決定版!評伝スティーブ・ジョブズ予約開始

先頃アップル社のCEO(最高経営責任者)から退き事実上の引退を発表した スティーブ・ジョブズ 氏は IT業界の両雄、 ビル・ゲイツ 氏と共に立志伝中の人物として最早生ける伝説と化しています。 そして今回 スティーブ・ジョブズ I スティーブ・ジョブズ II の二冊が上梓されることとなり 2011年11月21日の発売に向けて予約受付が開始されました。

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アマゾンから引用すれば著者の ウォルター・アイザクソン 氏は

1952年生まれ。ハーヴァード大学を経て、オックスフォード大学にて学位を授与。英国『サンデータイムズ』紙、米国『TIME』誌編集長を経て、2001年にCNNのCEOに就任。ジャーナリストであり伝記作家。2003年よりアスペン研究所理事長。ベストセラー『ベンジャミン・フランクリン伝』『アインシュタイン伝』『キッシンジャー伝』などがある。
と、うるさ型のジョブズ氏が自評伝を託すに足る人物です。 若しかしたら NeXTロゴの件の時と同じく ジョブズ氏の方から例の人垂らしを以って依頼したんではないかと思える程です。

また、本書の内容については

取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、 本人公認の決定版評伝。全世界同時発売!
未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!! 本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。
アップル創設の経緯から、iPhone、iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。
伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。
約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。
ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック…世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。
と、これも従来有り得ないジョブズ氏の全面協力、 書店に数あるジョブズ伝の類のものは何処の馬の骨とも分からない人間が、 伝え聞きで自分に都合良く解釈した薄っぺらいものも目にしますから、 矢張り貴重な一冊に感じられます。

さて、順序は逆になりましたが果たして スティーブジョブズとは何者ぞや?と言う方の為に本書を目にする前の 予備知識を少しだけ…

スティーブ・ジョブズ氏はアップル社の共同設立者の一人で、 有態に言えばパーソナルコンピュータ(と言う概念)を拵えた人です。 ヒッピー、ハッカーの属性を有し、 ビートルズファンでもあることから彼の命名になるアップル社と言う社名にも影響を与えているのでしょう。 なにしろパソコンを拵えちゃった人ですから大儲けしましたが、 何とその自ら作り上げ命名もしたアップル社を追われてしまいます。 しかし上にもロゴの話で出ましたNeXT社を新たに立ち上げ、 ピクサー社、ディズニー社の役員にも付き映画界にもその名を知られます。 その間、ジョブズ氏を追い出したアップル社は経営が傾いていました。 そこに周囲からの大いなる期待を受け、満を持して復帰したジョブズ氏は見事にアップル社を 世界一(時価総額評価)に立て直したのでした。 …概略はこのようになりますでしょうか。

本ブログにも度々ジョブズ氏には登場いただいています。 なにしろ IT の話題をメインに扱う本ブログですから、触れない訳にはいかない存在です。 パーソナルコンピュータを創造し形として世に提示した人こと彼でした。 またその操作性について一歩世の中を進めたのも彼でした。 この基本ソフトウェアである OS については本ブログ2011年9月20日の稿 Windows8とiOSとOSの進化 でも扱っています。 そして OS の進化としてまた一歩世を進めたことにも言及しています。 アップル社の iOS です。 世にスマートフォンの形を再定義せしめたその中核を成すソフトウェアでもあります。 その再定義を扱った本ブログの稿が2011年8月12日の スマートフォンをスティーブジョブズ氏が語る でした。 そしてこの iOS の大成功によって見事アップル社は世界一の企業となり、 本社をその昔、ジョブズ氏がアルバイトもし、アップル共同設立者の一人、 スティーブ・ウォズニアック氏との出会いも齎してくれた思い出の地に アップル本社を移転することになって顛末を本ブログに扱ったのが2011年8月15日の稿 クパチーノ市に宇宙船型新社屋―アップル社 でした。

スティーブ・ジョブズ氏は IT の話題を扱えば欠かせない人物です。 しかし本記事を此処迄読んでいただけた方にはお分かりの様に、 それだけでは語りつくせない人物でもあります。 そう、それはちょうどビートルズがロックミュージックと言うだけでは語り尽くせないように。 ここで紹介した評伝はこのスティーブ・ジョブズという稀有な人物の 従来知られていなかった物語まで紹介することで 読む人を必ずや楽しませるに違いないと考えます。

11件のコメント

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