米ebay(イーベイ)と日本郵便が提携、進展するグローバル化

グローバル化が図られることでネット利用がまた一つ便利になるニュースが 昨日各ニュースサイトから配信されました。

日本郵便は日本郵政株式会社が率いる日本郵政グループの 郵便事業を担当する事業体であることはご存知の処、 では ebay(イーベイ) とはどの様な事業体なのでしょうか?

イーベイとは…

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アメリカの企業で1995年創業、1997年に現社名となりましたから 比較的若い会社ですが、Google社が1998年創業ですから IT企業としては古株になるのかも知れません。 Windows95発売と共に爆発的に普及し始めたインターネットと共に成長した企業と言えるでしょう。 ネットショップを手掛けもし、傘下にインターネットを利用した決済サービスで有名な PayPal(ペイパル) を収めてもいますが、その主業務は インターネットオークション で正規登録者数、出品点数等世界最大規模を誇ります。 ebay ネットオークションと言えば日本では ヤフオク と呼び親しまれてもいる Yahoo!オークション で有名ですが、 実はイーベイは一度日本進出を図った際にそのヤフオクに敗れ一旦撤退しています。 それ以降も日本市場が魅力的だったのでしょう、 様々な施策で日本進出を図りました。 その一つに日本法人 イーベイ・ジャパン株式会社は の存在があり、今回の提携に与って力が有ったものと思われます。 また日本国内の郵便物引受け数減衰に伴う海外進出を願った 日本郵便との思惑が上手く合致したことも大きかったのでしょう。

一連のニュース記事を参照すれば今回の提携に伴い

  1. ネット上で住所、氏名、内容品を打ち込むだけで、 通関情報を含めた英語の送り状を簡単に作成できるシステムの提供
  2. 通常料金より数割廉価な送料
が提供されるとのことで、 個人レベルでも海外との遣り取りの敷居が格段に下がることが期待されます。 サービス提供の開始は来春で、 数年後にはイーベイ関連の国際郵便で年数百万個の取り扱いを目指す、 とのことですが利用者の便宜を大いに図ることになる今回の施策により それは無理ではない数字だと考えられます。

半官半民の感がまだまだ拭えない日本郵政グループですが、 今回のこの施策は国営事業であったとしたらなかなか乗り切れない業態であったでしょう。 株主が100%日本国家と言う半官半民的体制だからこそ 官僚的手続きの不可欠な今回の提携を為し得たとも言えるかも知れず、、 また同時に完全民間企業としての気概を示したと言えるのかも知れません。 これを受ければ日本の大手運輸少々不甲斐無い印象がありますが、 対抗にどのような手を打ってくるのかが楽しみです。

グローバルが化が図られるとは何も皆が皆英語を喋るようになることではなく、 こうして一つ一つ地道に障壁を外していくことこそが言われて然るべきなのかも知れません。