Google Gears

去る二十日に浜松書肆にて購入は Google Gearsスタートガイド です。

Google Gearsについてはネットで屡目にしていたものの、 どうした拍子か、Google Docsとこんがらがって捉えてしまい、 Microsoft Officeに相当するものがGoogle Gearsで、 Microsoft Office Wordに相当するものがGoogle Gears Docs、 抔と、Google Docs内でSpreadsheetを常用しているにも関わらず、 自分は既にGoogle Gearsを利用しているのだと思い込んだのでした。

処が不図気が向いて書肆にて立ち読んでみれば然に非ず、 白石俊平氏の手になる当書籍冒頭を引用すれば、
Google Gears(以下、Gearsと略します)のコンセプトとは一体なんなのでしょう。 それは、「Webアプリケーションをオフラインでも動作させる」というものです。
という実に重要な示唆を含むものだったのです。

例えばこの記事をご覧の貴方がブロガーであれば、 ブログもWebアプリケーションですから無関係ではない筈です。
ネットワークの通じない鄙びた山奥の秘湯でブログを更新すれば、 自分のパソコンの中だけではブログに新記事が搭載されています。
此処で一度人里に降り立ちネットワークに繋がれば、 忽ちの内に貴方のパソコン内のデータとWebアプリケーション・サーバーとが同期を取って、 インターネットに公開されると云う寸法です。 またこの仕組みを実際に利用するにはAjaxによる実装が必須になるとのことですので ブログの提供元は可也大変な思いをされるかも知れませんが、 ユーザーである貴方は画面遷移を伴わない、 基本的にローカルデータの操作になる為応答時間が向上する抔、 使い勝手が良くなる許ですので、全く問題はないでしょう。

ただ想像力が貧困な私には例えそれが、 壮大なる宇宙ステーションであろうと、 忙しいエグゼクティブが利用する旅客機やプライベートジェットであろうと、 山奥の鄙びた秘湯であろうともですが、 どうしてもナローバンド対策や、 ネットワーク環境の欠如対策しか想起出来ず、 このコンセプトが普及すれば果たして、 どの様な展開があり、どの様な利益があり、 そして、どの様なサービスが創造され得るのか、思いも付かずして、 やはり此処はIT産業のトップランナーGoogleのことですので、 もっと何か途方も知れない計画の実現の為に、 当インフラが必要になったと云うことなのかも知れません。

そんな様々思い巡らせ乍、導入部のみ読んでみたのですが、 以降の実践を伴う章は、落ち着いて読む時間の取れない為に、当書籍も不本意乍先日のアーティクル Ruby on Railのバージョン でご紹介の 7日でマスターRuby on Railsで作るWebアプリケ―2.0対応 同様、積読になりそうな情勢が少し悲しかったりします。