Foursquare(フォースクエア)の劇的変化(前編:OSMの採用)

GPSが当たり前の如く搭載されたスマートフォンが普及し 位置情報サービスは様々な形態のものが登場していますが 本ブログの2012年2月15日の記事 位置情報サービスまとめのまとめ2012年版 に暫定的に定義しました四つのカテゴリーの内の一つについて その名前として採択するほど代表的なものが Foursquare (フォースクエア)です。

Foursquare(フォースクエア)とは

Foursquareは一応位置情報系SNSと言われ ソーシャルネットワークサービスに分類されてもいますが 矢張りその最大の特徴は魁ともなったチェックイン機能を有していることであり それこそがメインのサービスと言えるでしょう。

チェックイン機能とは…

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位置情報を取得してその場に実際にいることをFoursquareに送信すると そのデータがFoursquareに保存されるというものです。 そのデータはWeb画面上やスマホ画面上で様々な情報や特典を発行されるのに用いられ ゲーム的な要素も併せ持っており、 SNSともゲームとも取れない或る種特殊なカテゴリーとして 2月15日の記事ではFoursquare系と命名したのでした。

このサービスは大いにスマホユーザーに受け入れられ、 Twitterとも連携可能なことによりタイムラインが Foursquareのチェックインツイートで埋まったりもしたものです。

このFoursquareに最近大きな変化が二つ見られます。 その内の一つであるOSMの採用を本記事で前編としてお伝えしたいと思います。

OpenStreetMap(オープンストリートマップ)の採用

Foursquare社が自社サービスの肝ともなる地図データを PC版に於いてはその提供元を変更することを発表しました。 本ブログでも位置情報サービスに於いては実に重要な位置を占めると度々言及してきた通り Foursquareに於いても当然、地図データは不可欠です。

従来Foursquareはこの地図データにGoogleマップを利用していました。 これをこれからはPC版に限っては OpenStreetMap(オープンストリートマップ) に切り替えるというのが、インプレス社Internet Watchの2012年3月2日の記事 米foursquare、Google Mapsから“地図版Wikipedia”に移行 の伝える処で、英語圏に於いても Foursquare Says Farewell to Google Maps, Joins OpenStreetMap Movement と話題にされ、その震源地、 Foursquare公式ブログの2012年2月29日の記事 foursquare is joining the OpenStreetMap movement! Say hi to pretty new maps! にもリンクが貼られています。

オープンストリートマップは本ブログの2012年1月24日に記事 オープンストリートマップ~地図情報を舞台としたIT覇権争い にも扱いました。 Internet Watch記事タイトルにも見られる如く Wikipediaの地図版 とでも説明するのが一番通りがいいでしょう、 皆で寄って集って作り上げていく地図です。

誰でも自分の周りの地理には詳しいもの、 ではそれをシェアしましょうという訳で 皆が夫々の近場を地図に書き込んで行けば 孰れ立派な世界地図が出来上がるでしょう、という寸法です。

Foursquare社はこのオープンストリートマップを今の処はPC版に限られますが、 地図データに採用することに踏み切りました。 マッシュアップと言えばGoogleマップ、 地図と言えばGoogleマップというくらいの、 Googleマップはオンライン地図サービスの筆頭でしたから それからの変更は大きな変化と言えるでしょう。

Googleマップの新料金体系の与える影響

この変化の影にはInternet Watchに Google Maps APIの新料金体系から逃れるため と記される通りGoogle社のGoogleマップの利用に対する方針の変化があります。 この件は本ブログにも2011年10月28日に記事 Googleマップを使うと料金が掛かる? として取り上げました。 無料が当たり前の如く思われているインターネットでの課金については 奥深い問題が潜んでいますから此処で一言に処すことは出来ませんが サービスに対価を求めるGoogle社の姿勢は先ずは当然のことだと思います。 またそのサービスの費用対効果を鑑みれば勿論 多サービスが選択肢として挙がって来ます。 それが今回のFoursquare社に於けるオープンストリートマップであった訳です。

従来は地図データを用いると言えば ほぼGoogleマップが使われていたように思います。 それに応えられる素晴らしいサービスでしたしそれは今も変わりません。 正直言えば安定したインフラは現在オープンストリートマップの比ではなく、 サーバーの応答速度も相当の差があるように感じられます。 また地図の地域に渡る詳細さも格段の差があるでしょう。

更にはデザイン的な問題もあり、 それに関しては今回Internet Watchの伝える処に依れば Foursqare社は好タイミングでローンチされたベンチャーMapBox社のデザインを変更できるサービス MapBox Streets の採用で解決を図ったとされています。

これからはGoogleマップの料金体系の変更により これに類似した変化が起こると予想されます。 勿論Googleマップに匹敵する地図データを提供することは決して簡単なことではなく 其処には利用者として他サービスを選択するにあたり多くの障害が発生するでしょう。 今回万難を排してオープンストリートマップの採用に踏み切った Foursquareはこの方面でも先鞭を告げることになるものと思われます。

そして位置情報サービスで名を上げたFoursquare社が サービスの肝となる地図データを委ねることとなった OpenStreetMap(オープンストリートマップ) は従って取り上げられる機会の益々増えることとなるでしょう。

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「Foursquare(フォースクエア)の劇的変化(前編:OSMの採用)」への3件のフィードバック

  1. Foursquare(フォースクエア)の劇的変化(後編:レコメンド)

    位置情報サービスに於いては確固たる地歩を築いたFoursquare社が自社サービスの肝ともなる地図データをPC版のみに於いては創業以来利用していたGoogleマップからOpenStreetMapに移行したことを述べたのが劇的変化の一つとして紹介した本記事の前編Foursquare(フォースクエア

  2. Facebookが一般アプリに位置情報APIを公開

    Building Better Stories with Location and Friendsと言うタイトルには如何に多くの意志が感じられることでしょう。Facebookの開発者ブログに2012年3月7日、Alex Wyler氏に依って投稿された記事です。Facebookが新しく提供するAPI人生の魅力的なストーリー作りを支援するシ

  3. Googleマップの対抗勢力として成長するオープンストリートマップ

    2005年登場時には非常なインパクトをIT業界のみならず一般にも与えたGoogleマップは2012年の今尚オンライン地図サービスとして唯一無二の存在ととして在り続けているかに思えます。その衝撃は本ブログにも2012年1月17日に記事Googleマップの登場とGISとしてお伝えしました。

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