当ブログ2008年5月8日のアーティクル
21世紀日本発 超高層免震技術
での
1兆円市場を拓いた男
の書評に
タイトルも私の様な愚かな人間が手に取りやすい安っぽい「一兆円産業」抔が踊りますので
と記したをなぞるが如き、此度書肆にて手に取りレジへと運ぶ冊子の表紙に踊る言の葉の
勝ち組
とは又もや根性も浅ましきを窺わせる其の当の書籍名とは
勝ち組ビジネスパースンの統計学
なる、専攻を応用統計学とする経済学博士、福井幸男氏に依り上梓されし、
決して専門知識を必要としない雑学的な読み物ビジネス経済本の、
本アーティクルのタイトルは其のサブタイトルに縁るものにて、
挙式ビジネス
とは元は貸し衣装業を営んでいた
ワタベウェディング
が経営者独自の統計的データの着眼点に依りビジネス展開の業態、
大リーグ
とは球界にて知る人ぞ知るセイバーメトリクスの創始者、
ジム・ジェームズ
氏の打率、打点、防御率は数値として、犠打は戦略として無用にて、
其の主張こそ松坂、岡島両投手の所属するボストンレッドソックスを、
バンビーノの呪い
より救出せしめた立役者とも噂され、
扨其の最も重要視する数字とは、、、
は本書162、168頁をご一読の程のあられたく、
以外にも
- トヨタ(128頁大野耐一元副社長)
- マクドナルド(142頁レイ・クロック氏の標準化)
- セブンイレブン(146頁POS導入時NEC社長)
抔(括弧内特筆エピソード)、錚々たる企業の成功因を統計学的見地から、
門外漢に判り易く、簡便なる説明のなされています。
上記にて勿体振り、出し惜しむ程に興味の惹かれた
ジム・ジェームズ
氏譚の他にも、
ヘルプセンターの設計に際し、
一日に掛る電話本数にオペレーターの対応できる本数、
例えば10本の対応の可能なオペレーター10人が居れば、
一日に100本の電話が掛けられた際、
一人一人の待つ確率は本書57頁に拠れば
100%
、抔も一寸した謎々として面白く、
又、巷間囁かれる統計の嘘に関しては
相関分析
の手法を取り上げることで説明されています。
116頁から数頁を割く百貨店のエピソードでは、
国民的アイドルフーテンの寅さんの啖呵売でも御馴染、
東急百貨店として其の歴史を全うした、
白木屋
や、米経営学会双璧、
ピーター F.ドラッガー
、
マイケル E.ポーター
のエピソード抔、
ビジネス入門書として充分に楽しめる書籍でした。