オープンソース化されたPBX~Asterisk

日本におけるAsteriskの先駆けでもあるフリー・エンジニアの高橋隆雄氏によるITproへの連載が 2006年3月31日より継続しており、Asteriskについての有益な情報を齎してくれます。 Asteriskを使う---目次 Asteriskについて当連載の第1回 Asteriskとは何か から引用させていただけば
AsteriskはオープンソースのPBXなのである。これまでPBXは知っているが、Asteriskというものの存在を知らなかった人にはちょっと衝撃的かもしれないが、オープンソース化されたPBXが存在し、それがAsteriskなのである。
此処で門外漢にはPBXとて縁遠いですから「PBXとは」で具々ってみれば と幾つか説明の検索されるのを閲覧するに 電話交換機と捉えて大凡間違いはなさそうで、 当記事次頁に於ける
親子機能を持つコードレス電話はある種のPBXであるため、PBXをわざわざ導入する必要もなかったのである。
が理解を助けてもくれるでしょう、 そのPBXがオープンソース化されたとすれば、 個人的に電話交換機の入手、個人的運用の敷居が低くなることを意味することにになります。
同記事の引用を繰り返せば
PBXといえばプロプライエタリなものしか無いのが当たり前だったが、業界初のオープンソースPBX、Asteriskの登場により今後はオープンソースでPBXというのも当たり前の時代となるかもしれないというほど、影響力のあるソフトウエアがこのAsteriskなのである。
とあり、OSの世界で云えばプロプライエタリなWindowsしかなかった処へ颯爽と登場したLinuxといった感じでしょうか、 此処でも当ブログで屡言及している企業側の論理が通用し辛くなっている現状が伺える様に思います。

時を経て2008年3月18日は第30回の ライン・キー問題が解決する!? では本邦お馴染みの電話機能とAsteriskの関係及び
今やオープンソース・ソフトウエアは,様々な側面で基幹業務やWebサービスに使われており,すでに無視できないどころか必須となっている感がある。Asteriskもいずれ日本国内でも無視できない勢力の一つになるだろう。
と本邦のメーカーに警鐘を鳴らす提起もあり興味深く、 更に2008年4月25日の第31回 あらためて解説,Asteriskとは何か? ではAsteriskの現状での位置付けを解説された上で、 本邦固有の問題、音声プラットフォームとしての可能性を述べられており、 WEB技術者は勿論、IT関係者にも看過出来ない情報を提供されています。

氏に警鐘を鳴らされるは本邦メーカーのみにあらずして、 此れは個人的にもオープンソース化についてプロプラエタリな世界から甘んじて身を転ぜよとも受け取られ、 其の為の努力を惜しまぬ様、自らを戒めたいと感じています。
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情けは他人の為ならず~一般ブロガーネットワークアンケート

当ブログで以前2日連続でお伝えしたのはjavascript関連アーティクルの にて共に記事中でご紹介しているブログ 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ の書き手、秋元裕樹氏こそ押しも押されぬアルファブロガーの命題の真なるを知ったは頃日とて、 果てこれは何時ぞやの、と感じるはdéjà-vuならぬ、 当ブログ2008年4月11日の記事 Life is beautiful に於ける
以前当ブログのカテゴリー「 ブログパーツ 」の「 なかのひと」のアーティクルでご紹介した サイト「 Life is beautiful 」の運営者が実は世界に誇るカリスマプログラマー中島聡氏であり、 Wikipediaの記事にもなっている アルファブロガーであることを知り得たのが頃日であると云う事実は、 コンピュータ・ITでカテゴライズしている当ブログとしては赤面の至りです。
と凡夫の愚行の繰り返しも、己の無知は顧みず主張させていただけば、 然れど此の事こそ当記事の引用を繰り返せば
その記事内容の秀逸さは流石はアルファブロガー、 ネットを漂流していれば、孰れ辿り着く先の一つであるのは、 前回3月26日投稿記事「 なかのひと 」に関して図らずも「 「なかのひと」を使ったアクセス解析の結果を公表してみるテスト 」にトラックバックさせていただいたことにも、示唆されるかに感じています。
が如き、インターネットの旨味、妙味である様に感じます。

又、同氏が同ブログの2008年5月13日の記事で アジャイルメディアネットワーク・読者アンケートのお願い を紹介しているのが、当ブログでは2008年は端午の節句5月5日のアーティクル ブロガーのキャリアパスとしての一オプション にてご紹介した アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 其の当社にて、此処にも同様の念を抱かずにはいられません。
記事を引用させていただけば
当ブログも参加している、タレントブログや政治家ブログではない、一般人ブロガーによる広告ネットワークアジャイルメディアネットワーク(AMN)
と、氏も積極的に同社に関与している様子にて、 また屡参照させていただいている小飼弾氏の 404 Blog Not Found でもランダムに入れ替わるヘッドバナーに現れる際がある抔、 思いも掛けぬ新方向からの援護射撃に新奇広告形態にも信頼が高まります。

本日は2008年の5月23日なれば未だ締め切りの来月2日までは日もあり、 新しいネット広告の形に賛意をお持ちの方は下記事に協力し アジャイルメディアネットワーク社/アンケート回答ページ 当該社の情報収集の一助となれば、情けは他人の為ならずとて、 孰れ己の身にも果報の齎されるやも知れません。

中堅・中小企業に於ける財務会計パッケージ

ITProの連載はノークリサーチ代表伊嶋謙二氏の手になる 中堅・中小企業のITアプリ導入実態調査(2008年版) の第4回の記事は 勘定奉行が独走状態の財務会計パッケージ の報告にて中堅・中小企業に於ける財務会計パッケージの導入第一位は勘定奉行と、 件の事件や店頭での状況、自らの周囲を見回して 弥生会計の首位との思い込みから意外な感じを受けましたが、 私の偏見の修正許りに於いてではなく、 財務会計となれば事業及び事業者にはなくてはならない中枢の業務フローのひとつ、 中堅・中小企業の実態をデータから読み取る上でも重要な記事であると考えます。

管見にて記事中から読み取れる中堅・中小企業の会計に於ける実態を挙げさせていただけば、
  1. 中堅と中小の導入に於ける乖離が起きている
  2. 銘柄選定には保守的であり、横並び傾向がある
  3. 大幅なカスタマイズは施されず導入される
  4. パッケージ製品に対する満足度は総じて高い
  5. SaaSは固よりアウトソーシング自体が忌まれている
になろうかと思え、夫々良し悪しは抜きにして、 個人的には感覚的にも宜成る哉と云う感を受けます。
又、此の記事の世に流布すれば上記傾向を以てして、 例えば新規事業を立ち上げる事業主へ財務会計パッケージの導入銘柄の選定に於いて影響を与える抔もあり、 勘定奉行のOBCには追い風となるのかもしれません。

HTMLエンティティ~ブログからもう一歩

ブログの編集画面から投稿されたテキストデータは、 ブログの表示画面ではHTMLという約束事でブラウザにより表示されています。 文字だけ送信したにも関わらず画像が表示されるのは此の約束事によっています。 このHTMLと云うものはホームページ(WEBサイト)を表示抔する際の約束事ですので、 ブログもホームページの一種と云う事になります。 HTMLと云う約束事はその簡易さ簡便さ寛容さにより広く普及し、 インターネットの普及にも大いに貢献しましたが、 それでもホームページを作成する際の敷居は一般向けには下がり切ったとは云えない証拠として、 ブログと云う利便性の高いホームページ作成ツールの普及した、 と云うのもブログ敷衍のひとつの理由に上げられると感じています。

扨、その約束事に於いては特定の目的で使用される文字がある為、 ブログの編集画面で見えている通りには実際のブログ表示画面上では見えない場合がある事に 戸惑われる方もいらっしゃる様です。 今回質問を受けた文字は"<"と">"でした。 先週末は2008年5月16日の金曜日、 浜北ブログ村(夜の部) は此の地二度目のお邪魔の ときわ屋さん カウンターで様々お話し乍の最中の話柄のひとつである、 当問題を齎したは当該ブログ村では最もお忙しい方にて、 其の場で質問に答えること叶いませんでしたので、 当アーティクルを用いて解法の一つをご紹介したいと思います。

此の二種の記号はHTMLに於いては重要なタグを示す為に使用される記号として決められているのですが、 ブログ備え付けのWysiWygエディタを使用していれば、 リンクやイメージ表示の呪文の一部として特に意識せずとも使用していることが多いと思われますので、 いざ、特にブログ画面上に表示させたい場合に、 自分は確かに入力した上、編集画面に戻れば確かに入力されているのに、 肝心要の人様に見ていただく画面に反映されないのが不可思議であると云うことです。 当問題についての解決方法もHTMLには用意されており、 エンティティ というWEB頁に詳しい説明が掲載されていて、此処では言及されていませんが参考書抔では 特にHTML用に用意されたエンティティをHTMLエンティティと呼ぶことも多く思います。

従って当問題の解決方法はブログ編集画面上に於いて
<⇒&#lt;
>⇒&#gt;
と入力し投稿すると云うことになります。

表示文字の問題については文字化けも含め文字コードとの関係も深く、 屡悩まされる方も多いと拝察します。 漢字につきましてもJIS第一水準、第二水準については問題がなくとも、 少し許り範疇を外れれば其の限りにはなく、 最も画数の多い漢字とは? で紹介されている新明解漢和辞典で最も画数の多いとされる33画の も例えばUTF-8文字コードを採用しているブログシステムでは表示されますが、 それ以外では表示されない場合があり、その際 &#40612; と入力すれば の様に表示され、一般に最も多い画数であるとされいている64画の龍四つは見付けられませんでしたが、 三つであれば計算上 ¾を乗じた48画に数えられる &#x9F98; と入力すれば表示されると云う様に、 WEB頁にエンティティ、即ち求める実体の参照をさせることで問題解決に繋がる筈です。
(同ページで同時に紹介されている84画の たいと については流石に用意されていないようです。)
以前2002年8月18日は夏の盛り、私が公開いたしました一コマ漫画では「 扇暍 」と云うタイトルを表示するのに 頁の文字コードをShift_JISに指定しております関係から 「扇&#26253;」として処理しています。

アルファブロガーの小飼弾氏も404 Blog Not Foundの2008年5月8日の記事 perl - Encode 中級 で言及されている部分があります。
EUC-JPやShift_JISで扱えない文字も、HTMLやXMLではCharacter Reference (文字参照;CREF)という方法で表記することが可能です。例えば、☺は&#9786;または&#x263A;と表記すればいいのです。前者はその文字のUnicodeを10進数表記、後者は16進表記したものです。
一般ブロガーには少しハイブローに過ぎる内容ですが、 ブログ毎に背後の機構が異なることが分かる抔、 役立つ部分も多い記事ですので参照されることをお奨めします。

他にもHTML用を含め様々なエンティティが存在し、 実際当アーティクル内でも &#190;&amp; を使用しています。 検索エンジンで「文字実体参照」で検索すれば顔文字にも利用可能な思いも掛けぬエンティティの見つかるかも知れず、 お試しになってみては如何でしょうか。

ホームページ作成浜松Tips謹製~略語辞典

当ブログ2008年5月9日のアーティクル 意外と知られていないSEOに有効なHTMLタグ でご紹介の5つのタグの内、4番目の <acronym>/<abbr> を実践しようとすると中々に手間の掛かるもので煩わしいことこの上なく、 せめてもの省力化にと一度使用した語彙を一アーティクルに纏めておけば、 大概一人の人間の使用する範囲は狭いものですから、 可也の手間は省けるだろうと当アーティクルを投稿するに至りましたので、 極々個人的な略語辞典とはなりますが、 もし当ブログと同様な略語を多用する方の一助にでもなれば幸いにてご利用いただければと思います。 <acronym>
  • <acronym title="Application Program Interface">API</acronym>
  • <acronym title="Application Service Provider">ASP</acronym>
  • <acronym title="Cisco Certified Network Associate">CCNA</acronym>
  • <acronym title="Classless Inter-Domain Routing">CIDR</acronym>
  • <acronym title="Chief Information Officer">CIO</acronym>
  • <acronym title="Cascading Style Sheets">CSS</acronym>
  • <acronym title="DownLoad">DL</acronym>
  • <acronym title="Document Object Model">DOM</acronym>
  • <acronym title="Google App Engine">GAE</acronym>
  • <acronym title="The GNU General Public License">GPL</acronym>
  • <acronym title="Getting Things Done">GTD</acronym>
  • <acronym title="Internet Explorer">IE</acronym>
  • <acronym title="Information-technology Promotion Agency">IPA</acronym>
  • <acronym title="Information Security Management System">ISMS</acronym>
  • <acronym title="Information Technology Skill Standard">ITSS</acronym>
  • <acronym title="Japan Card Data Security Consortium">JCDSC</acronym>

  • :日本カード情報セキュリティ協議会
  • <acronym title="JavaScript Object Notation">JSON</acronym>
  • <acronym title="Landing Page Optimization">LPO</acronym>
  • <acronym title="Mobile Internet Devices">MID</acronym>
  • <acronym title="Private Branch Exchange">PBX</acronym>
  • <acronym title="Payment Card Industry Data Security Standard">PCI DSS</acronym>
  • <acronym title="Return On Investment">ROI</acronym>
  • <acronym title="Software as a Service">SaaS</acronym>
  • <acronym title="Search Engine Optimization">SEO</acronym>
  • <acronym title="Search Engine Marketing">SEM</acronym>
  • <acronym title="Sarbanes-Oxley">SOX</acronym>
  • <acronym title="Uniform Resource Locator">URL</acronym>
  • <acronym title="What You See Is What You Get">WysiWyg</acronym>
<abbr>
  • <abbr title="Hypertext Markup Language">HTML</abbr>
  • <abbr title="Extensible Markup Language">XML</abbr>
タグの概略として2008年5月9日のアーティクルを下に引用しておきます。
<acronym>/<abbr> 略称タグとでも呼ぶべき種類のものだと思います。 2種類あるのは<acronym>については単純な頭文字も連ねたもので、 当アーティクル内でもWysiWygIEで適用しており、 もう一方の<abbr>についてはHTMLXML抔、 頭字語ではない略語に適用されるようです。 >>参照ページ

GPL~GNU General Public License

当ブログ2008年4月8日の記事 jQuery カラーピッカー プラグイン で掠めるが如く登場したのがjQueryカラーピッカーを作者 Steven Wittens氏が公開していた 其のライセンス方法であるGPLにて、 英語版のみ公式とされていれば非公式ではありますが 「ライセンスについて」として日本語訳も本文が公開 されています。

このGPLにつきましては、 一度具々れば と次々と字義が求められますが、 就中、概要から詳細迄、有効に纏められており、 参照に値するように感じましたのが「マイコミジャーナル」の2004年4月13日の特集は海上忍氏の手になる History of GNU - GPLとはなにか にて、特集冒頭には
オープンソース/フリーソフトウェアという潮流の中で、Richard Stallman氏率いる「GNUプロジェクト」は一種独特な存在感を示している。
(中略)
オープンソースが注目を集める今、GNUプロジェクトの憲法ともいえる「GPL」
と其の重要性が語られており、 頁を繰れば次ページ 2.GPLとはなにか? に此のライセンスを特徴づけるものとして以下3点
  1. コピーレフト
  2. GPLの派生物はGPLである
  3. 商業利用可能
が上げられ、 以上条件をプログラム作者が頒布時に利用したい際は当ライセンスを適用すれば良いと云うことになるでしょうか。

ただ、ライセンスと適用、運用面から云えば、 頁を繰って読む程になかなか難しいものであるらしきことが分かり、 特集の纏めとしても
しかし、これほどまでフリー/オープンソースソフトウェアが普及してくると、いろいろな問題が生じることは避けられない。日本だけを見てもGPL違反はすでに何件も発生していること、今後はチップに埋め込まれる形態も増えるため、ますますリバースエンジニアリングが難しくなる -- GPL違反の発見が困難になる -- ことを考えると、人の善性のみ見ていていいのか、という疑念も出てくる。以前どこかでStallmanが「あらゆる社会は信頼を前提にしている」と語っていたが、現実はもう少し厳しいように思えてならない。
とされており、まだまだライセンス形態全体としての紆余曲折の在ることが感じられます。

Steven Wittens氏のjQueryカラーピッカー以外に身近な例としては、 当ブログでもカテゴリーのひとつとして採用しておりますjQueryの、 ライセンスについて当ブログに度々登場していただいております高橋登史朗氏の All Aboutは2007年10月27日の記事、 jQueryの魔法 から引用させていただきますと、
jQueryのライセンスは、MITとGPLのデュアルライセンスで自分のプロジェクトに合うライセンスを選んでそれに従って使用できるという、最近はやりのスタイルです。ライセンス文言はダウンロードしたファイルにすでに書いてありますので、そのまま利用する側が特にすることはありません。
と、 4.主要なフリー/オープンソースソフトウェアライセンス でも項目立てられているデュアルライセンスの一方としてGPLは採用されています。
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サブネットマスクの計算方法とCIDR(サイダー)

ネットワークに於ける基礎的問題サブネットマスクの計算についての解法解説が @ITの「ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座」の第8回として2008年5月15日に掲載されていたのが サブネットマスクの計算をマスターする にて、シスコシステムズによるシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)に関してと謳われてはいますが、 IPAの情報処理技術者試験でも初歩的な段階で出題されますので IT従事者には最早お馴染みの得点源であるでしょう、 最初の頁は2進数から10進数への変換ですから、 現行の教育基準は分りかねますが、高校生では必須、気の利いた中学生なら解ける程と考えれば良いでしょうか、 例題より抽出させていただければ、
11011111.11110100.01011001.00110111

223.244.89.55
にて第1オクテットでは255-32なら暗算に弱くとも直ぐ算出出来よう抔と、 楽しみ乍拝見し、頁を繰れば登場したのはCIDRにて Classless Inter-Domain Routing の略称をサイダーと発音するのも知った当時は可笑しく印象的でしたが、 矢張り枯渇の容易に予想され得るIPv4のアドレスに施した対処療法とは云え、 其のシンプルであり乍要件を必要充分に実装した発想の巧みさ、豊かさ、には大変驚かされました。
具々ればどうやら東京大学の安田教授により開発提唱されたとあれば 日本人のインターネットへの貢献を頗る頼もしくも思います。

当該リンク先には問題も其の解答も掲載されていますから、 仮令IT関係者ではなくともパズル感覚で解かれてみて、 インターネットを支える技術の一端に思いを致すのも一興ではないでしょうか。
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LoiLoScope現状見聞録の紹介

LoiLoScopeとは当ブログにて以前、以下4アーティクルにて取り上げもし、 動向を注視している、漸うGoogle検索表示画面で件数が1万に迫らんとする新興動画ソフトウェアにて、 Geekなページ、2008年5月14日の記事 ビデオ編集ソフトLoiLoScopeが斬新過ぎる に、実際に(株)LoiLoへ出向いての当ソフトの見聞及び開発者インタビューが掲載されています。

今となっては当ソフトを見てこそ云えることなのですが、 従来の動画ソフトのインターフェースは一様にタイムラインを中心に構成され、 宛ら斯くあらねば動画ソフトにあらずと云った様相を呈していたのは異様な事態にて、 其処に颯爽と登場せるLoiLoScopeについて、未だ情報の乏しき中に、 当該記事内、SEGAにてゲーム映像の編集を担当されていた開発者の杉山竜太郎氏の言を引用させていただければ、
例えば、ソニックのパンチがあります。ゲームキャプチャでパンチしたものがあるのですが、いいパンチにも色々あります。頭の中でそれぞれの「イイ」パンチを覚えていくのは大変です。シーンとパンチの親和性を考えるときなどに、比較しながらちょっと再生してみるのが簡単なソフトが欲しいと思っていました。
と、開発動機、経緯が語られているのが 矢張り実際にインタビューをされた上で構成された記事である重要性を物語るかに思うと共に、 実に興味深く、貴重なインタビューを含む記事であると感じます。
こうであればこそ件の秀逸なインターフェースも頷け、 また其れを備えた実際の使用感を他者の視点から画像、感想を交え、 分かり易くレポートされている記事に謝意を表し度思います。

「入手方法」として項目立てられた中に
どうしても、クローズドベータ版を入手してすぐに試してみたい方は メールを下さいとの事でした。
とありますから、以前メール登録に関して苦言を呈し乍も 動画編集については門外漢の私は腰の引けて、 他人に先駆けて態々申し出る資格も無い者と自覚しておりますが、 動画編集に長け、造詣も深い方には是非申し出ていただき、 他のソフトとの使用感の相違抔をレポートしていただければ有り難いとの他力本願も、 中々情報の足りない中にこの様な展開、道が開かれたのも 当該紹介見聞録の貴重な功績になるのかもしれません。
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大手企業の横暴の通用せざるWEB

当ブログ今年が端午の節句は2008年5月5日の記事 ブロガーのキャリアパスとしての一オプション に於いての言及は坂和敏氏の代表を務める新奇広告代理店、 アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 が企業理念に据えらるwin-win-win(トリプルWin)の、 此処にての利益を受け得る三者とは
企業-書き手-読み手
と云う意味付けの、此れを
一般的なコンテンツは企業の視点だけで作られます。最近ではホームページに来る「客」を意識したサイトも増えてきましたが、これではWin-Win止まりです。企業ホームページには多くの「取引先」やその予備軍がアクセスします。彼らに「ウチの会社と取引するとメリットがあるよ」と感じさせることで、より充実した取引環境を作り出すこともでき、そこから顧客利益を導き出します。
が如き引用の方向に捉えた記事がWeb担当者Forumの2008年5月14日の 有限会社アズモードは宮脇睦氏の手になり掲載されていたのが 全員勝利の方程式。トリプルウィンという発想 にて記事中狭義としての三者には
企業-下請-顧客
が該当され得るのではないかと考えます。

市民文化の発展せざる社会にては企業の単独Winのみ追及され、 行き過ぎれば其れは今も社会に大きな爪痕を残す公害抔に代表される社会悪となり得、 近年には大きくは大手自動車会社のタイヤ脱落殺人から、 中小規模ではの北の肉屋、老舗菓子屋、有名割烹の偽装問題抔が 具体例ととして上げられるでしょう其れは、Win-Winに縦令進化しても 氏の指摘では上記偽装系は其の果ての社会悪に該当すべきにて、 孰れ、決して褒められた状況ではない様に感じます処、 WEBの浸透は上が如き状況打破に打って付けであるとすれば、 WEBの発展は即ち市民文化の発展とも云えるのかも知れません。

同じくWeb担当者Forumには上記記事の前日2008年5月13日に クローキングのSEOスパムが言い訳できない状況でバレてしまったサイトの悲劇 と題された渡辺隆広氏のセレクトによるrandfish氏の手になる記事では クローキングなるSEOスパムが容易に暴かれ得る手法であることを訴える作りではあり乍、 大手企業の傲慢さを内包するSEOスパムがWEB界に於いては容易には通用しないことをも示しているかに思え、 此処で良い顔をしていないのはGoogleとされていますが、 顧客、一般世論、社会とも換言可能であるでしょう。
本アーティクルのタイトル通り通用せざるとは多少云い過ぎの感が無きにしもあらずですが、 通用し難い程は云い切っても然程遠きにもあらじと云う感じではないでしょうか。

尚、クローキングとは記事中「Web担編注」より引用させていただけば
「クローキング」とは、サイトにアクセスしてきたのが人なのか、検索エンジンのクローラ(ロボット)なのかによって、異なるページの内容を表示する手法。検索エンジンに対してだけ特定のキーワードが詰まったページを表示するクローキングは、SEOスパムの一種だとみなされる。
と云う訳で考え様によっては、上客のGoogleにさえ良い顔をしておけば、 下客の一般閲覧者の面倒を見る迄もないともとれる手法ですので、 本アーティクルタイトルを考える時、実に面白い示唆を含むものであると感じます。

「なかのひと」の神秘的一面の分析・考察

ITproの園田誠氏の手になる連載 お役立ちWebサービスを探せ! での第4回に於いて 第4回 どの企業の“なかのひと”が自分のサイトを見ているか で以前当ブログでもご紹介の なかのひと の詳細を考察されていましたのでご紹介いたします。

時計と並ぶブログパーツの代表としてのアクセス解析では、 当ブログではお馴染みのWeb担当者Forum山川氏により2008年3月19日の記事 ヤフーがブログパーツ形式の無料アクセス解析サービスをスタート でも紹介されている様に Yahoo!も2008年3月18日 Yahoo!ログール の公開を発表する抔、一般に普及しているサービスであると云う状況下に、
企業,団体などの組織からのアクセスに絞り込んだ解析という一風変わったアクセス解析をしている
と云う事で通常ではない変化球的サービスとして捉えられています。

確かにトップレベルドメインを絞ることに依り、 ハード的にもソフト的にも負荷を減らせる上、 特化した提供サービスを謳い差別化にも成功し、 上手い方法を考案したものだと当初私も感じましたが、考察が進むに連れ、 正体の判然しない運営団体の漂う怪しさにも関わらず、 其の提供サービスについての技術力を高く評価されていることが、 成程と首肯される論が展開されていきます。
考察対象項目として、
  • アクセス元団体の住所を特定
  • 年齢・性別解析
が該当し、 アクセス元団体の住所を特定については、 可能性としてYahoo!のディレクトリ登録の様な手作業をも想定されていますが、 そうであるとすれば可也の予算が割かれていることになり、 そうなれば怪しい運営団体に可能なレベルにはなりませんし、 Google的に自動で解決しているのであれば、 例え運営会社が現在小さな団体であろうと大きな可能性を有することになります。
もう一方の年齢・性別解析についても下記の
一方,年齢・性別解析システムは,まだ実験段階にあるものですが,私達のような一般ブロガーが通常は解析結果として得ることが難しいと思われる,大変貴重な解析システムです。おそらく企業向けのアクセス解析で,数百万円するようなシステムと,それをサポートするであろうコンサルタント会社がバックに付いていないと,アクセスの内訳としての性別や年齢分布は取得できません。「なかのひと」は実験段階とはいえ,通常では難しい年齢・性別の解析に果敢に挑戦しています。
如き言及があり、決して簡単に実現出来るサービスではないと考えられ、 最後に氏はこう結び、運営団体にエールを送られています。
実際にどうやって情報を取得しているのかはわかりませんが,「なかのひと」はその名前から感じるほど軽いサービスではなく,バラバラに存在するいろいろな情報を一つにまとめて,アクセスしてくる閲覧者についての全体像を明確に浮かび上がらせてくれる先進的なWebサービスです。
此の如き高い評価を得られているサービスを 覆面団体が運営しているのもWEBの面白い一面であるように思いますが、 又孰れ当該団体の正体が明らかになる楽しみも与えられており、 私も其の動向には注目していく積もりでいます。