自作PCリサイクル

ITProの2008年03月26日付の平野亜矢氏による記事に 捨てたパソコンが引き起こす設計基準の大転換 があり、読み進めれば、
もう一つは、廃棄時に料金を支払う方法。PCリサイクル開始以前に発売されたパソコンや、自作パソコンなどがこれに当たる。この場合、パソコンにシールは付いていない。
のような件で、PCのヘビーユーザーに多い自作派に取っては この「家庭系PCの自主回収・再資源化システム」はどのように働いているのか気になりました。

システム立ち上げ前から2003年10月1日立ち上げ時まで幾つか関係記事をあげると 抔と、このシステムではメーカーPCに較べ自作PCは少々厳しい状況が見られます。 各実運用状況も一般的には元々パーツを組み立てるものですから 交換抔で不要になったパーツは取り外して、 これは云ってみれば部分的分解とでもなるのでしょうが、これを不燃物として、 またケース抔大物は空の状態が分かるようにして粗大ゴミとして 処分されているのではないでしょうか。

ところで然るべき道を辿れば廃棄自作PCの行く末はどうなるのか、 詳細が下記記事に見られます。 上記記事では先ず
最初に思いつくのが粗大ゴミとして“捨てる”こと。家庭から出た不用なPCは、自治体が「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)に基づき回収できる。ただし、PCの回収に関しては「資源の有効な利用の促進に関する法律」(資源有効利用促進法)も関係する。ゴミ処分場不足や資源有効活用などの観点から、PCはゴミではなく、再資源化の対象だ。2003年10月から資源有効利用促進法により、PC(ディスプレイ含む)メーカーに対し、家庭で不用になったPCの自主回収・再資源化が義務付けられた。
とPCの再資源化に対する法的なものまで含めた概要が知られ、 又、メーカーPCは製造メーカーによって回収を義務付けられていますが、 実際範疇に属さない自作PCは鬼っ子とならざるおえないようです。
上記記事にも記されていますが、 実質上の廃棄自作PC受け入れ先となる自治体サイトを幾つか巡れば 当該頁からはJEITAの関連組織 有限責任中間法人パソコン3R推進センターにリンクされており、 下記記事には簡単な経緯が掲載されています。
当アーティクルの最初のリンク先記事で平野亜矢氏は
もう一度、言う。製品のライフサイクルに廃棄・再資源化という項目が加わった今、 製造現場に発想の転換が求められている。
と結論付けておられますが、パソコンパーツ製造はグローバリズム化が進んでいますから、 国内の事情を全製造会社に呼びかけるのはなかなか難しい面もあると思いますけれど、成程、 製造現場の発想の転換によりリサイクルフィーが下がりユーザーも利益を被り、 環境にも優しいとなれば、此処は是非製造会社の皆さんに 知恵を絞っていただければと念じざるを得ません。 孰れにせよ上記ITmedia(05/09/07)記事に見られるように 自作PCにもリサイクルの道は開けているのですから、 利用したいと共に、またこの状況下、 様々な独立企業も引き受けをビジネスとして展開しているという商魂逞しい模様も窺え、 清濁併せ実に興味深いものと感じられました。

以下には 完全理解!グリーンIT の一連の記事の内の数本に「IT機器の廃棄・リサイクル」についての 参考になる記事がありましたのでリンクをはっておきます。