アクセス解析の危機

Ajaxの齎す利便性は最早夙に知られる処にて、 其の嚆矢は正しくGoogle提供のグーグルマップでありましたが、 其の Ajax ご本家とも云うべきGoogleを発信元としたGoogleが本陣なる検索エンジンについて、 一寸した衝撃が各方面を襲っている様です。

Web担当者Forumに寄せられたるは2009年2月3日の rebecca氏に依る記事の邦訳たる グーグルのAjax移行でアクセス解析ツールが使えなくなる?! にて、先ずご一読為されれば、 此の道に努めたる方には自明の理、 少々背中を薄ら寒くさせるものかも知れません。

SEOとリスティング広告の費用対効果比較

SEO とはホームページ及びブログを運営する方々にはお馴染みの 検索エンジン最適化 の省略形は セオ 抔と発音されたりもし、 現代検索エンジンを中心に周る感のインターネット界隈では、 最早必須の処理としての受け取られ方もすれば、 然うは云われれても不慣れな方々にはなかなかに悩ましい問題でもあり、 此処に怪しげな SEO 業者の暗躍する場面も与えられればあな恐ろし哉、 自社に取り有効と思われるキーワードの検索結果順位を上げるに、 他者に依頼すればどれ程の費用が掛り、どれ程の効果が上がるのか、 抔と考えるも面倒なればリスティング広告なる、 此れは或る金額を以て落札すれば蓋然性も高く上位に表示されるとやらを小耳に挟み、 使って見れば使い過ぎぬ様、予算上限抔も細かく設定出来、 此れは便利とリスティング広告へ大きく傾き、 更にはリスティング広告代理店なる迄登場すば丸投げなる状態を憂いたか、 Web担当者Forumではお馴染みSEOmozのrandfish氏による2008年12月4日の記事の2009年1月16日に邦訳されたが SEOに費やされる広告費は同じ効果に対してキーワード広告の45分の1しかない! ではタイトル通りSEOとリスティング広告の費用対効果を比較し、 結果、 SEO が45倍もの効果があるとは然うは云っても少なからぬ違和感は覚えもし、 記述の氏は SEO を主に業務とする方ですので多少の偏向の見えもする気もしますが、 現実にリスティング広告を利用する方、何名かの意識を忖度するに、 即ち提供側の言い値で了承するはシステム上已むを得ないとしても、 リスティング広告に対して盲目的に従順なる感は否めない感があれば、 当記事にも或る程度の共感をおぼえもする処です。

ユニークユーザーとリピーター

当ブログは2009年2月7日のアーティクル Google Analytics トリビア で取り上げたが大内範行氏のWeb担当者Forumの新連載 「Google Analyticsの使い方&解析ワザ」 の出鼻の小手調べとて、 Google Analyticsの制限値に関するクイズ あなたは何問解ける? なる記事で様々な知見を公開してくれたが有益とて期待も膨らんだ次なるが 新規セッション率が低いサイトは悪いサイト? Google AnalyticsでSEO として公開されるに、戸惑い易いGoogle Analyticsに於ける ユニークユーザーとリピーター が詳細に分かり易く解説されていれば、予期に違わぬ内容と思います。

アクセス解析の企画書

株式会社ファンサイド取締役たる田中雅人氏に依るWeb担当者Forumの連載コラムは 上司を説得できる企画資料の作り方講座 とはまたまたゆかしき題目の第4回が2009年2月12日の記事 アクセス解析ツールを導入して成功するための企画書 にて、扠掲載事項を閲して引用するに
言っておくが、アクセス解析は、Webサイト運営において必要不可欠なことであり、多くのことを解決できるものであるということは断言しておく。逆に言うと、アクセス解析なしではWebサイトの改善はありえない、とうくらいに考えた方がいいということだ。
とあれば、尤も至極と強く頷かされると共に、 此処まで必要性の高ければ最早企画書の必要もあるまいにと思う此の身の浅はかさ、 勿論必要性を感じない人への説明次第のお話でありました。

オムニチュア新サービス/Test&Target

絨毯爆撃宜しく其の費用の半分は何処に消えるか分からぬとて、 今や費用対効果の上から疑義を抱かれ、 遂には其れを糧とするテレビ局各社が大いに業績を落とさせしめらる程凋落すが、 マスメディア広告 にて、これは実はテレビ、ラジオ、新聞抔の所謂マスコミに限らず、 少し費用規模の落ちたる雑誌にも、ダイレクトメールにも、折り込みチラシに至る迄が範疇、 それらに取って代わらんとするが ネット広告 の何が前者に比し優れるか述べよと問われれば先ず一点、 効果測定の可能なこと 、次に一点、所謂 ロングテール に象徴される概念の取り入れられれば、 大手広告代理店、テレビ局には見向きもされぬ当ブログにも、 最大手ネット広告代理店たる Google Adsense には対等にお付き合い願えると云った塩梅です。
最初の一点、効果測定可能なるについては、 即ち此の概念を推し進めれば当然乍見えて来る手法を、 サービスとして新たに提供するが 彼のアクセス解析は大手オムニチュアが開始した旨の記事が、 Web担当者Forumの2009年1月21日の池田真也氏の文責なる記事 オムニチュア、A/Bテスト・多変量解析とターゲティング配信を一元管理する「Test&Target」提供 として掲載されていました。
当記事に依れば Test&Target なるは
広告・プロモーション投資最適化のためのアプリケーション
にてオンラインビジネス支援につき
A/Bテストおよび多変量解析に基づいたターゲティング配信によってコンバージョンを最大化するASP型のサービス
なるが鳴り物にての登場、 日本法人代表のマーカス氏の口上には、
インターネットをより効果的にマーケティングの媒体として活用し、無駄のないマーケ施策を打っていくといこと、この2つのミッションがマーケターに要求されている。訪問者をまず認識して、ニーズ、興味に合わせてコンテンツをカスタマイズする。これにより、お客さまとより良い関係を作り、オンラインビジネスで優れた結果を出せる
とあれば、即ち同社がコアコンピタンスたるアクセス解析と密接に結び付きたるサービスにて、 或る意味で提供は必然的に生じ、此れは市場のニーズにも有りとて、 日本語ローカライズを待たぬ提供とやら、 但し、オムニチュアの規模の大きからぬ企業体に取っては命運を決め兼ねぬ要求費用の大きさに、 単体で利用可能にてSiteCatalystのライセンスも必要はなく、 テスト実施のMBOXの呼び出し回数に応じた従量課金制とあるも、 其の先行きは如何なるものか、興味深く見度存知居候。

Google Analytics トリビア

当ブログではお馴染みの参照元、Web担当者Forumに アユダンテ株式会社エグゼクティブ・プロデューサーなる大内範行氏の文責にて 新規開始さる連載は其のタイトルも Google Analyticsの使い方&解析ワザ となれば興を惹かれるが当ブログにも屡取り上げもし、 様々な方面に有益なるツールとして紹介申し上げもする Google Analytics に付き、使用者サイトに寄与すべき情報が齎されるものと思わる其の第1回たる2009年1月13日の記事が Google Analyticsの制限値に関するクイズ あなたは何問解ける? にて、ちょっとした疑問に答える形乍も、 実際、様々な方面から尋ねられる身にしては、 知らずには済まされぬ、捨て置けぬ知見かに考え、当ブログアーティクルとして残し置き度思います。
  1. データは何時間で反映される?
    公式:通常24時間ごと
    実際:ほぼ4時間ごとに最新のデータが反映
  2. 保管されたデータは何か月間保持してくれる?
    公式:25か月間、2年と1カ月
    推定:状況より制限は適応されていない
  3. 解析できるページビューの制限は?
    公式:500万PV/月
    月に500万ページビューを超える場合には以下の規定を満たしている必要がある。
    • 1つ以上の有効なキャンペーンを実行している
    • 1日の予算が1ドル以上である
    • 以上2つの条件を満たしたGoogle AdWordsのアカウントとGoogle Analyticsがリンクしている
  4. 目標はいくつ設定できる?
    最大200個
    レポート画面上で設定できる目標は4つに最大50個まで定義できるプロファイル数を掛け合わせた数値
  5. なぜ無料なのか?
    公式:アクセス解析が進めば、よいサイトが増え、検索の品質が結果的によくなるから
最後のトリビアに対する公式見解は氏が直接Googleより得た回答の様ですが、 アクセス解析のサイトに与える好影響が正しく言及されていることを興味深く感じます。

全般的に
グーグルが発表している公式見解と実際の姿とは違っていることも多い。
(ry
勝手な想像だが、グーグルの担当者はおおらかで気前のよい人に思える。
なることが云えるのは微笑ましくもあり、有り難い限りですが、 飽く迄も一私企業のことにて其の覚悟は常に必要かに存知ます。

世界の常識アクセス解析

アクセス解析と云えば其の言葉が広く普及することに貢献したブログ付属のものは、 大概がオマケ程度の機能しか有さず、其の意味を理解するには却って弊害となることが窺われる昨今、 Web担当者Forumの株式会社デジタルフォレストの清水昌浩氏の手になる連載コラム ここが変だよウェブマーケティング の第6回は2009年1月6日の記事 「最適化のため」のアクセス解析はもはや世界の常識! にはブログで云うアクセス解析とは質的に異なる次元で認識するに有用なる様に、 又、利用せずにはビジネス的なブログ、ホームページ、 延いてはWebの効果的利用はあり得ないことを首肯せざるを得ない内容になっているかに思います。

Google Analytics アドバンスセグメント試用

2008年は10月に公開され乍、食指は動くもなかなかに腰の重く試すに指の届かずいた、 Google Analytics に追加の新サービスは The Official Google Analytics Blog の2008年10月23日に小杉国太郎氏に依りポストさる記事 Google Analytics に新しいレポート機能が追加されました に公開される内、今回 アドバンスドセグメント を試用してみた上での当アーティクルとなります。

先ずざっくりした感想なるは新機能 アドバンスセグメント とは即ち フィルタリングされ保存されたリポート項目 なるべしとて、 此の概観を抱いて適用処理を実施すれば然程思惑と異なる結果は得られないだろうと推測します。
なればとて、予予可視化をせんと思いし、 全セッション中、我が居住地なる静岡県は浜松市からのアクセスの占める割合の如何なる哉、 と云う目途を抱いての試用です。

グラフ選択チャート2

データの可視化を実施する際、 案外悩む処のグラフの選択とて
  1. 円グラフ
  2. 折れ線グラフ
  3. 棒グラフ
  4. 散布図
なる代表的なグラフより強いて選るに直面すば時と場合に依っては中々に困難なるを、 当ブログの2008年12月10日のアーティクル グラフ選択チャート にて、Web担当者Forumの 衣袋宏美氏によるコラム データをざくざく処理するためのグラフの読み方使い方 の第2回 代表的な4つのグラフの使い分けのポイント にて明確なる判断法が掲載されるをご紹介したに加え、 今回IDEA*IDEAの2009年1月16日の記事 どういうときにどんなグラフを使えばいいかが一発でわかるチャート に紹介されていた画像 Chart Suggestions - A Thought-StarterHow to Choose Chart Types) を利用すれば更に正鵠を得られるが可能かも知れません。
此の画像は英語ですので本邦では和訳の望まれる処、 同記事コメントに寄せられるはmoondoldo氏 DoldoWorkzChart Suggestions 適当な日本語翻訳 にて、画像に四方向に分けらるが
  1. Comparison:比較
  2. Relationship:関係
  3. Distribution:分布
  4. Composition:構成
と先ずは知られますが
単に翻訳ソフトで翻訳した物なので、誰か綺麗な日本語に翻訳して頂けると大変ありがたいです。
ともあり、充分には思えども若し英語に堪能な方の有意在れば、 弊方からも陰乍お喜び申し上げます。

扠、衣袋宏美氏コラムには第4回 わかりやすい棒グラフ作成のポイントと棒グラフの限界 も公開されるに、 此れは小学生の頃に習いたる最も馴染み深き棒グラフの、 例えばヒストグラムについて
縦軸に度数(データの個数)、横軸に階級をとったグラフで、データの分布状況を把握できるグラフです。
と説明されるを Chart Suggestions に於いての Distribution:分布 項目を閲するも一興なれば、 併せ、ご参照もまた苦しからずと存知ます。

検索シェア

Web担当者Forum神野恵美氏分析の2008年11月27日の記事 2008年9月の検索ランキング、1位は「Yahoo!」、2位「Google」 に言及さるが如く コムスコア による2008年11月26日に公表さる2008年9月検索ランキングが提供データとして
同社のまとめによると、9月の日本における総検索回数は59億回。検索者1人あたりの検索回数は月間で96回だった。

また、ランキングのトップは「Yahoo!」の30億回で市場の51%を占めた。次いで、「Google」が23億回(シェア39%)2位、「楽天」が1億2000万回(同2%)で3位、「Microsoft」が9,000万回(同1.5%)で4位にランクした。
とあるが、 日本についてのレポートであることに、 多少の驚きの念を抱くは、 恥ずかし乍、既成概念として ヤフーの凡そ8割程度のシェアを有し、 後の2割をグーグルとマイクロソフトその他で分け合うといった構図を信じ込んでいたからで、 2004年10月8日のWIRED VISION NEWS ARCHIVESの記事として 実は怪しい「ウェブサイト訪問者数」 とあり、仮令此処ではインターネット調査会社なる一私企業の報告と云えども、 当結果の現出するは、成程不易流行、 何時迄も本邦にヤフーが安泰であるとは云い切れぬが本筋、 改めて思い知らされた如く感じます。

尚、WIRED VISION NEWS ARCHIVESの記事では 散々インターネット調査会社を扱き下ろした其の文末に
最後に少し明るい話を1つ――テレビ広告の世界の混乱は、こんな程度ではないのだ。『インタラクティブ広告協議会』のグレッグ・スチュアート会長は、どうやらまともに数を数えられないウェブの2大企業などよりも、テレビ広告業界は、「はなはだ不当であり……世の中で最もばかげている」と酷評する。
とあるは中々皮肉の利いた面白い纏めに思います。