LoiLoScope現状見聞録の紹介

LoiLoScopeとは当ブログにて以前、以下4アーティクルにて取り上げもし、 動向を注視している、漸うGoogle検索表示画面で件数が1万に迫らんとする新興動画ソフトウェアにて、 Geekなページ、2008年5月14日の記事 ビデオ編集ソフトLoiLoScopeが斬新過ぎる に、実際に(株)LoiLoへ出向いての当ソフトの見聞及び開発者インタビューが掲載されています。

今となっては当ソフトを見てこそ云えることなのですが、 従来の動画ソフトのインターフェースは一様にタイムラインを中心に構成され、 宛ら斯くあらねば動画ソフトにあらずと云った様相を呈していたのは異様な事態にて、 其処に颯爽と登場せるLoiLoScopeについて、未だ情報の乏しき中に、 当該記事内、SEGAにてゲーム映像の編集を担当されていた開発者の杉山竜太郎氏の言を引用させていただければ、
例えば、ソニックのパンチがあります。ゲームキャプチャでパンチしたものがあるのですが、いいパンチにも色々あります。頭の中でそれぞれの「イイ」パンチを覚えていくのは大変です。シーンとパンチの親和性を考えるときなどに、比較しながらちょっと再生してみるのが簡単なソフトが欲しいと思っていました。
と、開発動機、経緯が語られているのが 矢張り実際にインタビューをされた上で構成された記事である重要性を物語るかに思うと共に、 実に興味深く、貴重なインタビューを含む記事であると感じます。
こうであればこそ件の秀逸なインターフェースも頷け、 また其れを備えた実際の使用感を他者の視点から画像、感想を交え、 分かり易くレポートされている記事に謝意を表し度思います。

「入手方法」として項目立てられた中に
どうしても、クローズドベータ版を入手してすぐに試してみたい方は メールを下さいとの事でした。
とありますから、以前メール登録に関して苦言を呈し乍も 動画編集については門外漢の私は腰の引けて、 他人に先駆けて態々申し出る資格も無い者と自覚しておりますが、 動画編集に長け、造詣も深い方には是非申し出ていただき、 他のソフトとの使用感の相違抔をレポートしていただければ有り難いとの他力本願も、 中々情報の足りない中にこの様な展開、道が開かれたのも 当該紹介見聞録の貴重な功績になるのかもしれません。
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カテゴリー: IT

大手企業の横暴の通用せざるWEB

当ブログ今年が端午の節句は2008年5月5日の記事 ブロガーのキャリアパスとしての一オプション に於いての言及は坂和敏氏の代表を務める新奇広告代理店、 アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 が企業理念に据えらるwin-win-win(トリプルWin)の、 此処にての利益を受け得る三者とは
企業-書き手-読み手
と云う意味付けの、此れを
一般的なコンテンツは企業の視点だけで作られます。最近ではホームページに来る「客」を意識したサイトも増えてきましたが、これではWin-Win止まりです。企業ホームページには多くの「取引先」やその予備軍がアクセスします。彼らに「ウチの会社と取引するとメリットがあるよ」と感じさせることで、より充実した取引環境を作り出すこともでき、そこから顧客利益を導き出します。
が如き引用の方向に捉えた記事がWeb担当者Forumの2008年5月14日の 有限会社アズモードは宮脇睦氏の手になり掲載されていたのが 全員勝利の方程式。トリプルウィンという発想 にて記事中狭義としての三者には
企業-下請-顧客
が該当され得るのではないかと考えます。

市民文化の発展せざる社会にては企業の単独Winのみ追及され、 行き過ぎれば其れは今も社会に大きな爪痕を残す公害抔に代表される社会悪となり得、 近年には大きくは大手自動車会社のタイヤ脱落殺人から、 中小規模ではの北の肉屋、老舗菓子屋、有名割烹の偽装問題抔が 具体例ととして上げられるでしょう其れは、Win-Winに縦令進化しても 氏の指摘では上記偽装系は其の果ての社会悪に該当すべきにて、 孰れ、決して褒められた状況ではない様に感じます処、 WEBの浸透は上が如き状況打破に打って付けであるとすれば、 WEBの発展は即ち市民文化の発展とも云えるのかも知れません。

同じくWeb担当者Forumには上記記事の前日2008年5月13日に クローキングのSEOスパムが言い訳できない状況でバレてしまったサイトの悲劇 と題された渡辺隆広氏のセレクトによるrandfish氏の手になる記事では クローキングなるSEOスパムが容易に暴かれ得る手法であることを訴える作りではあり乍、 大手企業の傲慢さを内包するSEOスパムがWEB界に於いては容易には通用しないことをも示しているかに思え、 此処で良い顔をしていないのはGoogleとされていますが、 顧客、一般世論、社会とも換言可能であるでしょう。
本アーティクルのタイトル通り通用せざるとは多少云い過ぎの感が無きにしもあらずですが、 通用し難い程は云い切っても然程遠きにもあらじと云う感じではないでしょうか。

尚、クローキングとは記事中「Web担編注」より引用させていただけば
「クローキング」とは、サイトにアクセスしてきたのが人なのか、検索エンジンのクローラ(ロボット)なのかによって、異なるページの内容を表示する手法。検索エンジンに対してだけ特定のキーワードが詰まったページを表示するクローキングは、SEOスパムの一種だとみなされる。
と云う訳で考え様によっては、上客のGoogleにさえ良い顔をしておけば、 下客の一般閲覧者の面倒を見る迄もないともとれる手法ですので、 本アーティクルタイトルを考える時、実に面白い示唆を含むものであると感じます。

「なかのひと」の神秘的一面の分析・考察

ITproの園田誠氏の手になる連載 お役立ちWebサービスを探せ! での第4回に於いて 第4回 どの企業の“なかのひと”が自分のサイトを見ているか で以前当ブログでもご紹介の なかのひと の詳細を考察されていましたのでご紹介いたします。

時計と並ぶブログパーツの代表としてのアクセス解析では、 当ブログではお馴染みのWeb担当者Forum山川氏により2008年3月19日の記事 ヤフーがブログパーツ形式の無料アクセス解析サービスをスタート でも紹介されている様に Yahoo!も2008年3月18日 Yahoo!ログール の公開を発表する抔、一般に普及しているサービスであると云う状況下に、
企業,団体などの組織からのアクセスに絞り込んだ解析という一風変わったアクセス解析をしている
と云う事で通常ではない変化球的サービスとして捉えられています。

確かにトップレベルドメインを絞ることに依り、 ハード的にもソフト的にも負荷を減らせる上、 特化した提供サービスを謳い差別化にも成功し、 上手い方法を考案したものだと当初私も感じましたが、考察が進むに連れ、 正体の判然しない運営団体の漂う怪しさにも関わらず、 其の提供サービスについての技術力を高く評価されていることが、 成程と首肯される論が展開されていきます。
考察対象項目として、
  • アクセス元団体の住所を特定
  • 年齢・性別解析
が該当し、 アクセス元団体の住所を特定については、 可能性としてYahoo!のディレクトリ登録の様な手作業をも想定されていますが、 そうであるとすれば可也の予算が割かれていることになり、 そうなれば怪しい運営団体に可能なレベルにはなりませんし、 Google的に自動で解決しているのであれば、 例え運営会社が現在小さな団体であろうと大きな可能性を有することになります。
もう一方の年齢・性別解析についても下記の
一方,年齢・性別解析システムは,まだ実験段階にあるものですが,私達のような一般ブロガーが通常は解析結果として得ることが難しいと思われる,大変貴重な解析システムです。おそらく企業向けのアクセス解析で,数百万円するようなシステムと,それをサポートするであろうコンサルタント会社がバックに付いていないと,アクセスの内訳としての性別や年齢分布は取得できません。「なかのひと」は実験段階とはいえ,通常では難しい年齢・性別の解析に果敢に挑戦しています。
如き言及があり、決して簡単に実現出来るサービスではないと考えられ、 最後に氏はこう結び、運営団体にエールを送られています。
実際にどうやって情報を取得しているのかはわかりませんが,「なかのひと」はその名前から感じるほど軽いサービスではなく,バラバラに存在するいろいろな情報を一つにまとめて,アクセスしてくる閲覧者についての全体像を明確に浮かび上がらせてくれる先進的なWebサービスです。
此の如き高い評価を得られているサービスを 覆面団体が運営しているのもWEBの面白い一面であるように思いますが、 又孰れ当該団体の正体が明らかになる楽しみも与えられており、 私も其の動向には注目していく積もりでいます。

クレジットカード産業の業界セキュリティ基準PCI DSS

IT系の業務に携わる者には重要な情報として2008年皐月の初旬に 数日続きで掲載されたネットワンシステムズの豊田祥一氏によるITpro内の記事が セキュリティ基準「PCI DSS」 に項目を纏め掲載されましたので少し日は経ってしまいましたが紹介させていただきます。

PCI DSSはPayment Card Industry Data Security Standardの略であり、 連載冒頭から引用させていただけば概略
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は,情報セキュリティの向上を目的としたクレジットカード産業の業界基準である。米国では,多くの企業がSOX法の対応に追われる中,特に小売業を中心にPCI DSSへの準拠が強く求められるようになったことから,非常に関心の高いコンプライアンス上の課題の一つとされている。
と纏められ、 近年情報資産のセキュリティについて喧しく騒がれる中も 本標準は本邦では未だ普及には至っていないようですが、 IT界の潮流は遅かれ早かれ米国のものが導入される傾向にありますし、 その意味で云えばSOX法への対応が一巡した頃米国でも目を向けられた由にて VISAとMasterCardの2社が中心となって開発された本標準なれば、 クレジットカード産業と云えばE-commerceとは切っても切り離せない状況にありますから、 只の今、SOX法への本邦企業の対応の大童の目を向ける余裕のある筈も無く、 当該法案の企業内適用の一段落すれば 孰れ、IT関係者は薄かろうと濃かろうと関係を持つことになると予想されます。

上記喧しきセキュリティ事項と云えば ISMS やプライバシーマーク抔が代表的にて、 多くの方が屡耳にされると思いますが、 PCI DSS は其れ等既存の要件とは異なり具体的で、且つ要求レベルも画然と定められる抔、性格は異なれど、 相互補完の関係にあり、どちらかを適用すれば其れで済むと云う問題ではなくなりますので、 セキュリティを考える上での懸念事項が増える結果になることは否めません。
ネットのセキュリティについては次々と新技術、新規約の採用されて IT業界関係者も追随するのに一苦労されているように拝察すると共に、 新技術に便乗しセキュリティ専門家を謳う怪しい業者も多く見掛けますので セキュリティを導入したいユーザー企業担当者のご苦労も偲ばれますが、 健全な業界の成長には欠くべからざる事項である為、 此処は提供側、被提供側の互いに切磋琢磨、投資研究される道を取らざるを得ないのではないでしょうか。
また当連載の末尾に「クレジットカード業界以外への適用も可能」として項目立てられている文面を引用させていただけば
 PCI DSSは,カード会員データとセンシティブ認証情報を保護することを目的に,主として技術的側面を重視して作成された業界基準である。しかし,これらの情報を重要情報と置き換えてみると,クレジットカード業界以外への適用も可能だ。
 また,マネジメント・システムの構築,コンプライアンスの順守,技術的セキュリティ水準の確保は,様々な情報セキュリティに関する脅威から組織を守るための主たる3要素であり,PCI DSSはこの一翼を担う資質を備えたものと言える。このため,技術的セキュリティのベンチマークとして,PCI DSSの重要性が今後増していくものと思われる。
とされていますから、 IT業界関係者に限った話ではないのかもしれません。

当アーティクルにも閲覧者の便利の為、 下記に連載記事夫々への直接リンクをはっておきます。

ブログマーケティング~百式田口元氏インタビュー

当ブログ2008年3月25日の記事 Rafaël Rozendaal にて登場いただいたのはサイト 百式 にて同時に屡楽しく拝見させていただいているサイト IDEA*IDEA を運営されてもいる田口元氏のインタビューが、 Web担当者FORUMのいしたにまさき氏によるブロガーウォッチングは第2回、2008年5月2日の記事 ブログマーケティングをやるなら、まずブロガーの違いを理解せよ/百式 田口さん に掲載されており、此方としては一方的に馴染みのある氏のブログに対する考え方抔が窺えることもあり、 エントリーさせていただきました。 氏の手になる両サイトは常々参照させていただいておき乍、不躾にも、 今回の記事の御蔭にて改めて概要を知ることができました。

記事中、田口氏の言葉より引用させていただけば
「ブログ」とか「ブロガー」ってひと括りで片付けないで、個々のブログやブロガーをちゃんと「区別」できるようになりましょう、かな。「マーケティングにブログやブロガーを活用しよう」という漠然とした感じの表面的な議論では、効果的な連携やマーケティングはできません。
とブログ及びブロガーに於けるマーケティングについて論じられているのは、 当ブログ2008年5月5日のアーティクル ブロガーのキャリアパスとしての一オプション にての アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 の代表取締役坂和敏氏の考え方にも一脈通じる部分があり、 両者ともにヘビー・ブロガーであることにも依拠している様な感を受けます。
企業マーケティング担当者はブログを知り得ず務まり得ない時代が到来するのでしょうか、 将又、畢竟当該担当者とブログは親和性の薄くして 広告代理店のスペースが大きく開けるのでしょうか、 動向は興味深く見守られるべき事項に思われますが、 孰れにせよ、ブログがマーケティングに利用される、 と云うより利用されている現在より進んで必要不可欠なものになるのは 間違いのない処の様に感じられます。

上記リンクより実際ご覧いただければお分かりになると思いますが、氏の両サイトは共に充実しており、 労力は並ならぬものと思われますが、両サイトを同時運営する意味や、 ご自身によるオススメ企画やベスト・エントリー抔も掲載されており、 一読者としては知り得ない部分の記述にインタビュー記事の価値を感じます。

---2008/5/14追記---
遅まき乍気が付きましたが、インタビューイーの田口元氏のサイト IDEA*IDEA で2008年5月7日に関連記事 いしたにさんとチャットしていたらWeb担当者Forumの記事になった が掲載されており、簡便ではありますがインタビューの裏側を知ることが出来、興味深く、 此処でもネットでの個人の情報発信に於ける強化されたツール、ブログの特性が活かされている様に思います。

ブログタイトルズームアップ2

「ブログ環境設定」を20記事表示に設定の当ブログでは、 タイトルのjQueryを利用した拡大機能を含んだ記事が次頁へ移動すれば2008年4月22日 ブログタイトルズームアップ で実装していた拡大される筈のタイトル表示に変化がなくなるエントリー順が再度訪れましたので、 矢張り、未だ少し淋しいとあれば当記事を投稿するに至りました。

このアーティクルが存在する間はブログタイトルがトップ頁表示と同時に大きくなり始める筈です。
前回より本機能は当ブログのデフォルトとしてカテゴリーは「configuration」とし、 様々変遷を有したタイトルも、ブログタイトルズームアップに落ち着けば末尾に2を追加しました。

「次のページ」へをクリックして頁遷移しても以前の記事 ブログタイトルズームアップ がありますからタイトル拡大機能は失われることは無く、 更に其の先、[次のページ]へをクリックしても 映画風タイトルズームアップ により、又更に其の先、[次のページ]へをクリックしても 映画風タイトル・クローズアップ がありますからタイトル拡大機能は失われることはありません。

加えて、トップページから消え去ることを好いことに、前回の 映画風タイトル・クローズアップ 及び 映画風タイトルズームアップ 同様、 ブログタイトルズームアップ では、 アーティクル 外部jQueryテスト での別機能を応用し、 アクセスするとタイトル文字と色が変わることにしましたので、 頁を繰る毎に異なるフォント色の異なるブログタイトルをお楽しみいただけると思います。
当該頁のタイトル拡大スピードは以前の7割増しですので、よりダイナミックに感じられると思います。

---2008/6/1追記---
一連の ブログタイトルズームアップ 同様、本アーティクルも ブログタイトルズームアップ をトップページから追い出したと同時に ブログタイトルズームアップ3 によりトップページから追い出された為、 トップページのタイトル拡大機能は追い出した張本人に譲り、 当記事では、アクセスするとタイトル文字と色が変わることにしました。 2008年3月8日記事、 外部jQueryテスト での別機能の応用です。

ブログパーツの安易な多用の失当

ブログパーツは基本的に作業はコピー&ペーストのみと、 非常に手軽にブログに追加出来、 視覚効果やコミュニケーションツールとしての有効性も高い為、 自らのブログに追加実装されるブロガー氏の多く見掛けられるのも首肯出来ますが、 パーツ自体は動的頁の実現の為、必然的にスクリプトを使用しており、 其の主体はjavascriptを多用していることが多い様に思われ、 ブログへの追加の際、次の2問題点
  1. ブログパーツ実装時のjavascriptコード最適化の不適当性
  2. 別ブログパーツとのコンフリクト(衝突)
から警鐘を鳴らす2記事が掲載されていましたのが、
  1. CNET Japan(2007/9/4)
    JavaScriptがウェブを遅くする--今できる緩和策を考える
  2. ITpro 技術者視点のユーザビリティ考 第31回(2008/5/9)
    他サイトに埋め込まれるJavaScriptを作るときの作法
上記2サイトになります。

問題点1についてはRichard MacManus氏によるサイト1に於いて
経験を積んだ技術者にとって最もショッキングな事実は、JavaScriptがシングルスレッド型の言語だということかもしれない。これは、JavaScriptが物事を同時にではなく順番に処理するということだ(Ajaxの呼び出しは例外である)。JavaScriptの断片がロードされ、あるいは評価されているとき、他のすべての処理はその終了を待たなくてはならない。
とあり、多数ブログに追加したブログパーツの内一つでも当該問題を抱えていれば、 当パーツがボトルネックとなりサイト全体のパフォーマンスが落ちてしまい、 追加のブログパーツが増えれば増える程、可能性は高まる訳です。
此の問題についてはブロガー側に対処の手段の無いのは勿論、 開発者側で一意に解決できる問題でもないことが記述されており、
ウィジェットとJavaScriptツールは非常にクールで非常に便利だが、現在はそれらをうまく動かすためのよいインフラはない。現在、ブログの読み込みの遅れの始めの兆候がすでに現れており、今後さらに多くのウィジェットとJavaScriptの断片がブログ界に普及するにつれて、事態は悪くなる一方だろう。ブロガーにこの複雑さや相互依存性、ウィジェットによって引き起こされる問題を理解することを求めるのは、筋が通らない。
と、事態の深刻化が予言されると共に結論付けられて、 ブロガーとしては唯一、ブログパーツは使用しない、 使用しても数を控え疑わしきものは削除するという方針を取る以外には難しいのではないでしょうか。

サイト1の提言を受けて水野貴明氏の手により上梓された記事がサイト2であり、 サイト1で開発者連に向け標準ライブラリ、 当ブログでもカテゴライズしております「jQuery」や「prototype」抔の使用を推奨しているのに対し、 以下引用3点から異論を唱えられています。
  1. サイズが大きく読み込みに時間がかかる
  2. 必要以上に処理が複雑になっている
  3. 環境を汚染する
    標準ライブラリとして充分参考するに値するコードで有用である旨抔述べられていますが、 基本的に開発者向けの内容になっていますから、 使用者側にとってはこれ等の考慮が担保されたブログパーツを使用する様注意する程にしか対応法が考え難く、 隔靴掻痒の感が無きにしもあらずですが、 見て楽しいものは使いたい、紹介したいというのがブロガー気質と云うものだと思いますから、 なかなか抑制も難しく、悩ましい問題だと思います。

    苺みたいなトマト、トマトベリー

    2008年5月4日はYahoo!のトップに掲載されていましたから、 ご存知の方も多いと思われるのも顧みず当ブログにエントリーすることにしましたのも、 当ブログ2008年5月8日のアーティクル 21世紀日本発 超高層免震技術 に於けるserendipityにも通ずる様な、 出来そこないと思われた三角トマトの、其れは発見とも云い得るトマトベリーへの発想の転換を、 開発者の小さな娘さんが齎した件にとても興を惹かれたからです。
    Yahoo!で見たニュースではありますが、 Yahoo!ニュースは直ぐに削除されてリンクが死んでしまうことも多い為、 ニュース元の時事ドットコムへリンクしておきます、其の記事 トマトベリー人気じわり=種苗会社が開発、世界注目-埼玉 の興を惹かれたと云う当該部分を引用させていただければ
    丸型が定番で「三角型は『失敗作』と相手にされなかった。
    (中略)
     時田社長が「失敗作」を家に持ち帰ると2歳の長女が「イチゴだ」と大喜びした。苦手なトマトと気付かず口に入れ、笑顔を見せた。
    とあり、serendipityの其の現場が眼前に髣髴とされ、微笑まずにはいられません。

    時遊ZINEの2008年5月4日の記事 トマトベリー イチゴの形をしたトマト!? では写真入りで紹介されていますので、 概要と写真をご覧になりたい方は参照下さい。
    またトマトベリーには公式サイト トマトベリーのすべてがわかるウェブサイト がありますので更に詳細を知りたい方の為の参照には此方が適していると思います。

    意外と知られていないSEOに有効なHTMLタグ

    Gigazineの2006年8月20日ですから二年近く前になってしまいますが、 検索結果で有利になる知られざるHTMLタグ5種類 と云う記事が有用であると思えるにも関わらず、 身近のホームページ制作者等に尋ねても割と知られていないことも多く、 改めて活用しているとは云い難い自らの覚書としても今回、当アーティクルで取り上げることにしました。
    当ブログでも屡参照させていただいているSEOmoz.orgの2006年8月14日のMatthew Inman氏による 5 HTML elements you probably never use (but perhaps should) が元記事である様です。
    紹介タグは5つあり、下記に夫々Gigazineよりリンクされた参照ページと共に掲載します。
    • <address>
      プロフィールに住所抔、連絡先を掲載されている事業主系hamazoブロガーも多く見掛けますが、 記載連絡先を此のタグで括れば、当該地名等で検索されたとき上位表示されるとのことですので、 例えば「レストラン 浜松」であるとか、「美容院 浜松」抔、 地名と業種名を絡めた上で上位表示させたい意向がある場合は有効と考えられます。 >>参照ページ
    • <q>/<blockquote>
      一般的に引用タグとして呼ばれることの多い種類のタグで、 hamazoブログに於いてはWysiWygエディター内にも装備されており、1クリックでタグの追加が出来 当ブログでも利用頻度の高いものですが、 此のタグ内出現のキーワードの重み付けは落とされる様で、 元々は他人様及び他記事で初出の言葉であれば妥当な処理であり、 検索順位が上がらぬからと利用しないのも如何かと考えます。 同時に利用されることの多い<cite>タグについては初耳で、 向後機会あれば利用したいと思います。
      cite属性というものも存在し、此方も使い出があるなと考えた処、 良く見ればIEでは利用不可とのことですので、 流石に現時点では使用する積りはありません。 >>参照ページ
    • <optgroup>
      プルダウンメニュー抔の<option>タグをネストして階層化出来るタグで、 視覚的にデータ項目の判別が容易になり、有効なタグだと考えますので、 例えばhomazoブログ抔ではサイドバーの「過去記事」に於いて、 長い間投稿を続けられた方のブログでは項目が多く縦に長く連なっている様なプルダウンメニューでは、 年で月をネストして貰えれば見易くなるのではないかと思いますが如何でしょうか。 >>参照ページ
    • <acronym>/<abbr>
      略称タグとでも呼ぶべき種類のものだと思います。 2種類あるのは<acronym>については単純な頭文字も連ねたもので、 当アーティクル内でもWysiWygIEで適用しており、 もう一方の<abbr>についてはHTMLXML抔、 頭字語ではない略語に適用されるようです。 >>参照ページ
    • <fieldset>/<legend>
      フォーム内のデータの纏まりを検索エンジンに伝える効果がありますが、 タグを使用する場所がブロガーには余り馴染みが無い箇所ですから、 此れはホームページ制作関連の業務に携わる方が気に懸ける類のタグだと思います。 >>参照ページ
    ウェブブランディング、ホームページ運営コンサルタントをされている さとうたけし氏が2007年3月27日のブログ記事 検索結果で有利になる(らしい)HTMLタグ 必見!試す価値あり! に於いて
    これはあまり知られたくないな~(笑)というネタです。
    と述懐されているのは実に正直で誠実であり乍、 これ等のタグの有効性をも物語っているように思います。

    21世紀日本発 超高層免震技術

    コンサルタント風人物により粗製乱造される自己啓発本がベストセラーとなれば即ち乱発を招く中、 そう云った類の薄めた生地で餡子の少ない儘型焼きされる出来損ないの鯛焼きのようなものとは異なり、 実際にことに当った技術者が事案其の儘に記述される書籍は 何冊も世に出る類のものではない為、非常に目にとまり難く、 書肆にて偶々手に取れば興の惹かれて、 春から夏への季の移り変わりに少々余裕の出来たのを好いことに書を繙くに時を投じられ、 今回ご紹介できるのも僥倖だと思っております。

    この本 1兆円市場を拓いた男 を拝読するまでは 制振、免震、耐震の区別も付かず、 また空覚えの聞きかじりの耳学問にて 超高層ビルの地震に対する供えは風にそよぐ柳の如く万全であるかのように思っていたのですが、 専門家に於いても「超高層は元々耐震性が高いから、免震は不要」なる文言の箴言の如く唱えられ、 「免震は中低層建築向け、高層・超高層は制振で」が不文律となっては弊害のみ多くある中、 其の実はひとつの技術が障害となって免震の実現されぬだけであり、 当該技術が本著者によって日の目を見たのも今世紀となれば、 前世紀の超高層ビルと云うのも60m以上の建物を云うのは今回初耳の、 ビルと云うビルは軒並み免震性を持たぬビルにて、 となれば遠州浜松の顔とも云うべき、212mの高さを誇る アクトタワー も必然的に機能の有さぬことなれば、少し口惜しくもあります。

    本書は日本発の日本以外には無い独自技術、超高層免震の 業界にて私生児扱いされた当技術の産みの親たる其の本人による 世紀を跨ぐドキュメントであり、 また其の経験を通してエンジニアの道標となるべく編まれた技術者啓発書であり、 著者は大手建築企業の研究者として長年従事、上記事業を成した後、 現在は地元静岡にて研究開発コンサルタントをされている内山義英氏其の人です。

    綴られた文面要所に登場すserendipityとは研究に携わった者であるならば、 仮令其れが通常の大学のゼミナールの如く低レベルの卒論のようなものであっても、 屡聞かされるテクニカルタームにも類ずるものにて、 凡庸教授連の恋焦がれる賢者の石の、 セイロンの寓話の如く、教授連により語られる先達の挿話こそ寓話に違い無けれども、 実に魅力的な偶発的成功譚及び3σ規格外発想は矢張り読んで引き込まれ、 只其の一点に於いてだけでも本書を手に取る価値があるかに考えます。

    内容にては事に当っての心構えが頻繁に登場する抔の、 多少前期自己啓発本の影響を受けている感があり、 マーケティング上止む無きとは云え、時によっては太字にての表記の必要性も感じられず、 該当する件に掛かる段になると残念な感じが拭えません。 同様に技術書ではないことの明らかなれど、 技術的側面の説明が素人心にも多少喰い足りない感を受ける抔、 失礼乍当該書籍は素人向けに広く売らしめんとての、 漢字を平仮名にして開くと称す様な、 編集上のこの際要らぬ技術が見え隠れする様な気もします。
    併し乍圧巻は矢張り技術的側面に現れます。 一方の免震装置たるリニアスライダーの破壊実験時、 危険を顧みず、安全地帯より出で趣き油煙に塗れ一心に一万トン加重の実験装置を見守る、 其の口から僅かに洩れる「データを信じろ…」なる呟きは、 書面には表記されずとも、 膨大な作業量に依る膨大なデータ量に支えられている姿勢以外には考えられません。

    装丁デザインが社会摘発的な色合いで 充実した内容の適切に表現されているとはお世辞にも云えず、 タイトルも私の様な愚かな人間が手に取りやすい安っぽい「一兆円産業」抔が踊りますので なかなか売れ難い状況が揃っているとは思いますが、 是非心ある方には先ずは書肆にて手にとって頁を繰ってみていただきたい書籍だと感じています。