プログラミングファースト開発のアキレス腱に見る技術者格差

戦後本邦の世界に飛躍せし企業には 最早伝説たる松下幸之助もあり、本田宗一郎もあり、彼等は叩き上げの技術者であり、 近年では毀誉褒貶なかなか喧しい、元ライブドア運営者にしろ、2チャン運営者にしろ、 プログラミング能力を身に付けたことが飛躍への基礎を為す一因であり、 世界に目を向ければ現代史に於いて禅譲にて国譲りしたビルゲイツも、 譲り受けたサーゲイブリン、ラリーペイジも根っからの技術者であれば、 技術者であることによって経済的成功を得られぬは有り得ず、 だが併し往々にして技術者は所有する技術を経済的価値に転換することが難しくあるとの一般の認識が、 此処にも顕現したりと思わせられるのが、比嘉氏の2008年7月21日のブログ記事 プログラミングファースト開発の必要性 を引用して構成された小飼氏の2008年7月21日のブログ記事 プログラミングファースト開発のアキレス腱 にて、比嘉氏の提案するプログラミングファースト開発を従来より実践しているとあれば、 手法を肯定していると思われる小飼氏の同手法の弱点として弾言される
客がそれを安易だと勘違いして、安価だと思いやすい
にて、氏に依れば洋の東西を問わず、往昔より取り上げられし問題なれば、 ルネッサンスのドナテッロの例も挙げられ、 癇癪を起して成果物を廃棄するのが有効なる手段とされていますが、 ドナテッロや子飼氏の経済的成功を見れば強ち無効な手法とも思えず、 然れど両方ならぬ技術者の、扠同手法を実践して良いものやら如何か、悩み処ではあります。

コンサルタントなる、此れはWEBサイト制作を請け負う業者抔の屡騙る名称にて、 其の実WEBに大量の資金を世間が投ずるとなれば輻輳するブローカーの、 当ブログ2008年6月9日 上流工程に於けるプログラミング能力の必要性 にても言及の「広告代理店、印刷会社等からのWEB業界への参入」組も合わせ、 此れ等はITゼネコンの矮小化した姿に相違なく、 管見にも担当した技術者を廉価に叩く様は目に余るものがあれど尚、 甘んじて当状況を受け入れ続け、格差社会に沈む技術者には問題が無いのか考えて見れば、 上記古今東西問わぬ構造的欠陥に依るかも知れず、 処で技術者上がりの成功者も挙げるに瞬時両指に余れば、 是非とも上記癇癪以外にも技術の経済的価値への転換を図るを以て ブレークスルーと為す技術者の輩出せば、 見苦しいITゼネコンや似非コンサルタントも孰れ淘汰され得るべきものと思います。

比嘉氏の頃日の一連のエントリ、 を拝見すれば氏が直接の言及は無くとも、何某かの考慮をされているのが窺われ、 表立った関連の言及を楽しみにし、又当該言及のあれば、 是非、参考に供させていただく積りでおります。

1件のコメント

  1. WEB製作サイドの交渉テクニック

    どの様な業務でも業務遂行上、困難を伴うことは当然ですが、WEBサイト制作を生業としていると、曰く困難と云うより、一種、キツネに抓まれた思いをすることが屡ある様です。Web担当者Forumの有限会社アズモードの宮脇睦氏によるコラムWeb 2.0時代のド素人Web担当者におくる

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