電子書籍の市場は2015年に2,000億円以上と予測される

電子書籍サンプルiPad「うさ犬の里~夏の日編 パソコンの普及以来オフィスのペーパーレス化が叫ばれて久しいですが、 返って画面のプリントアウトにより紙が増えたなどと揶揄されることも屡、 なかなかに従来の慣習を破ることは難しいようです。 そんな中にマイコミジャーナルの2011年9月25日付けのニュースで [電子書籍]15年に2000億円市場 端末の乱立がネック 出版各社の取り組み が配信されました。 アップル社の発売した iPad の大ヒットによって漸く電子書籍は市民権を得て、 普及の兆しが見えてきたようです。 記事に依れば2015年には2,000億円以上の市場が見込まれるそうです。

このデータの出典は…

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IT出版・調査の インプレスR&D の電子書籍の市場規模についての調査からで、引用すれば以下になります。

10年度は前年度比13・2%増の約650億円で、 うち88%を携帯電話向けのマンガが占めた。 今後は、携帯電話向けの電子書籍市場は頭打ちになるが、 アマゾンの電子書籍端末「キンドル」など海外の事業者の参入でコンテンツが充実し、 13年度ごろから急速に拡大し、15年度には2000億円に達すると予想。 電子雑誌も同年度には200億円を超えると見込んでいる。
従来この市場では携帯電話向けの市場が主でしたが頭打ちではあり、 そこへ iPad やキンドルなどの電子書籍端末の普及で拡大が見込めるとのことですね。 電子雑誌はその内一割の200億円を占めることになるようです。 社団法人日本印刷技術協会のサイトの掲載日2010年4月4日の記事 出版市場規模が2兆円割れ、雑誌もマイナス幅が過去最大 を見れば割り込んではいますが紙媒体の書籍・雑誌の市場は2兆円規模ということで、 電子書籍の市場規模はまだまだともいえます。 (データ提供元の社団法人全国出版協会・出版科学研究所サイトの 日本の出版統計 では少し古いですがオンラインで市場規模の推移データが閲覧出来ます。)

しかし2,000億円と言えばちょうど 本ブログの2011年9月10日の記事 グリーの記録改竄で見えてくる携帯ゲームの市場規模 で扱った携帯電話を利用したゲームの2011年度の市場規模と全く同じです。 (因みにこの時金額の比較に取り上げたのが Google社が YouTube(ユーチューブ) を買収するのに要した金額2,000億円です。) 携帯ゲーム各社がテレビCMに鎬を削るほど シェア獲得に熱を上げる市場が決して小さかろう筈がありません。 講談社、小学館、集英社など出版大手各自の電子書籍に対する取り組みが紹介記事中に言及されていますが 若しかしたら出版全体に対して一割程の割合を占めるであろう この電子書籍を制した者が次世代の出版界の覇者となるのかも知れない、という気がします。

巷の声を聞けば紙に対する愛着、紙を残したい、などとの意見も散見されますが、 紙を庶民が気軽に利用出来るようになったのは漸く近代になってからのこと、 書籍などは元々容易に手に入るものではないと言う時代が長かったのです。 紙への郷愁を抱くなどは偶々現代に特徴的なぬるま湯的感慨とも言えるでしょう。 勿論、紙媒体の書籍は残すべきで、 しかしそれは必要、重要なものに限って江戸時代とは言わずとも、 せめて明治の昔のレベルに戻してしまえばいいでしょう。 紙媒体の出版物には厳格なステータスが与えられるのを望む処です。 そして例えば現代の自己啓発書の類の誰でも彼でも出版したを宣伝材料にするような 実に無駄な具にも付かない出版が現代では多く為されているのを大いに憂うべきであり、 其れに類する紙印刷出版行為は是非とも控えるべきであって、 その意味で電子書籍の普及は大いに歓迎したいところです。

うさ犬の里~夏の日編 因みに本ブログ2010年9月24日、 うさ犬の里~夏の日編 の記事でもご紹介の電子書籍iPadアプリ うさ犬の里~夏の日編~ を本ブログ運営者は提供しています。 無料ですので iPad をお持ちの方は是非ダウンロードしてご覧下さい。

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「電子書籍の市場は2015年に2,000億円以上と予測される」への2件のフィードバック

  1. 電子書籍に投資する楽天~Kobo買収とRaboo

    楽天株式会社はご存知日本最大のネットショップモール楽天市場を運営する企業でその会員数は2011年度第1四半期(2011年5月12日決算説明会資料)に拠れば下に掲げる表のように実に大きな数字となっています。10/4Q10/1Q11/1Q楽天会員6412万人6898万人7054万人iPadに代表される

  2. 書店インストアマーケティングの進化~モール店、自炊、スタバ本

    昨日2012年1月5日に記事にした目から鱗のスタバ本~出版界起死回生の一手に於いて参照した日経ビジネス2012年1月4日の橘川幸夫氏の寄稿大ヒット続ける「スタバ本」の新たな発想~これまでになかったタイアップの構造とはは非常に示唆深い内容であるように思います。昨日の記

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