クレジットカード産業の業界セキュリティ基準PCI DSS

IT系の業務に携わる者には重要な情報として2008年皐月の初旬に 数日続きで掲載されたネットワンシステムズの豊田祥一氏によるITpro内の記事が セキュリティ基準「PCI DSS」 に項目を纏め掲載されましたので少し日は経ってしまいましたが紹介させていただきます。

PCI DSSはPayment Card Industry Data Security Standardの略であり、 連載冒頭から引用させていただけば概略
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は,情報セキュリティの向上を目的としたクレジットカード産業の業界基準である。米国では,多くの企業がSOX法の対応に追われる中,特に小売業を中心にPCI DSSへの準拠が強く求められるようになったことから,非常に関心の高いコンプライアンス上の課題の一つとされている。
と纏められ、 近年情報資産のセキュリティについて喧しく騒がれる中も 本標準は本邦では未だ普及には至っていないようですが、 IT界の潮流は遅かれ早かれ米国のものが導入される傾向にありますし、 その意味で云えばSOX法への対応が一巡した頃米国でも目を向けられた由にて VISAとMasterCardの2社が中心となって開発された本標準なれば、 クレジットカード産業と云えばE-commerceとは切っても切り離せない状況にありますから、 只の今、SOX法への本邦企業の対応の大童の目を向ける余裕のある筈も無く、 当該法案の企業内適用の一段落すれば 孰れ、IT関係者は薄かろうと濃かろうと関係を持つことになると予想されます。

上記喧しきセキュリティ事項と云えば ISMS やプライバシーマーク抔が代表的にて、 多くの方が屡耳にされると思いますが、 PCI DSS は其れ等既存の要件とは異なり具体的で、且つ要求レベルも画然と定められる抔、性格は異なれど、 相互補完の関係にあり、どちらかを適用すれば其れで済むと云う問題ではなくなりますので、 セキュリティを考える上での懸念事項が増える結果になることは否めません。
ネットのセキュリティについては次々と新技術、新規約の採用されて IT業界関係者も追随するのに一苦労されているように拝察すると共に、 新技術に便乗しセキュリティ専門家を謳う怪しい業者も多く見掛けますので セキュリティを導入したいユーザー企業担当者のご苦労も偲ばれますが、 健全な業界の成長には欠くべからざる事項である為、 此処は提供側、被提供側の互いに切磋琢磨、投資研究される道を取らざるを得ないのではないでしょうか。
また当連載の末尾に「クレジットカード業界以外への適用も可能」として項目立てられている文面を引用させていただけば
 PCI DSSは,カード会員データとセンシティブ認証情報を保護することを目的に,主として技術的側面を重視して作成された業界基準である。しかし,これらの情報を重要情報と置き換えてみると,クレジットカード業界以外への適用も可能だ。
 また,マネジメント・システムの構築,コンプライアンスの順守,技術的セキュリティ水準の確保は,様々な情報セキュリティに関する脅威から組織を守るための主たる3要素であり,PCI DSSはこの一翼を担う資質を備えたものと言える。このため,技術的セキュリティのベンチマークとして,PCI DSSの重要性が今後増していくものと思われる。
とされていますから、 IT業界関係者に限った話ではないのかもしれません。

当アーティクルにも閲覧者の便利の為、 下記に連載記事夫々への直接リンクをはっておきます。

ブログマーケティング~百式田口元氏インタビュー

当ブログ2008年3月25日の記事 Rafaël Rozendaal にて登場いただいたのはサイト 百式 にて同時に屡楽しく拝見させていただいているサイト IDEA*IDEA を運営されてもいる田口元氏のインタビューが、 Web担当者FORUMのいしたにまさき氏によるブロガーウォッチングは第2回、2008年5月2日の記事 ブログマーケティングをやるなら、まずブロガーの違いを理解せよ/百式 田口さん に掲載されており、此方としては一方的に馴染みのある氏のブログに対する考え方抔が窺えることもあり、 エントリーさせていただきました。 氏の手になる両サイトは常々参照させていただいておき乍、不躾にも、 今回の記事の御蔭にて改めて概要を知ることができました。

記事中、田口氏の言葉より引用させていただけば
「ブログ」とか「ブロガー」ってひと括りで片付けないで、個々のブログやブロガーをちゃんと「区別」できるようになりましょう、かな。「マーケティングにブログやブロガーを活用しよう」という漠然とした感じの表面的な議論では、効果的な連携やマーケティングはできません。
とブログ及びブロガーに於けるマーケティングについて論じられているのは、 当ブログ2008年5月5日のアーティクル ブロガーのキャリアパスとしての一オプション にての アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 の代表取締役坂和敏氏の考え方にも一脈通じる部分があり、 両者ともにヘビー・ブロガーであることにも依拠している様な感を受けます。
企業マーケティング担当者はブログを知り得ず務まり得ない時代が到来するのでしょうか、 将又、畢竟当該担当者とブログは親和性の薄くして 広告代理店のスペースが大きく開けるのでしょうか、 動向は興味深く見守られるべき事項に思われますが、 孰れにせよ、ブログがマーケティングに利用される、 と云うより利用されている現在より進んで必要不可欠なものになるのは 間違いのない処の様に感じられます。

上記リンクより実際ご覧いただければお分かりになると思いますが、氏の両サイトは共に充実しており、 労力は並ならぬものと思われますが、両サイトを同時運営する意味や、 ご自身によるオススメ企画やベスト・エントリー抔も掲載されており、 一読者としては知り得ない部分の記述にインタビュー記事の価値を感じます。

---2008/5/14追記---
遅まき乍気が付きましたが、インタビューイーの田口元氏のサイト IDEA*IDEA で2008年5月7日に関連記事 いしたにさんとチャットしていたらWeb担当者Forumの記事になった が掲載されており、簡便ではありますがインタビューの裏側を知ることが出来、興味深く、 此処でもネットでの個人の情報発信に於ける強化されたツール、ブログの特性が活かされている様に思います。

ブログタイトルズームアップ2

「ブログ環境設定」を20記事表示に設定の当ブログでは、 タイトルのjQueryを利用した拡大機能を含んだ記事が次頁へ移動すれば2008年4月22日 ブログタイトルズームアップ で実装していた拡大される筈のタイトル表示に変化がなくなるエントリー順が再度訪れましたので、 矢張り、未だ少し淋しいとあれば当記事を投稿するに至りました。

このアーティクルが存在する間はブログタイトルがトップ頁表示と同時に大きくなり始める筈です。
前回より本機能は当ブログのデフォルトとしてカテゴリーは「configuration」とし、 様々変遷を有したタイトルも、ブログタイトルズームアップに落ち着けば末尾に2を追加しました。

「次のページ」へをクリックして頁遷移しても以前の記事 ブログタイトルズームアップ がありますからタイトル拡大機能は失われることは無く、 更に其の先、[次のページ]へをクリックしても 映画風タイトルズームアップ により、又更に其の先、[次のページ]へをクリックしても 映画風タイトル・クローズアップ がありますからタイトル拡大機能は失われることはありません。

加えて、トップページから消え去ることを好いことに、前回の 映画風タイトル・クローズアップ 及び 映画風タイトルズームアップ 同様、 ブログタイトルズームアップ では、 アーティクル 外部jQueryテスト での別機能を応用し、 アクセスするとタイトル文字と色が変わることにしましたので、 頁を繰る毎に異なるフォント色の異なるブログタイトルをお楽しみいただけると思います。
当該頁のタイトル拡大スピードは以前の7割増しですので、よりダイナミックに感じられると思います。

---2008/6/1追記---
一連の ブログタイトルズームアップ 同様、本アーティクルも ブログタイトルズームアップ をトップページから追い出したと同時に ブログタイトルズームアップ3 によりトップページから追い出された為、 トップページのタイトル拡大機能は追い出した張本人に譲り、 当記事では、アクセスするとタイトル文字と色が変わることにしました。 2008年3月8日記事、 外部jQueryテスト での別機能の応用です。

ブログパーツの安易な多用の失当

ブログパーツは基本的に作業はコピー&ペーストのみと、 非常に手軽にブログに追加出来、 視覚効果やコミュニケーションツールとしての有効性も高い為、 自らのブログに追加実装されるブロガー氏の多く見掛けられるのも首肯出来ますが、 パーツ自体は動的頁の実現の為、必然的にスクリプトを使用しており、 其の主体はjavascriptを多用していることが多い様に思われ、 ブログへの追加の際、次の2問題点
  1. ブログパーツ実装時のjavascriptコード最適化の不適当性
  2. 別ブログパーツとのコンフリクト(衝突)
から警鐘を鳴らす2記事が掲載されていましたのが、
  1. CNET Japan(2007/9/4)
    JavaScriptがウェブを遅くする--今できる緩和策を考える
  2. ITpro 技術者視点のユーザビリティ考 第31回(2008/5/9)
    他サイトに埋め込まれるJavaScriptを作るときの作法
上記2サイトになります。

問題点1についてはRichard MacManus氏によるサイト1に於いて
経験を積んだ技術者にとって最もショッキングな事実は、JavaScriptがシングルスレッド型の言語だということかもしれない。これは、JavaScriptが物事を同時にではなく順番に処理するということだ(Ajaxの呼び出しは例外である)。JavaScriptの断片がロードされ、あるいは評価されているとき、他のすべての処理はその終了を待たなくてはならない。
とあり、多数ブログに追加したブログパーツの内一つでも当該問題を抱えていれば、 当パーツがボトルネックとなりサイト全体のパフォーマンスが落ちてしまい、 追加のブログパーツが増えれば増える程、可能性は高まる訳です。
此の問題についてはブロガー側に対処の手段の無いのは勿論、 開発者側で一意に解決できる問題でもないことが記述されており、
ウィジェットとJavaScriptツールは非常にクールで非常に便利だが、現在はそれらをうまく動かすためのよいインフラはない。現在、ブログの読み込みの遅れの始めの兆候がすでに現れており、今後さらに多くのウィジェットとJavaScriptの断片がブログ界に普及するにつれて、事態は悪くなる一方だろう。ブロガーにこの複雑さや相互依存性、ウィジェットによって引き起こされる問題を理解することを求めるのは、筋が通らない。
と、事態の深刻化が予言されると共に結論付けられて、 ブロガーとしては唯一、ブログパーツは使用しない、 使用しても数を控え疑わしきものは削除するという方針を取る以外には難しいのではないでしょうか。

サイト1の提言を受けて水野貴明氏の手により上梓された記事がサイト2であり、 サイト1で開発者連に向け標準ライブラリ、 当ブログでもカテゴライズしております「jQuery」や「prototype」抔の使用を推奨しているのに対し、 以下引用3点から異論を唱えられています。
  1. サイズが大きく読み込みに時間がかかる
  2. 必要以上に処理が複雑になっている
  3. 環境を汚染する
    標準ライブラリとして充分参考するに値するコードで有用である旨抔述べられていますが、 基本的に開発者向けの内容になっていますから、 使用者側にとってはこれ等の考慮が担保されたブログパーツを使用する様注意する程にしか対応法が考え難く、 隔靴掻痒の感が無きにしもあらずですが、 見て楽しいものは使いたい、紹介したいというのがブロガー気質と云うものだと思いますから、 なかなか抑制も難しく、悩ましい問題だと思います。

    苺みたいなトマト、トマトベリー

    2008年5月4日はYahoo!のトップに掲載されていましたから、 ご存知の方も多いと思われるのも顧みず当ブログにエントリーすることにしましたのも、 当ブログ2008年5月8日のアーティクル 21世紀日本発 超高層免震技術 に於けるserendipityにも通ずる様な、 出来そこないと思われた三角トマトの、其れは発見とも云い得るトマトベリーへの発想の転換を、 開発者の小さな娘さんが齎した件にとても興を惹かれたからです。
    Yahoo!で見たニュースではありますが、 Yahoo!ニュースは直ぐに削除されてリンクが死んでしまうことも多い為、 ニュース元の時事ドットコムへリンクしておきます、其の記事 トマトベリー人気じわり=種苗会社が開発、世界注目-埼玉 の興を惹かれたと云う当該部分を引用させていただければ
    丸型が定番で「三角型は『失敗作』と相手にされなかった。
    (中略)
     時田社長が「失敗作」を家に持ち帰ると2歳の長女が「イチゴだ」と大喜びした。苦手なトマトと気付かず口に入れ、笑顔を見せた。
    とあり、serendipityの其の現場が眼前に髣髴とされ、微笑まずにはいられません。

    時遊ZINEの2008年5月4日の記事 トマトベリー イチゴの形をしたトマト!? では写真入りで紹介されていますので、 概要と写真をご覧になりたい方は参照下さい。
    またトマトベリーには公式サイト トマトベリーのすべてがわかるウェブサイト がありますので更に詳細を知りたい方の為の参照には此方が適していると思います。

    意外と知られていないSEOに有効なHTMLタグ

    Gigazineの2006年8月20日ですから二年近く前になってしまいますが、 検索結果で有利になる知られざるHTMLタグ5種類 と云う記事が有用であると思えるにも関わらず、 身近のホームページ制作者等に尋ねても割と知られていないことも多く、 改めて活用しているとは云い難い自らの覚書としても今回、当アーティクルで取り上げることにしました。
    当ブログでも屡参照させていただいているSEOmoz.orgの2006年8月14日のMatthew Inman氏による 5 HTML elements you probably never use (but perhaps should) が元記事である様です。
    紹介タグは5つあり、下記に夫々Gigazineよりリンクされた参照ページと共に掲載します。
    • <address>
      プロフィールに住所抔、連絡先を掲載されている事業主系hamazoブロガーも多く見掛けますが、 記載連絡先を此のタグで括れば、当該地名等で検索されたとき上位表示されるとのことですので、 例えば「レストラン 浜松」であるとか、「美容院 浜松」抔、 地名と業種名を絡めた上で上位表示させたい意向がある場合は有効と考えられます。 >>参照ページ
    • <q>/<blockquote>
      一般的に引用タグとして呼ばれることの多い種類のタグで、 hamazoブログに於いてはWysiWygエディター内にも装備されており、1クリックでタグの追加が出来 当ブログでも利用頻度の高いものですが、 此のタグ内出現のキーワードの重み付けは落とされる様で、 元々は他人様及び他記事で初出の言葉であれば妥当な処理であり、 検索順位が上がらぬからと利用しないのも如何かと考えます。 同時に利用されることの多い<cite>タグについては初耳で、 向後機会あれば利用したいと思います。
      cite属性というものも存在し、此方も使い出があるなと考えた処、 良く見ればIEでは利用不可とのことですので、 流石に現時点では使用する積りはありません。 >>参照ページ
    • <optgroup>
      プルダウンメニュー抔の<option>タグをネストして階層化出来るタグで、 視覚的にデータ項目の判別が容易になり、有効なタグだと考えますので、 例えばhomazoブログ抔ではサイドバーの「過去記事」に於いて、 長い間投稿を続けられた方のブログでは項目が多く縦に長く連なっている様なプルダウンメニューでは、 年で月をネストして貰えれば見易くなるのではないかと思いますが如何でしょうか。 >>参照ページ
    • <acronym>/<abbr>
      略称タグとでも呼ぶべき種類のものだと思います。 2種類あるのは<acronym>については単純な頭文字も連ねたもので、 当アーティクル内でもWysiWygIEで適用しており、 もう一方の<abbr>についてはHTMLXML抔、 頭字語ではない略語に適用されるようです。 >>参照ページ
    • <fieldset>/<legend>
      フォーム内のデータの纏まりを検索エンジンに伝える効果がありますが、 タグを使用する場所がブロガーには余り馴染みが無い箇所ですから、 此れはホームページ制作関連の業務に携わる方が気に懸ける類のタグだと思います。 >>参照ページ
    ウェブブランディング、ホームページ運営コンサルタントをされている さとうたけし氏が2007年3月27日のブログ記事 検索結果で有利になる(らしい)HTMLタグ 必見!試す価値あり! に於いて
    これはあまり知られたくないな~(笑)というネタです。
    と述懐されているのは実に正直で誠実であり乍、 これ等のタグの有効性をも物語っているように思います。

    21世紀日本発 超高層免震技術

    コンサルタント風人物により粗製乱造される自己啓発本がベストセラーとなれば即ち乱発を招く中、 そう云った類の薄めた生地で餡子の少ない儘型焼きされる出来損ないの鯛焼きのようなものとは異なり、 実際にことに当った技術者が事案其の儘に記述される書籍は 何冊も世に出る類のものではない為、非常に目にとまり難く、 書肆にて偶々手に取れば興の惹かれて、 春から夏への季の移り変わりに少々余裕の出来たのを好いことに書を繙くに時を投じられ、 今回ご紹介できるのも僥倖だと思っております。

    この本 1兆円市場を拓いた男 を拝読するまでは 制振、免震、耐震の区別も付かず、 また空覚えの聞きかじりの耳学問にて 超高層ビルの地震に対する供えは風にそよぐ柳の如く万全であるかのように思っていたのですが、 専門家に於いても「超高層は元々耐震性が高いから、免震は不要」なる文言の箴言の如く唱えられ、 「免震は中低層建築向け、高層・超高層は制振で」が不文律となっては弊害のみ多くある中、 其の実はひとつの技術が障害となって免震の実現されぬだけであり、 当該技術が本著者によって日の目を見たのも今世紀となれば、 前世紀の超高層ビルと云うのも60m以上の建物を云うのは今回初耳の、 ビルと云うビルは軒並み免震性を持たぬビルにて、 となれば遠州浜松の顔とも云うべき、212mの高さを誇る アクトタワー も必然的に機能の有さぬことなれば、少し口惜しくもあります。

    本書は日本発の日本以外には無い独自技術、超高層免震の 業界にて私生児扱いされた当技術の産みの親たる其の本人による 世紀を跨ぐドキュメントであり、 また其の経験を通してエンジニアの道標となるべく編まれた技術者啓発書であり、 著者は大手建築企業の研究者として長年従事、上記事業を成した後、 現在は地元静岡にて研究開発コンサルタントをされている内山義英氏其の人です。

    綴られた文面要所に登場すserendipityとは研究に携わった者であるならば、 仮令其れが通常の大学のゼミナールの如く低レベルの卒論のようなものであっても、 屡聞かされるテクニカルタームにも類ずるものにて、 凡庸教授連の恋焦がれる賢者の石の、 セイロンの寓話の如く、教授連により語られる先達の挿話こそ寓話に違い無けれども、 実に魅力的な偶発的成功譚及び3σ規格外発想は矢張り読んで引き込まれ、 只其の一点に於いてだけでも本書を手に取る価値があるかに考えます。

    内容にては事に当っての心構えが頻繁に登場する抔の、 多少前期自己啓発本の影響を受けている感があり、 マーケティング上止む無きとは云え、時によっては太字にての表記の必要性も感じられず、 該当する件に掛かる段になると残念な感じが拭えません。 同様に技術書ではないことの明らかなれど、 技術的側面の説明が素人心にも多少喰い足りない感を受ける抔、 失礼乍当該書籍は素人向けに広く売らしめんとての、 漢字を平仮名にして開くと称す様な、 編集上のこの際要らぬ技術が見え隠れする様な気もします。
    併し乍圧巻は矢張り技術的側面に現れます。 一方の免震装置たるリニアスライダーの破壊実験時、 危険を顧みず、安全地帯より出で趣き油煙に塗れ一心に一万トン加重の実験装置を見守る、 其の口から僅かに洩れる「データを信じろ…」なる呟きは、 書面には表記されずとも、 膨大な作業量に依る膨大なデータ量に支えられている姿勢以外には考えられません。

    装丁デザインが社会摘発的な色合いで 充実した内容の適切に表現されているとはお世辞にも云えず、 タイトルも私の様な愚かな人間が手に取りやすい安っぽい「一兆円産業」抔が踊りますので なかなか売れ難い状況が揃っているとは思いますが、 是非心ある方には先ずは書肆にて手にとって頁を繰ってみていただきたい書籍だと感じています。

    電光掲示板風タイトル2

    ブログタイトルズームアップ 系の当ブログ内アーティクルと同じく、 「ブログ環境設定」に於きトップには20記事表示する様に設定していることで、 RAFAEL ROZENDAAL 氏によるjavascriptを利用して実装した ブラウザのタイトル部分に於ける 電光掲示板風動的表示機能を含んだ記事が次ページへ移動してしまい、 当該機能を失えばタイトル表示に変化がなくなってしまいますので、 此方とて矢張り未だ少し淋しいと云う訳で、当記事をエントリーするに至りました。

    当ブログ2008年3月25日のアーティクル Rafaël Rozendaal にて言及の
    タイトル文字が増減してネオンのように動いているのも細かいけど粋に思います。
    を実際実装したのが2008年4月18日の 電光掲示板風タイトル で、其のアーティクル内に於いて
    タイトルが変更されることで対検索エンジンの頁構造的に不安を感じる方も居られるかもしれませんが、 javascriptで動的に実装されておりますので、GoogleやYahoo!のクローラーが読み取るのは HTMLソースに記述されている<title>部分であり、 実際、Rafaël Rozendaalのサイト RAFAEL ROZENDAAL は具々ってみれば、 HTMLソース通り<title>RAFAEL ROZENDAAL</title> で表示されますから、面白いと思われた方もご自分のブログに実装されてSEO的問題は無いと思います。
    と現時点ではSEO的に不利益を被ることも無いことが証明されていますから、 此方も又、 ブログタイトルズームアップ 系のアーティクル同様にカテゴリを「configuration」に変更した上で、 今暫くは当ブログの特徴として トップ頁にては当該機能の実現される様、実装しておくことにしました。

    jQuery UI を利用したタブ切り替え機能

    当ブログ2008年3月8日のアーティクル 外部jQueryテスト に続きAll Aboutは高橋登史朗氏による「Ajaxを使おう」にての記事は jQuery UI タブ を参考にさせていただきました。
    近年はYahoo!やiGoogle、Livedoor、goo抔、 各ポータルにより挙って採用されているとなれば、 其のインターフェースの有効性抔、 実証済みとも云えるタブ切り替え機能です。

    jQuery UI の概要については一つ前2007年12月18日の記事 jQuery UI アコーディオン より引用させていただけば
    jQueryでは、誰もが作れるプラグインの他に、タブやカレンダー、ドラッグやドロップなどある程度まとまったwidgetsやツールがjQuery UIとしてまとめられています。プラグインとの大きな違いは、ネームスペースがプラグインのjQuery.fnではなくjQuery.uiで記述されていることですが、使い方はほぼ変わりません。
    とあり、jQueryに於いてはデフォルトではありませんが、 プラグインよりは一段とデフォルトに近い形の実装であるようで、 他機能とのコンフリクトも多少安全性が高いのではないかと思われます。

    jQuery UI タブ サンプル でもいくつかサンプルが実装されており、 .tabs({・・・}) に与えるパラメータによりタブの切り替えの視覚効果が変化するのですが、 今回当アーティクルでは .tabs({ fx: { height: 'toggle', opacity: 'toggle' } }) としてみました。
    [続きを読む]をクリックするとサンプルをご覧いただけますが、 ブラウザによってはうまく動作しない場合もあるようです。
    投稿日:
    カテゴリー: jQuery

    ブロガーのキャリアパスとしての一オプション

    Web担当者Forum2008年4月30日に柏木恵子氏の手になる記事 ブロガー×読者×企業。日本のブログマーケを革命する/アジャイルメディア・ネットワーク が掲載されていたのは、 興味深い新形態の広告代理店にて2007年2月に設立と新進の組織である アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 についての企業理念と戦略について、 同社の代表取締役の坂和敏氏と取締役の徳力基彦氏により語られた内容で、 ブロガーにとっては全編が示唆に富む内容であると共に、 ブロガーとしてのキャリアパスをも指し示すことが可能であるように思います。

    同社はブログのヘビーユーザーであった坂和氏が予てより抱いていた、
    1. 低廉なブロガーの報酬
    2. 出稿側担当者の意識の低さ
    という2点の問題意識において当該点を解決する処にビジネスチャンスがあるとし、 解決の為の企業ミッションとして、 企業書き手読み手、 と云う三者が利益を互いに得るwin-win-win(トリプルWin)を据え、 立ち上げられた様に窺え、であるとすれば、 此れは即ちGoogle AdSenseとマス・コマーシャルとの間を埋めるものという広告代理店としての新しい在り方でもあり、 真摯に運営ブログに向き合われるブロガーにとっても福音になるのではないかと感じます。

    但し現場におかれては、未だなかなか出向側はマス広告の意識が抜け切れないようであるとの事情が、
    企業のマーケティング担当者の間で「ブロガーって300円出せば記事を書いてくれるんでしょ」みたいな雰囲気ができてしまう
    部分に匂い、
    基本は、自分たちが情報をコントロールしようというスタイルで来られてしまう。インターネットでそれは難しいですよということを地道に啓蒙している
    と苦労も多いのが容易に推察出来、 ブロガーも甚だ侮られている様ですが、
    工場の生産ラインと同様にみなされています。その結果、消費者に処理しきれないほどの情報がどんどん垂れ流されているだけになってしまっている。今のブログのマーケティングは、マスメディアのマーケティングをそのまま延長した1wayですから、勝機はその先の2wayの先にある
    と同社の明確な目標をもった企業努力により、 孰れ2wayへのブレークスルーも現れるのではないかと期待出来た上では、 企業側の方には更なる理解に務められる様ご慫慂したいと思いますが、 此処では視点をブロガー側に置きますれば、 そのキャリアパスに於いて、
    ブロガー → アルファブロガー → 広告代理店と契約
    として収益をGoogle AdSenseに頼るだけの段階から順次高位へと道程の示され、 質の高い記事を恒常的に配信するにも、 其のモチベーションを高め易くするキャリアパスが示されるかに考察します。

    是非とも同社及び追随の同形態の企業、ひいては斯界の発展を望みたき処、 同社の三方一両得を目指すもなかなか出稿側の意識もマスマーケティングから離れ得ず 難しい面は多々あるようにして、またメディア側たるブロガーにとっても
    マーケティングの原則が昔に戻ったといえる気もしています。昔は「あの刀鍛冶は腕が良いらしい」ということがその町や村のレベルで広まっていたのが、インターネットでもっと遠くまで広まるようになったというだけで、大事なのは腕であり、腕が確かならクチコミで広まるという元の形に戻ってきている印象です。
    とありますから単にページビューを伸ばすだけだなく 腕の良い刀鍛冶の如くブロガーとしては内容を研がねばならないことで 敷居の決して低くはないことは否めないでしょうが、 だからこそ目指すに足るべきキャリアパスの一オプションの様にも思います。
    非常に単純な試算ですが、同記事には
    AMNパートナーブログは合計55ブログ、月間ページビュー数は1000万を超える。
    とありますから単純計算で、1000万を30で割り、55で割れば6060程、 内容を差し引いても先ずは日に1万程のPVが取れるブログならば 自ずとオフォーも得られることになるのではないでしょうか。