ホームページ制作のパラダイム変化に備えWindows XP機にRuby2.0をインストールする

Ruby and Diamond Ring

ホームページ制作に於いては数年前に訪れたテーブルデザインからCSSデザインへの移行に続いて 今又大きなパラダイムシフトが起きつつあるようです。 製作コスト圧迫要請と相次ぐ新技術の登場が此の変革を推し進めているとも見えます。 今やテーブルデザインの長閑な時代とは一線を画すべく新パラダイムへの対応が迫られています。

其の一つに本ブログにはカテゴライズする WordPress を含む CMS があり、また本ブログにも屡取り上げる Twitter Bootstrap を初めとする CSSフレームワーク があるでしょう。

そしてホームページ制作にデザインを実装するものとして欠くべからざるものとなった CSSCascading Style Sheets) の記述法があります。 CSSの仕様に於いてはベタ書きと成らざるを得ない其の記述に 高効率を齎すべく考案された数々の手法があり、 幾つかは大いに普及する処となっており、其の代表に Sass(Syntactically Awesome Style Sheets) があるのでした。

Rubyをインストールする理由

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Sassに基づく記述法を用いたソースをコンパイル(実行ファイルへの変換)すれば ベタ書きのCSSファイルの一丁上がりと言う訳ですが、 となればそのコンパイル環境をパソコンにインストールする必要があります。

コンパイル環境としてはGUI型ローカルコンパイルサーバーとも言うべき Prepros :: Compile Sass, less or any preprocessing language が定評があるようです。 実際手元のソフトウェアに取っては厳しい環境のストレージが16GBしかないネットブックWindows XP機にインストールして使用していますが、 全く問題なく稼動してくれています。 余りCUI(Windowsコマンドプロンプトなど文字列によるコンピュータ操作)環境に馴染めない向きには大いに役立つでしょう。

其れでもどうしても一つプログラムが噛んでしまいますし、 最新の新パラダイム環境への様々なアップデートを、延いて言えば一段階ネイティブに近い環境を欲し、 今回手元の環境にはCUI環境を整えてみることにしました。 其の為に必須となるのがプログラミング言語 Ruby のインストールです。 SassソースからCSSファイルへの変換のプログラムをRubyが担うと言う塩梅です。

普段CSSを使いつけるデザイナーなどが プログラミング言語に馴染む取っ掛かりとしては好い機会かも知れません。 其れも世界に普及した中には珍しい日本生まれのRubyとなれば 日本人デザイナーに取っては尚更でしょう。

インストール環境

今回サンプルに供する手元の環境はWindowsを提供するマイクロソフト社が Windows XP、Office 2003 サポート終了の重要なお知らせ の中で来年2014年4月9日にサポートを切ると明言してもいるOSである Windows XP 機でもあり、現時点で世の中に流通する中でも最も非力な部類に属すると思われる ネットブックのEeePC S101 ですから、凡そ大概の環境は此れより優れ、問題も少なく参考にされるものと思われます。

また既にRubyがインストールされているかどうかは コマンドプロンプトに以下のRubyのバージョンを調べるコマンドを打ち込めば宜しいでしょう。

ruby -v

アップル社のマックでは予めRubyはインストールされているようですが Windowsの其れも数年前の非力なネットブックは自らインストールしない限り Rubyはコンピュータ内には存在しません。

Rubyのバージョン

通常バージョン番号の最も左側の変更はメジャーアップデートとされ、 言語仕様自体に大きな変更が有って互換性が切り捨てられたりし、 其の端境期にはどちらをインストールするか悩ましい処となるものです。 本ブログにカテゴライズするプログラミング言語 Python など其の典型例で2008年12月4日の3系リリース日以来5年の月日が経たんとして未だ尚 インストールを試みる人々の頭を悩ませています。

処がRubyに於いては此の轍を踏んではならじとしたものか、 今年2013年2月24日に5年ぶりのメジャーアップデートが公開されて未だ半年余りと言うのに 新規インストールには新バージョンの一択として言い様です。 大きな仕様変更であるのに違いはないものの メジャーアップデートの感覚としては2は最も左の番号ではなく1.9の次だから2.0と言った塩梅で 1.8から1.9も5年前のメジャーアップデート 〔※1〕 として捉えられており、当時より今回は遥かに移行はスムースであると迄述べられています。

また該当リリースノート 〔※2〕 にはバージョン1.9.0と異なり、 バージョン2.0.0は安定版である旨の記述も注目すべきでしょう。 バージョン間の相違についてはまとめ記事 〔※3〕 も参考になるかも知れません。

其処で今回インストールするバージョンは最新の2.0.0とした次第です。

Windows用Rubyインストーラー

最新版のRubyをインストールする、と言ってもWindows環境では至って簡単な方法が提供されています。 RubyInstaller for Windows なるサイトが提供され此処でWindows用のインストーラーが提供されており ダウンロードしてダブルクリックするだけ、と通常のソフトウェアと変わりありません。 ダウンロード用に Downloads ページが用意されてもおり、其処には現時点2013年10月31日で以下4ファイル

  • Ruby 2.0.0-p247
  • Ruby 2.0.0-p247 (x64)
  • Ruby 1.9.3-p448
  • Ruby 1.8.7-p374
へのリンクが用意されています。 勿論選ぶのは2.0.0であり、x64は64bit用ですから手元の非力なネットブックでは必然的に Ruby 2.0.0-p247 となります。

リンクをクリックしてダウンロードしたファイル名は rubyinstaller-2.0.0-p247.exe なるWindows用の実行ファイルで、容量は16,455kBでした。

Ruby 2.0.0のインストール作業

Ruby 2.0.0のインストールはインストーラーをダウンロードすれば従来のWindowsの ソフトウェアインストールの作法に従いダブルクリックするだけです。 早速ダブルクリックすると言語の選択を求められますが、 日本生まれだけに日本語にも配慮されており、情報も豊富であるのも頼もしい処で、 勿論、環境を読んで標準で設定されているのであろう日本語を選択しました。

次に求められる選択はインストール先です。 此れも標準で設定される

C:¥Ruby200
を其の儘採用しました。

Windowsの環境変数

一般に判り難いだろうと思われるのが以下の3チェック項目でしょう。

  • Tcl/Tkサポートをインストールする
  • Rubyの実行ファイルは環境変数PATHを設定する
  • .rbと.rbwファイルをRubyに関連づける

最も上の項目はGUIソフトウェア構築に求められる環境ですから今回チェックの必要はありません。 最後の項目はRubyで書いたファイルをダブルクリックした際の挙動に関連付けるもので 標準ではコマンドプロンプトが開かれRubyがプログラムとして実行されます。 手元の環境ではコマンドプロンプトでRubyコマンドを指定して実行させる予定ですし 特にIDE(プログラミング環境)も用いずテキストエディタでRubyファイルを扱う積りですので、 ダブルクリックではテキストエディタに関連付けた方が都合が良く、此処もチェックしません。

真ん中の環境変数PATHは不馴れな向きが躓くだろう箇所です。 Rubyコマンドを実行するにあたり一々Windowsの中のRuby本体の位置を示さなければ コンピュータはコマンドを受け取っても其の内容を見付けることが出来ません。 コンピュータに予め探す場所を与えておいてやろうと言うのが環境変数PATHでなのです。 従って此処はチェックを入れておけば後で自分で編集する必要がなく楽でしょう。

プログラミング環境構築に馴れた向きは自ら設定するのも良いですし、 複雑怪奇な箇所にRuby本体をインストールする際はそうした方が賢明かも知れません。 手元の環境ではインストール先は標準の儘ですし、 此処は自動で環境変数を書き換えて貰えるようにチェックをして進めます。

此れで大概インストールは完了と相成ります。 インストールが終了してWindowsのコントロールパネルからシステムを起動し詳細設定の一番下の左側のボタン、 環境変数 をクリックすればコンピュータに設定されている環境変数が確認出来ます。

Windows XPの環境変数にはユーザー環境変数とシステム環境変数有り、 システム全体に設定されるのがシステム環境変数で、ログインユーザに適用されるのがユーザー環境変数で、 またコンピュータが自らの内部を検索する際に先に見るのがユーザー環境変数で、 其処に該当環境変数が無い際にはシステム環境変数を探す、という段取りとなっているようです。

自らの環境では体外環境変数はユーザー環境変数PATHに設定されてあるのですが、 今回自動で設定されたのはシステム環境変数Pathとなっていましたので、 此れが好みで無い向きはチェックを外し手動で設定した方が宜しいでしょう。 手元のシステム環境変数PathのRuby部分を以下に記しおきます。

C:¥Ruby200¥bin;

インストールされたRubyの確認

Rubyがインストールされたか如何かは上に記したバージョンを調べるコマンドを発動するのが最も手軽でしょう。 手元の環境では以下となりました。

C:¥Documents and Settings¥Tsukamotch>ruby -v
ruby 2.0.0p247 (2013-06-27) [i386-mingw32]

確かにRubyの最新バージョンはインストールされており、 其処迄の探索パスも確り通っているようです。

あと問題は今回Ruby2をインストールしたXP機を何時迄現役で稼動させるか、 と言う処となって来たようです … ではなくて、本来の目的のSassのインストールですが、 些か稿が長くなりましたので次稿に譲りたく思います。

使用写真
  1. Ruby and Diamond Ring( photo credit: gemteck1 via Flickr cc
参考URL(※)
  1. 安定版のメジャーバージョンアップ:Ruby 2.0.0がリリース、大規模化対応の機能などを搭載(@IT:2013年2月25日)
  2. Ruby 2.0.0-p0 リリース(2013年2月24日)
  3. Ruby 1.8/1.9/2.0 系の違い(君の瞳はまるでルビー~Ruby 関連まとめサイト:2013年7月26日)
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