オプトイン、オプトアウト、とは インターネットを利用する方なら、 特にメールを使用している際には時折目にする言葉ではないかと思います。 実は本ブログでもスパムメールと関連付けて2011年7月1日の記事 オプトインメール・オプトアウトメール・スパムメール に特にメールに関して記しました。
そしてこのオプトイン、オプトアウトはメール以外にも適用可能です。 即ち何某かのインターネットサービスを利用する際に、 付随するサービスを利用するかしないかの選択権を サービス提供側ではなく利用者側に持たせるものとして機能するということです。
サービス提供者側は人気のサービスとバーターで 提供側に取って有利となるサービスを利用者に強制したいのですが、 このオプトイン、オプトアウトを発動すればそうは問屋が卸さないという按配になります。
そうは言ってもサービス提供者側は見返りが欲しいのですから 成る丈利用者にこの手法を発動させたくはありません。 こんなとき利用者を慮った行政の配慮で提供者に圧力が掛けられることがあります。 泣く子と地頭には勝てない、という寸法ですね。 この格好な事例が…
TechCrunchの2011年11月11日記事 Facebook、FTCと合意。将来のプライバシー変更はすべてオプトインに として配信されていました。
この配信記事冒頭には以下のように書かれています。
Facebookは、 将来のプライバシー設定変更をすべてオプトインにすることを FTC(連邦取引委員会)と合意した。FTC(連邦取引委員会) とは日本国文部科学省のページ Federal Trade Commission(FTC:米連邦取引委員会) を参照すれば米国に於いて大統領に指名された5名のコミッショナーを中心としての組織ですから 立派な行政機関として連邦の独占禁止法と消費者保護法を元に企業を指導する位置付けと読み取れます。 即ちFacebookはその提供するSNSに於いてプライバシー情報に関する設定を変更するとき、 その変更した設定を利用者に強制することが最早法律上不可能になります。
記事にはまた騒動を招いたFacebookの以下の仕様変更の強制適用に触れています。
- 2009年12月に導入した移行ツールで、「いいね!」など従来非公開だった一部の情報を公開に変えるようユーザーを誘導したこと
- ヨーロッパのユーザーに対して、顔認識機能をデフォルトでオンにした
記事の末尾には
Facebookは、 「失敗は早く」をモットーに目まぐるしく製品を進化させてきたことで知られている。と記します。 この姿勢が同社の躍進の一因であったことは間違いないでしょう。 若く弾力性に富む組織として大向こう受けする方式でも有りました。 しかしその提供サービスが社会に影響力を持つ存在となったとき、 自社に有利な恣意的変更は社会からの反発を招く諸刃の剣であることも確かです。
Facebookは、今後20年間FTCによるプイバシー監査の対象となる旨も言及されていますが、 今や全世界で8億人の利用者を擁するサービスとなり、 この監査の停止は考えられない処か、対象は拡がる可能性が高いように思います。 こう書けばFacebookに都合の悪く思えるばかりですが、 それは若しかしたら利用者に安心を齎し、 サービス及び同社に取って好影響となる可能性も低く無い様に思えます。 勿論其の為には同社に取って不快な姿勢転換も必要かも知れません。 この事態を同社がどう捌き運営していくのか、注目に値するでしょう。
失墜した信用回復なるか?はてなブックマーク問題で近藤社長謝罪
頃日ネット界隈を大きく揺るがした事件があったことはご存知でしょうか?その問題とは株式会社はてなのはてなブックマークに関する問題でした。ことの発端導火線には既に去年2011年9月より火が点いていました。大本となる火薬本体とも言えるオプトアウト版はてなブックマーク
Facebookは広告及びプライバシー設定が損をしているように見える
Facebookが頃日施行した広告の仕様変更について各方面で取り上げられるにネガティブな方向に傾いているように見えます。分かり難くて説明するのも難儀するのですが、誤謬等ありましたらコメント欄にご指摘下さい。仕様変更情報の拡散Facebookが広告について仕様変更するので