携帯三社の2012年第2四半期決算が出揃いました。 その三社の決算データをネットニュースを扱っている WirelessWire Newsで上手く纏めて2011年11月7日付けの記事 携帯3社の2012年2Q決算、減収減益のドコモ、復活したKDDI として配信してくれています。
2頁構成の記事になっており、 最初の頁では決算概要として
- 営業収益
- 営業利益
- 当期純利益
紹介記事に於ける内容で特に、 本記事で取り上げたいのは…
最後に項目立てられる 音声ARPUの急減は止まらず です。
此処にある ARPUをWikepediaに見る と ARPU(エーアールピーユー:Average Revenue Per User) は、通信事業者の1契約あたりの売上をあらわす数値とされています。 電話会社やインターネット事業者に使われることもあるが 一般には携帯電話(PHS含む)について用いられる用語とのことです。 1ヶ月単位で表すことが多いため、 ARPU=携帯電話の月額料金 と考えて問題ないようで、自分の月々の支払い料金と比較が出来ますね。 更にはARPUには 音声ARPU (通話に関する料金:基本料と通話料)と データARPU (通信に関する料金:基本料とパケット通信料) があり、それらを合計して 総合ARPUと呼びますが単にARPUといえば総合ARPUのことを指すとのことです。
WirelessWire News記事に於いては 表2に2012年3月期第2四半期の携帯3社のこれら各ARPU推移を纏めてくれています。 以下に引用します。
NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
総合ARPU | 4970円(-230円) | 4590円(-510円) | 4310円(+10円) |
音声ARPU | 2280円(-380円) | 2130円(-660円) | 1780円(-230円) |
データARPU | 2690円(+150円) | 2460円(+150円) | 2540円(+240円) |
総合ARPUは各社それぞれですが、 各社に共通するある特徴が存在することを記事が指摘しています。 分かり易さのために表を音声ARPUとデータARPUについての 前期比率と前期比率増減に纏めたものが以下です。
NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
音声ARPU前期比率 | 85.7% | 76.3% | 88.6% |
データARPU前期比率 | 105.9% | 106.5% | 110.4% |
音声ARPU前期比率増減 | -14.3% | -23.7% | -11.4% |
データARPU前期比率増減 | +5.9% | +6.5% | +10.4% |
明確に音声ARPUの大幅減をデータARPUが補う構図が見て取れます。 この状況は以前から続く傾向とWikipediaではされています。 2004年度には主要3社を平均7,005円(うちデータ1,822円)であったものが、 2008年度には5,425円(うちデータ2,209円)となったとありから、 更に三年後の今年2011年にはARPUの減少傾向継続され 此処に見るだけでも7年の長きに渡る減少傾向となります。 データARPUが2008年から3年経っても増加すれども大幅と迄は行かず、 凋落著しい音声ARPUの減少分を補い切れていません。
上記の様に苦しい状況の携帯3社かと思えば、 Wikipediaにはそれでも各国の状況を鑑みれば 未だ日本は世界最高水準にあるということで、 まだまだ値下げの余地は残されているといったところでしょうか。 携帯3社には更なる勉強を期待したいと切に望みます。
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