WM3600Rパワーランプ橙点滅~ファームウェアVer.1.2.0到来

提供企業のNECはなかなか厳しい状況にありますが、 同社のWiMAXルータ端末WM3600Rは売れ行き絶好調でその苦境を少しでも救うと共に、 性能も絶好調で利用者にも嬉しい限りです。 外出時には手放せなくなった愛用のWM3600Rも、 今やお馴染み、緑と橙色で交互にパワーランプが点滅していれば それはファームウェアアップデートのお知らせです。 Atermの公式ヘルプページには WM3600R・WM3500Rで、POWERランプが緑とオレンジで交互に点滅を行っている が用意され、正確にはその点滅間隔は 緑3秒とオレンジ0.5秒の点滅が交互に繰り返されるものです。

枯れて来たAterm WM-R系

それにしても前回の点滅は本ブログで記事にしたのは2012年5月8日 WM3600Rファームウェア初アップデートVer.1.1.0 でしたから、本日2012年10月5日の5ヶ月も以前、 其の間別段不具合も感じませんでした。

同様に本ブログでは前機種の WM3500R についてもファームウェアバージョンアップについて都度以下のように記事にして来ました。

間隔的には若干期間の長くなった感じはありますが、大差ないものとも思えます。 その間にファームウェアの改善を望む気持ちは以前ほどではありませんでしたので、 端末としての熟成度合いがかなり上がって来た様に思います。 俗に言う 枯れて来た なる状態で改善が進みそれほど手を加えなくても問題ない機器であることを示します。

余り頻繁にバージョンアップが有れば手間にも感じ煩わしく思うもののですが、 逆に余りに期間が開いてしまうのも不安なもので、 それでも半年弱で1度ほどの頻度でファームウェアのバージョンアップがあれば、 継続されているサポートが意識され安心もさせられます。

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バージョンアップ履歴

端末が枯れて来た証左ともなるのがバージョンアップ履歴でしょう。 NEC社の公式サポートページの Aterm WM3600R バージョンアップ履歴 ではファームウェアのバージョンアップが2回記載されています。 本ブログ2012年5月8日の記事はその第1回 Ver.1.1.0アップデート でしたが、今回は Ver1.2.0アップデート となり、改善点は 特定環境における無線LAN接続性を改善しました。 とされる1点だけです。 第1回では機能向上、障害対応について4点の条項があったのに比較して落ち着いたものとなっています。

第1回では2012年4月23日にファームウェアアップデートが為され、 その告知点滅が端末になされたのは2週間後でしたが、 今回第2回は2012年8月22日ですから1箇月以上も間隔が開いたことになります。 これだけ間隔が開くとファームウェアアップデート直後の輻輳を避けるためとは思えず、 些か不安にもなりますので、 NECサポートには一考して貰いたい処です。

事前準備

基本的にファームウェアアップデートの手順は SETボタン(らくらくスタートボタン)によるファームウェアバージョンアップ手順 に基づき行えばそれほど間違いはないものとなります。 本ブログのWM3500Rの上記した一連のファームウェアアップデート記事及び 2012年5月8日のWM3600Rの第1回の記事を細かい部分の補足足れば好いように思います。

手順は2012年5月8日の記事にも記したように基本的にWM3500Rと同様なのは 同メーカーの同シリーズを継続して使用するユーザーには嬉しい配慮です。 以下リストアップする条項がWM3500Rに記されたものですが、 WM3600Rでも気を付ける点となります。 これらの条件が整っていれば例え外出先であって、 WM3600R単体でPCすらなくともファームウェアアップデートは可能となっています。

  1. エコ設定でLEDの常時設定をしていない方は 設定ボタンを押して総てのLEDボタンが点灯する状態にすること
  2. アンテナ2本の強度がある場所であることを確認すること
  3. バッテリーLEDが点滅する10%を切る残量でのアップデートは避けること
  4. 爪楊枝など電気を通さない細長い棒を用意すること

一つ確認しておいた方がいいのは現在のバージョンです。 WM3600Rの管理画面に接続端末のブラウザからログインして ファームウェアアップデート前のバージョンを調べると 2012年5月8日の記事にも掲載したようにその時アップデートしたバージョンである Ver.1.0.0 が表示されるのを確認したのが下の図です。 上手くアップデートが運べば今回は此処の表示が Ver.1.2.0 と変わる筈です。

手順.1

SETボタン(らくらくスタートボタン)を長押し(約10秒)して、 POWERランプが緑点滅をはじめたら、SETボタンを離す。

最初はいつも思うことながら先ずは引っ掛かることのない手順です。 WM3500Rと異なるのが長押しの時間が6秒から10秒に伸びた処、 実際にやってみれば途中で、ん?と感じるのは前回と一緒で、 操作感を持たせる為にはこの時間の伸びはプラスに働いている思います。 緑点滅となれば先ずは手順.1の成功です。

手順.2

POWERランプが緑点滅を始めてから、 1分以内に細い棒状のものでRESETスイッチを約1秒押す。

此処で事前準備で用意した爪楊枝状のものを使います。 そして毎回この手順が鬼門、 なんとなればWM3500Rの時に手痛い失敗があったからです。 当該事案はWM3500Rを ver.3.1.0 へアップデートのした際の2011年7月26日の記事に記しました。

問題はリセットボタンを長く押し過ぎるとパワーLEDが赤色点滅し始め 初期化準備状態 になってしまうという、同じ操作の延長上に異なる結果が控える ユーザーインターフェース仕様に尽きます。 しかもリセットボタンには明確なクリック感はなく押したか如何かも判然しません。 この部分はこの機種を使い続ける以上我慢するしかないでしょう。 次機種での改善が望まれます。

そうは言っても何度かアップデートを実践すると馴れては来ます。 ノウハウとしては1回のリセットボタン押しで終わらせるのではなく、 1秒と思われる時間を何度か試す気持ちで行うようにすれば好いでしょう。 この時、判断はパワーLEDの色変化でしますが、 これもレスポンスが良いものではありませんから、 1秒と思われる時間を押した後、一呼吸置くのがコツです。 此処では赤点滅、即ち初期化準備状態とならないよう祈りながらの作業です。 先ずは以上のノウハウもあって今回も前回に続き手元では無事一回の操作で パワーLEDがオレンジの点灯に変化、 ファームウェアのバージョンアップが開始されホッとした次第。

手順.3

ファームウェアのバージョンアップ中は、POWERランプがオレンジ点灯約4分間する。

鬼門の手順.2をクリアーすれば後は待つだけです。 これ以降は焦らず待つのがコツと言って良いでしょう。 短気に逸ったり好奇心で電源を切るのは拙策です。 待てば海路の日和有り。

途中でWiMAX基地局との接続を示すアンテナLEDが消えても 待つのは同じ、POWERランプが緑点灯に変わる迄じっと我慢の子です。 ヘルプページに有る通り今回も大凡4分間で手元の環境ではパワーLEDの色が緑に変化しました。 此処で暫くバッテリーも接続もアンテナもLEDは消灯したままとなるも矢張り待つだけです。 暫くすれば順次点灯し始めてファームウェアアップデート作業は WM3600R端末内で完了している筈です。 全てのLEDランプが緑になった時点でインターネットへ接続可能となっています。

接続確認

最後は無事アップデート出来たか如何かの確認をしておきます。 例に依ってインターネットに接続する端末にWM3600Rを選択します。 無事接続した後、ブラウザからアクセスすると見慣れたインターネットの世界が広がります。

WM3600Rの管理画面に再度ログインして ファームウェアのバージョンを確認すれば目論見通り Ver.1.2.0 とバージョンアップ後の数字が表示されていたのが下の図です。

以上、バージョンアップ作業は今回も無事完了しました。

WM3500Rの時は不慣れもあり、不具合も時折あれば、 なかなか時間が掛かった印象もありますが、 慣れてくれば呆気ない程簡単に作業は終了するようになります。