Facebookは広告及びプライバシー設定が損をしているように見える

Facebookが頃日施行した広告の仕様変更について 各方面で取り上げられるにネガティブな方向に傾いているように見えます。 分かり難くて説明するのも難儀するのですが、 誤謬等ありましたらコメント欄にご指摘下さい。

仕様変更情報の拡散

Facebookが広告について仕様変更するのではないかと言う話題が Twitterなどで先週頭頃から拡散し始めました。 どうやらFacebookがその変更を金曜日、 ちょうど月替わりとなる2012年6月1日に実施するようだ、というものです。

りょーちの駄文と書評ブログさんには5月30日に 今週金曜日適用される(かもしれない)Facebookの新しい広告を適用しないようにする方法 が配信されていています。

この記事で @ChieMatsumoto さんの 2012年5月29日午後7時のツイート が紹介されていて其処にはFacebookの仕様変更に関する情報と 対処法が記載されています。 以下に引用します。

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金曜日からFacebookが、個人のアカウントにある写真にアクセスし、 名前や写真を広告に使い始めることになっているそう。 初期設定では許可していることになっているので、要変更。 Home→アカウント設定→Facebook Ads(左コラム)→設定をNo oneに変更

ここにFacebookの広告に関する仕様変更の情報が拡散していて それについてはプライバシー設定に関するものであることが分かります。

設定画面への経路

因みに引用部分に記された設定項目は日本語表示では

  1. Home
  2. アカウント設定
  3. Facebook Ads(左メニューのFacebook広告)
  4. 設定(外部広告の設定を編集若しくはソーシャル広告を編集の設定)を (友達から)No one(非公開)に変更
と言うことであろうと思われます。

またこの設定画面には

  1. Home
  2. プライバシー設定
  3. 広告、アプリ、ウェブサイト:設定を編集
  4. 広告:設定を編集
  5. 設定(外部広告の設定を編集若しくはソーシャル広告を編集の設定)を (友達から)No one(非公開)に変更
と言う経路も用意されています。 URLを示せば http://www.facebook.com/settings?tab=ads となります。

Facebook仕様変更に対するユーザー心理のポイント

りょーちの駄文と書評ブログさんではこれを更に噛み砕いて 方法を説明してくれているのですが、 記事の末尾には以下のような文章があり、

これでOKなような気がする。 デフォルトがONになっているので気になる方は変更したほーがよいかも。
これが今回の事案のポイントとなっています。

ネットに大きく拡散する情報

これと同様の記事がnanapi Webでけんすうさん自身の手になる記事として 恐らく5月30日ではないかと思われますが配信されています。 Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法 ネット上で影響力の強い方ですので本日6月4日の時点で ソーシャルボタンを見れば

  • Google+1:127
  • Tweet:1,445
  • Facebook Like:1.8万
と非常な拡散を見せていることが分かります。

そしてこれがFacebookに取ってネガティブな情報として 受け取られているのも当該記事のコメント欄を一瞥すればはっきりします。

反定立

そのコメント欄には一つこの受け取られ方に対して Facebookのプラグインを利用していますので 取敢えず名前は伏せますが(ここら辺がFacebookデータの気を使うところです) 単純な設定変更ではなく、 今回のFacebookの仕様変更を説明してくれているコメントがついています。 以下に全文引用します。

誤解している人も多いですが、これは公開情報ではありません。
投稿を「広告主が使う」わけではなく、facebookが自動的に選別表示しているモノです。
facebook内の広告を見ると「◯さんがいいね!と言っています」といった表示が出ているでしょう?
「第三者」というのは外部サイトの事です(外部サイトの広告には上記表示は出ない)。

要するに、自分がいいね!したり投稿したfacebookページ等の情報を広告として友達に見せるか否かという設定です。
特に騒ぐほどの事ではありませんし、今までもソーシャルプラグインでは実装されていた機能です。
友達に薦めているように見られるのが嫌な場合には、非公開にすると良いでしょう。

6月から新しくなったのは広告の作成方法に関するもの内容です。
https://www.facebook.com/help/?page=376371842401649
対話形式で簡単に、様々な形式の広告が作れるようになっています。
facebookページの広告であれば、最新投稿記事を自動的に広告にする事も可能です。

ちなみに、写真に関する変更は今のところありません。
facebookの見解:Nothing has changed about how Facebook uses your photos in advertising.
https://www.facebook.com/settings?tab=ads に↑が表示されています(2012.6.2 1:25現在)

なお、第三者(外部サイト)はfacebookページのような広告は作成できません。
記事で言われているのはこれが将来的に実装された場合に、友達になんらかの情報を見せるのを許可するか、という設定です。

出典も配信時期もそれぞれ示され、 冷静な判断が記載されているように思えます。 このコメントに依れば些か拡散している情報とは齟齬があるように見えます。

続反定立

これと同様の方向の記事と思われるのが 少々調子はきつめになりますが、 最速転職研究会さんの2012年6月2日の記事 「Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法」について になるでしょう。

今回の事案に対して拡散する情報の認識不足に警鐘を鳴らしている記事であるようです。 即ち拡散する情報を鵜呑みにしていれば 今回はユーザーには危険性はないものですが、 不利益な情報に踊らされる可能性もなきにしも有らず、 と言った問題を憂いているようにも受け取れました。

またインターネット広告や所謂マーケティングに関する知見と言う意味でも 一読の価値のある記事だと思いますので 興味のある方はご参照下さい。

Facebookに於ける今回の事案の意味

翻って今回はユーザーに然程不利益を齎すものではなかったにしろ、 この情報がネガティブなものとして拡散した意味では 実にFacebookに取っては不利益なものとなったでしょう。 そしてこれはFacebook社に取って由々しき問題でもあると考えます。

何となれば恐らく今回の情報に能動的に動いた方々は 決してリテラシーの低い方々ではなく、 それこそ所謂アーリーアダプター、そうではなくとも 少なくともアーチーマジョリティーに属するような方々に思えるからです。

このクラスターの方々がサービスの命運を決めるとは屡言われる処ですが、 nanapi Webのコメント欄を見てもTwitterに踊るTweet群を見ても 今回Facebookに対する不信感が見て取れたように思われます。 そしてこの兆候は以前から見られてもいたものだと思います。

勿論先頃上場したばかりの企業に わざわざユーザーに不都合な変更を強制することは考え難い事態です。 それでも尚且つ人々はFacebookが何某か 己の知らぬ処で己に不利益を齎す変更を施行したと感じたことは事実でしょう。

Facebook施策についての考察

此処に於いてもう一度 今回の事案にポイントとなるユーザー心理的な一文を引用します。

これでOKなような気がする。 デフォルトがONになっているので気になる方は変更したほーがよいかも。

はっきりそれとは断定はありませんが、 何となく不信感を抱いている雰囲気が如実に伝わって来ます。

これには今迄のFacebookの方針と実践が大きく影響していることは確かでしょう。 様々なひとつひとつの施策が大なり小なり 今のユーザー心理を醸成していると言えます。

細かいものも確かにあるでしょうが、 ここでは敢えて二つに絞って見ればそれは以下のようになるでしょうか。

  • 仕様変更が比較的頻繁に行われる、 それについての周知が行き届いているようにユーザーには感じられない
  • 変更された仕様変更に於いて標準の状態が可能な限り公開に傾いている

少し乱暴ですが以上のようにまとめられるのではないかと考えます。

Google社との競走は激しいものですし、 上場したからには株主に対する責任も果たさなければなりません。 Facebook社の社風としてのハッキング気質もあるでしょう。 それが今迄は良い方向に働いて来ましたが あっと言う間に逆スパイラルに陥らないとも限りません。

大将たるマーク・ザッカーバーグ氏は 上場と共に所帯を持たれた と聞き及びます。 そして今は亡き スティーブ・ジョブズ 氏の生前、その命の火の燃え尽きんとする間際には 直接教えを乞うたとも評伝の後編 スティーブ・ジョブズ II に記されているのを見ました。 Federal Trade Commission(FTC:米連邦取引委員会) のような外部からのプレッシャーではなくして、 孰れ練れたFacebook社の施策が内部からどう変化するか 今は興味を持って見守りたく思っています。