者試験でも初歩的な段階で出題されますので IT従事者には最早お馴染みの得点源であるでしょう、 最初の頁は2進数から10進数への変換ですから、 現行の教育基準は分りかねますが、高校生では必須、気の利いた中学生なら解ける程と考えれば良いでしょうか、 例題より抽出させていただければ、
11011111.11110100.01011001.00110111

223.244.89.55
にて第1オクテットでは255-32なら暗算に弱くとも直ぐ算出出来よう抔と、 楽しみ乍拝見し、頁を繰れば登場したのはCIDRにて Classless Inter-Domain Routing の略称をサイダーと発音するのも知った当時は可笑しく印象的でしたが、 矢張り枯渇の容易に予想され得るIPv4のアドレスに施した対処療法とは云え、 其のシンプルであり乍要件を必要充分に実装した発想の巧みさ、豊かさ、には大変驚かされました。
具々ればどうやら東京大学の安田教授により開発提唱されたとあれば 日本人のインターネットへの貢献を頗る頼もしくも思います。

当該リンク先には問題も其の解答も掲載されていますから、 仮令IT関係者ではなくともパズル感覚で解かれてみて、 インターネットを支える技術の一端に思いを致すのも一興ではないでしょうか。
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LoiLoScope現状見聞録の紹介

LoiLoScopeとは当ブログにて以前、以下4アーティクルにて取り上げもし、 動向を注視している、漸うGoogle検索表示画面で件数が1万に迫らんとする新興動画ソフトウェアにて、 Geekなページ、2008年5月14日の記事 ビデオ編集ソフトLoiLoScopeが斬新過ぎる に、実際に(株)LoiLoへ出向いての当ソフトの見聞及び開発者インタビューが掲載されています。

今となっては当ソフトを見てこそ云えることなのですが、 従来の動画ソフトのインターフェースは一様にタイムラインを中心に構成され、 宛ら斯くあらねば動画ソフトにあらずと云った様相を呈していたのは異様な事態にて、 其処に颯爽と登場せるLoiLoScopeについて、未だ情報の乏しき中に、 当該記事内、SEGAにてゲーム映像の編集を担当されていた開発者の杉山竜太郎氏の言を引用させていただければ、
例えば、ソニックのパンチがあります。ゲームキャプチャでパンチしたものがあるのですが、いいパンチにも色々あります。頭の中でそれぞれの「イイ」パンチを覚えていくのは大変です。シーンとパンチの親和性を考えるときなどに、比較しながらちょっと再生してみるのが簡単なソフトが欲しいと思っていました。
と、開発動機、経緯が語られているのが 矢張り実際にインタビューをされた上で構成された記事である重要性を物語るかに思うと共に、 実に興味深く、貴重なインタビューを含む記事であると感じます。
こうであればこそ件の秀逸なインターフェースも頷け、 また其れを備えた実際の使用感を他者の視点から画像、感想を交え、 分かり易くレポートされている記事に謝意を表し度思います。

「入手方法」として項目立てられた中に
どうしても、クローズドベータ版を入手してすぐに試してみたい方は メールを下さいとの事でした。
とありますから、以前メール登録に関して苦言を呈し乍も 動画編集については門外漢の私は腰の引けて、 他人に先駆けて態々申し出る資格も無い者と自覚しておりますが、 動画編集に長け、造詣も深い方には是非申し出ていただき、 他のソフトとの使用感の相違抔をレポートしていただければ有り難いとの他力本願も、 中々情報の足りない中にこの様な展開、道が開かれたのも 当該紹介見聞録の貴重な功績になるのかもしれません。
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大手企業の横暴の通用せざるWEB

当ブログ今年が端午の節句は2008年5月5日の記事 ブロガーのキャリアパスとしての一オプション に於いての言及は坂和敏氏の代表を務める新奇広告代理店、 アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 が企業理念に据えらるwin-win-win(トリプルWin)の、 此処にての利益を受け得る三者とは
企業-書き手-読み手
と云う意味付けの、此れを
一般的なコンテンツは企業の視点だけで作られます。最近ではホームページに来る「客」を意識したサイトも増えてきましたが、これではWin-Win止まりです。企業ホームページには多くの「取引先」やその予備軍がアクセスします。彼らに「ウチの会社と取引するとメリットがあるよ」と感じさせることで、より充実した取引環境を作り出すこともでき、そこから顧客利益を導き出します。
が如き引用の方向に捉えた記事がWeb担当者Forumの2008年5月14日の 有限会社アズモードは宮脇睦氏の手になり掲載されていたのが 全員勝利の方程式。トリプルウィンという発想 にて記事中狭義としての三者には
企業-下請-顧客
が該当され得るのではないかと考えます。

市民文化の発展せざる社会にては企業の単独Winのみ追及され、 行き過ぎれば其れは今も社会に大きな爪痕を残す公害抔に代表される社会悪となり得、 近年には大きくは大手自動車会社のタイヤ脱落殺人から、 中小規模ではの北の肉屋、老舗菓子屋、有名割烹の偽装問題抔が 具体例ととして上げられるでしょう其れは、Win-Winに縦令進化しても 氏の指摘では上記偽装系は其の果ての社会悪に該当すべきにて、 孰れ、決して褒められた状況ではない様に感じます処、 WEBの浸透は上が如き状況打破に打って付けであるとすれば、 WEBの発展は即ち市民文化の発展とも云えるのかも知れません。

同じくWeb担当者Forumには上記記事の前日2008年5月13日に クローキングのSEOスパムが言い訳できない状況でバレてしまったサイトの悲劇 と題された渡辺隆広氏のセレクトによるrandfish氏の手になる記事では クローキングなるSEOスパムが容易に暴かれ得る手法であることを訴える作りではあり乍、 大手企業の傲慢さを内包するSEOスパムがWEB界に於いては容易には通用しないことをも示しているかに思え、 此処で良い顔をしていないのはGoogleとされていますが、 顧客、一般世論、社会とも換言可能であるでしょう。
本アーティクルのタイトル通り通用せざるとは多少云い過ぎの感が無きにしもあらずですが、 通用し難い程は云い切っても然程遠きにもあらじと云う感じではないでしょうか。

尚、クローキングとは記事中「Web担編注」より引用させていただけば
「クローキング」とは、サイトにアクセスしてきたのが人なのか、検索エンジンのクローラ(ロボット)なのかによって、異なるページの内容を表示する手法。検索エンジンに対してだけ特定のキーワードが詰まったページを表示するクローキングは、SEOスパムの一種だとみなされる。
と云う訳で考え様によっては、上客のGoogleにさえ良い顔をしておけば、 下客の一般閲覧者の面倒を見る迄もないともとれる手法ですので、 本アーティクルタイトルを考える時、実に面白い示唆を含むものであると感じます。

「なかのひと」の神秘的一面の分析・考察

ITproの園田誠氏の手になる連載 お役立ちWebサービスを探せ! での第4回に於いて 第4回 どの企業の“なかのひと”が自分のサイトを見ているか で以前当ブログでもご紹介の なかのひと の詳細を考察されていましたのでご紹介いたします。

時計と並ぶブログパーツの代表としてのアクセス解析では、 当ブログではお馴染みのWeb担当者Forum山川氏により2008年3月19日の記事 ヤフーがブログパーツ形式の無料アクセス解析サービスをスタート でも紹介されている様に Yahoo!も2008年3月18日 Yahoo!ログール の公開を発表する抔、一般に普及しているサービスであると云う状況下に、
企業,団体などの組織からのアクセスに絞り込んだ解析という一風変わったアクセス解析をしている
と云う事で通常ではない変化球的サービスとして捉えられています。

確かにトップレベルドメインを絞ることに依り、 ハード的にもソフト的にも負荷を減らせる上、 特化した提供サービスを謳い差別化にも成功し、 上手い方法を考案したものだと当初私も感じましたが、考察が進むに連れ、 正体の判然しない運営団体の漂う怪しさにも関わらず、 其の提供サービスについての技術力を高く評価されていることが、 成程と首肯される論が展開されていきます。
考察対象項目として、
  • アクセス元団体の住所を特定
  • 年齢・性別解析
が該当し、 アクセス元団体の住所を特定については、 可能性としてYahoo!のディレクトリ登録の様な手作業をも想定されていますが、 そうであるとすれば可也の予算が割かれていることになり、 そうなれば怪しい運営団体に可能なレベルにはなりませんし、 Google的に自動で解決しているのであれば、 例え運営会社が現在小さな団体であろうと大きな可能性を有することになります。
もう一方の年齢・性別解析についても下記の
一方,年齢・性別解析システムは,まだ実験段階にあるものですが,私達のような一般ブロガーが通常は解析結果として得ることが難しいと思われる,大変貴重な解析システムです。おそらく企業向けのアクセス解析で,数百万円するようなシステムと,それをサポートするであろうコンサルタント会社がバックに付いていないと,アクセスの内訳としての性別や年齢分布は取得できません。「なかのひと」は実験段階とはいえ,通常では難しい年齢・性別の解析に果敢に挑戦しています。
如き言及があり、決して簡単に実現出来るサービスではないと考えられ、 最後に氏はこう結び、運営団体にエールを送られています。
実際にどうやって情報を取得しているのかはわかりませんが,「なかのひと」はその名前から感じるほど軽いサービスではなく,バラバラに存在するいろいろな情報を一つにまとめて,アクセスしてくる閲覧者についての全体像を明確に浮かび上がらせてくれる先進的なWebサービスです。
此の如き高い評価を得られているサービスを 覆面団体が運営しているのもWEBの面白い一面であるように思いますが、 又孰れ当該団体の正体が明らかになる楽しみも与えられており、 私も其の動向には注目していく積もりでいます。

クレジットカード産業の業界セキュリティ基準PCI DSS

IT系の業務に携わる者には重要な情報として2008年皐月の初旬に 数日続きで掲載されたネットワンシステムズの豊田祥一氏によるITpro内の記事が セキュリティ基準「PCI DSS」 に項目を纏め掲載されましたので少し日は経ってしまいましたが紹介させていただきます。

PCI DSSはPayment Card Industry Data Security Standardの略であり、 連載冒頭から引用させていただけば概略
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は,情報セキュリティの向上を目的としたクレジットカード産業の業界基準である。米国では,多くの企業がSOX法の対応に追われる中,特に小売業を中心にPCI DSSへの準拠が強く求められるようになったことから,非常に関心の高いコンプライアンス上の課題の一つとされている。
と纏められ、 近年情報資産のセキュリティについて喧しく騒がれる中も 本標準は本邦では未だ普及には至っていないようですが、 IT界の潮流は遅かれ早かれ米国のものが導入される傾向にありますし、 その意味で云えばSOX法への対応が一巡した頃米国でも目を向けられた由にて VISAとMasterCardの2社が中心となって開発された本標準なれば、 クレジットカード産業と云えばE-commerceとは切っても切り離せない状況にありますから、 只の今、SOX法への本邦企業の対応の大童の目を向ける余裕のある筈も無く、 当該法案の企業内適用の一段落すれば 孰れ、IT関係者は薄かろうと濃かろうと関係を持つことになると予想されます。

上記喧しきセキュリティ事項と云えば ISMS やプライバシーマーク抔が代表的にて、 多くの方が屡耳にされると思いますが、 PCI DSS は其れ等既存の要件とは異なり具体的で、且つ要求レベルも画然と定められる抔、性格は異なれど、 相互補完の関係にあり、どちらかを適用すれば其れで済むと云う問題ではなくなりますので、 セキュリティを考える上での懸念事項が増える結果になることは否めません。
ネットのセキュリティについては次々と新技術、新規約の採用されて IT業界関係者も追随するのに一苦労されているように拝察すると共に、 新技術に便乗しセキュリティ専門家を謳う怪しい業者も多く見掛けますので セキュリティを導入したいユーザー企業担当者のご苦労も偲ばれますが、 健全な業界の成長には欠くべからざる事項である為、 此処は提供側、被提供側の互いに切磋琢磨、投資研究される道を取らざるを得ないのではないでしょうか。
また当連載の末尾に「クレジットカード業界以外への適用も可能」として項目立てられている文面を引用させていただけば
 PCI DSSは,カード会員データとセンシティブ認証情報を保護することを目的に,主として技術的側面を重視して作成された業界基準である。しかし,これらの情報を重要情報と置き換えてみると,クレジットカード業界以外への適用も可能だ。
 また,マネジメント・システムの構築,コンプライアンスの順守,技術的セキュリティ水準の確保は,様々な情報セキュリティに関する脅威から組織を守るための主たる3要素であり,PCI DSSはこの一翼を担う資質を備えたものと言える。このため,技術的セキュリティのベンチマークとして,PCI DSSの重要性が今後増していくものと思われる。
とされていますから、 IT業界関係者に限った話ではないのかもしれません。

当アーティクルにも閲覧者の便利の為、 下記に連載記事夫々への直接リンクをはっておきます。

ブログマーケティング~百式田口元氏インタビュー

当ブログ2008年3月25日の記事 Rafaël Rozendaal にて登場いただいたのはサイト 百式 にて同時に屡楽しく拝見させていただいているサイト IDEA*IDEA を運営されてもいる田口元氏のインタビューが、 Web担当者FORUMのいしたにまさき氏によるブロガーウォッチングは第2回、2008年5月2日の記事 ブログマーケティングをやるなら、まずブロガーの違いを理解せよ/百式 田口さん に掲載されており、此方としては一方的に馴染みのある氏のブログに対する考え方抔が窺えることもあり、 エントリーさせていただきました。 氏の手になる両サイトは常々参照させていただいておき乍、不躾にも、 今回の記事の御蔭にて改めて概要を知ることができました。

記事中、田口氏の言葉より引用させていただけば
「ブログ」とか「ブロガー」ってひと括りで片付けないで、個々のブログやブロガーをちゃんと「区別」できるようになりましょう、かな。「マーケティングにブログやブロガーを活用しよう」という漠然とした感じの表面的な議論では、効果的な連携やマーケティングはできません。
とブログ及びブロガーに於けるマーケティングについて論じられているのは、 当ブログ2008年5月5日のアーティクル ブロガーのキャリアパスとしての一オプション にての アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 の代表取締役坂和敏氏の考え方にも一脈通じる部分があり、 両者ともにヘビー・ブロガーであることにも依拠している様な感を受けます。
企業マーケティング担当者はブログを知り得ず務まり得ない時代が到来するのでしょうか、 将又、畢竟当該担当者とブログは親和性の薄くして 広告代理店のスペースが大きく開けるのでしょうか、 動向は興味深く見守られるべき事項に思われますが、 孰れにせよ、ブログがマーケティングに利用される、 と云うより利用されている現在より進んで必要不可欠なものになるのは 間違いのない処の様に感じられます。

上記リンクより実際ご覧いただければお分かりになると思いますが、氏の両サイトは共に充実しており、 労力は並ならぬものと思われますが、両サイトを同時運営する意味や、 ご自身によるオススメ企画やベスト・エントリー抔も掲載されており、 一読者としては知り得ない部分の記述にインタビュー記事の価値を感じます。

---2008/5/14追記---
遅まき乍気が付きましたが、インタビューイーの田口元氏のサイト IDEA*IDEA で2008年5月7日に関連記事 いしたにさんとチャットしていたらWeb担当者Forumの記事になった が掲載されており、簡便ではありますがインタビューの裏側を知ることが出来、興味深く、 此処でもネットでの個人の情報発信に於ける強化されたツール、ブログの特性が活かされている様に思います。

ブログタイトルズームアップ2

「ブログ環境設定」を20記事表示に設定の当ブログでは、 タイトルのjQueryを利用した拡大機能を含んだ記事が次頁へ移動すれば2008年4月22日 ブログタイトルズームアップ で実装していた拡大される筈のタイトル表示に変化がなくなるエントリー順が再度訪れましたので、 矢張り、未だ少し淋しいとあれば当記事を投稿するに至りました。

このアーティクルが存在する間はブログタイトルがトップ頁表示と同時に大きくなり始める筈です。
前回より本機能は当ブログのデフォルトとしてカテゴリーは「configuration」とし、 様々変遷を有したタイトルも、ブログタイトルズームアップに落ち着けば末尾に2を追加しました。

「次のページ」へをクリックして頁遷移しても以前の記事 ブログタイトルズームアップ がありますからタイトル拡大機能は失われることは無く、 更に其の先、[次のページ]へをクリックしても 映画風タイトルズームアップ により、又更に其の先、[次のページ]へをクリックしても 映画風タイトル・クローズアップ がありますからタイトル拡大機能は失われることはありません。

加えて、トップページから消え去ることを好いことに、前回の 映画風タイトル・クローズアップ 及び 映画風タイトルズームアップ 同様、 ブログタイトルズームアップ では、 アーティクル 外部jQueryテスト での別機能を応用し、 アクセスするとタイトル文字と色が変わることにしましたので、 頁を繰る毎に異なるフォント色の異なるブログタイトルをお楽しみいただけると思います。
当該頁のタイトル拡大スピードは以前の7割増しですので、よりダイナミックに感じられると思います。

---2008/6/1追記---
一連の ブログタイトルズームアップ 同様、本アーティクルも ブログタイトルズームアップ をトップページから追い出したと同時に ブログタイトルズームアップ3 によりトップページから追い出された為、 トップページのタイトル拡大機能は追い出した張本人に譲り、 当記事では、アクセスするとタイトル文字と色が変わることにしました。 2008年3月8日記事、 外部jQueryテスト での別機能の応用です。

ブログパーツの安易な多用の失当

ブログパーツは基本的に作業はコピー&ペーストのみと、 非常に手軽にブログに追加出来、 視覚効果やコミュニケーションツールとしての有効性も高い為、 自らのブログに追加実装されるブロガー氏の多く見掛けられるのも首肯出来ますが、 パーツ自体は動的頁の実現の為、必然的にスクリプトを使用しており、 其の主体はjavascriptを多用していることが多い様に思われ、 ブログへの追加の際、次の2問題点
  1. ブログパーツ実装時のjavascriptコード最適化の不適当性
  2. 別ブログパーツとのコンフリクト(衝突)
から警鐘を鳴らす2記事が掲載されていましたのが、
  1. CNET Japan(2007/9/4)
    JavaScriptがウェブを遅くする--今できる緩和策を考える
  2. ITpro 技術者視点のユーザビリティ考 第31回(2008/5/9)
    他サイトに埋め込まれるJavaScriptを作るときの作法
上記2サイトになります。

問題点1についてはRichard MacManus氏によるサイト1に於いて
経験を積んだ技術者にとって最もショッキングな事実は、JavaScriptがシングルスレッド型の言語だということかもしれない。これは、JavaScriptが物事を同時にではなく順番に処理するということだ(Ajaxの呼び出しは例外である)。JavaScriptの断片がロードされ、あるいは評価されているとき、他のすべての処理はその終了を待たなくてはならない。
とあり、多数ブログに追加したブログパーツの内一つでも当該問題を抱えていれば、 当パーツがボトルネックとなりサイト全体のパフォーマンスが落ちてしまい、 追加のブログパーツが増えれば増える程、可能性は高まる訳です。
此の問題についてはブロガー側に対処の手段の無いのは勿論、 開発者側で一意に解決できる問題でもないことが記述されており、
ウィジェットとJavaScriptツールは非常にクールで非常に便利だが、現在はそれらをうまく動かすためのよいインフラはない。現在、ブログの読み込みの遅れの始めの兆候がすでに現れており、今後さらに多くのウィジェットとJavaScriptの断片がブログ界に普及するにつれて、事態は悪くなる一方だろう。ブロガーにこの複雑さや相互依存性、ウィジェットによって引き起こされる問題を理解することを求めるのは、筋が通らない。
と、事態の深刻化が予言されると共に結論付けられて、 ブロガーとしては唯一、ブログパーツは使用しない、 使用しても数を控え疑わしきものは削除するという方針を取る以外には難しいのではないでしょうか。

サイト1の提言を受けて水野貴明氏の手により上梓された記事がサイト2であり、 サイト1で開発者連に向け標準ライブラリ、 当ブログでもカテゴライズしております「jQuery」や「prototype」抔の使用を推奨しているのに対し、 以下引用3点から異論を唱えられています。
  1. サイズが大きく読み込みに時間がかかる
  2. 必要以上に処理が複雑になっている
  3. 環境を汚染する
    標準ライブラリとして充分参考するに値するコードで有用である旨抔述べられていますが、 基本的に開発者向けの内容になっていますから、 使用者側にとってはこれ等の考慮が担保されたブログパーツを使用する様注意する程にしか対応法が考え難く、 隔靴掻痒の感が無きにしもあらずですが、 見て楽しいものは使いたい、紹介したいというのがブロガー気質と云うものだと思いますから、 なかなか抑制も難しく、悩ましい問題だと思います。

    苺みたいなトマト、トマトベリー

    2008年5月4日はYahoo!のトップに掲載されていましたから、 ご存知の方も多いと思われるのも顧みず当ブログにエントリーすることにしましたのも、 当ブログ2008年5月8日のアーティクル 21世紀日本発 超高層免震技術 に於けるserendipityにも通ずる様な、 出来そこないと思われた三角トマトの、其れは発見とも云い得るトマトベリーへの発想の転換を、 開発者の小さな娘さんが齎した件にとても興を惹かれたからです。
    Yahoo!で見たニュースではありますが、 Yahoo!ニュースは直ぐに削除されてリンクが死んでしまうことも多い為、 ニュース元の時事ドットコムへリンクしておきます、其の記事 トマトベリー人気じわり=種苗会社が開発、世界注目-埼玉 の興を惹かれたと云う当該部分を引用させていただければ
    丸型が定番で「三角型は『失敗作』と相手にされなかった。
    (中略)
     時田社長が「失敗作」を家に持ち帰ると2歳の長女が「イチゴだ」と大喜びした。苦手なトマトと気付かず口に入れ、笑顔を見せた。
    とあり、serendipityの其の現場が眼前に髣髴とされ、微笑まずにはいられません。

    時遊ZINEの2008年5月4日の記事 トマトベリー イチゴの形をしたトマト!? では写真入りで紹介されていますので、 概要と写真をご覧になりたい方は参照下さい。
    またトマトベリーには公式サイト トマトベリーのすべてがわかるウェブサイト がありますので更に詳細を知りたい方の為の参照には此方が適していると思います。