上流工程に於けるプログラミング能力の必要性

アルファブロガー小飼弾氏がブログは2008年6月3日の記事 開発者の成功、記者の成功 で言及しておられるのが、 論語読みの論語知らずにてあると思わるる処、引用されている記事は SI業界の老害が若手と下請けを蝕む理由 なる比嘉康雄氏、プロフィールの一端を ZDNet Japan の田中好伸氏による2007年11月1日の記事 上司に認めてもらえないエンジニアは“社内”を捨てOSSで行こう により垣間見ることの出来る其の氏の運営ブログ ひがやすを blog の2008年6月2日の記事にて、当該記事には、 IT業界に於ける老害が語られており、 前述小飼弾氏はこれをIT記者について転化しての論述展開を、 時系列的に垂直的な論旨の時系列の水平的展開を考えれば他業界、 即ち、広告代理店、印刷会社等からのWEB業界への参入にも同じ傾向を見て取れるのは、 事業転換、拡大に迫られる由あることとは云え、 良く云えば玉石混交の輩が大量にWEBへと向かうことに因り、 全く構造の異なるWEB業界に彼らの論理が蔓延れば、 此れとて昔の常識を新構造に変貌を遂げた業界に振り回す老害に異ならず、 又合わせ浜松抔の地方においては如何しても東京、大阪、名古屋抔の都市圏に比してレベルの低下は否めず、 勇んで出掛けたレクチャーの講師の質の低さに失笑を禁じ得ぬこと度々なるのも、 商売になると踏んだITには門外漢の彼等に因る弊害にて同構造を持つものと思われます。

比嘉氏の当該記事より引用させていただけば、
プログラムでできることが増えるということは、より使いやすい機能を提供できる可能性があるということですが、仕様を決める人が何ができるかを正確に知っていないと使いやすいものにはなりません。
とは考えずとも至極当然見える儘字義通り此れ以上無い当り前のこと、 IT業界の拡大するに及んで商売になると踏んだ業者、個人等が押し寄せる大義名分に採用された
昔の汎用機時代の常識
も不逞の輩の参照する教科書にはクライアントサーバ時代の項目は未だ整備されていませんから、 根本的不整合を招き兼ねぬ状況に、 憐むべきなのは上記輩に発注せし注文主の方々であるとは、例えば、 出来上がったホームページは印刷チラシ其の儘、 WEBならではの有効な対策がなされていぬ処か却って殺す結果のWEB自体の価値をも損ね兼ねず、 運用も考えられていない上では、放置される結果の更なる拍車を掛け、 例えば、講習会では黴の大量に生えた其れこそ汎用機時代の教科書を受け売りされるだけなら未だしも、 技術的な事項を完全否定し、フェーストゥーフェースであるとか顧客満足であるとかの当たり障りのない皮を被った、 此れ又仏壇にでも線香を立てた横に供えておく程にしか役に立たない有り難く口当たりの良い精神論が罷り通ります。

斯様な状況に辟易する中、小飼弾氏も引用されている
一方、プログラミングが高度になったことにより、プログラミングを知らずに上流工程はできなくなってしまったのです。
との常識の敷衍し始めるを知り一安心すると共に、 己も振り返れば素人に近いプログラミング能力にて焦燥感を抱かざるを得ず、 自らの能力を彫琢すべく努力を怠らない様にしなければならぬと、 自戒の念を抱かざるを得ぬ当アーティクルの己を対象とする風諌たればと思います。

サイト売買仲介サイト乱立における差別化

SEO に関して貴重な情報を屡齎していただき勉強になること多く、 当ブログにも時折ご登場いただくのは渡辺隆広氏の取締役を務める 株式会社アイレップが株式会社デジパよりサイト売買仲介サイト「 サイトストック 」を購入し、 サイト売買仲介事業を譲り受けるについてのプレスリリースが同社サイトに掲載されているのが アイレップ、デジパのサイト売買仲介サイト「サイトストック」運営事業を譲受け にて、 当ニュースを報じるのが下記の幾つかのサイト に夫々の切り口で掲載されるものの、 共通して捉えられているのは、同社のコアコンピタンスたる SEM を付加価値として、 サイト売買に於けるサイト評価項目に加えると云うことの様に思います。
「サイト売買仲介」で具々れば検索結果は宛ら百花繚乱と云うべきか百家争鳴と云うべきか、 兎も角も賑わいの様相を呈するは間違いなく、其の中で浮上を果たすのが難しいと判断した 株式会社デジパが SEM の加味を競争力の源泉とすれば充分勝算があると踏んだ 株式会社アイレップの受諾を受けて至る本案件である思うのですが、 其のサイト売買の際に当サイトが利用されたか如何かは残念乍判然しません。

漸次価値高騰のキーワード「エクスペリエンス」

フラワームーブメント華やかなりし頃に多感であった世代ならば 想起するのは永遠のギターヒーロー Jimi Hendrix でしょう、タイトルでのエクスペリエンスとは @IT情報マネジメントの2008年5月20日のニュース “賢く親切なIT”が企業競争力の源泉に、NRI に於いての
わずかな価格差や機能差よりも、もっと重要なことがある。それは商品やサービスを購入したり、使用したりする際に顧客が受ける「心理的・感情的な価値」だ。そしてサービスや商品を提供するインターフェイスとしての利用度が上がっているITに、いま求められているのは、こうしたを価値を高める「エクスペリエンス・テクノロジー」(顧客経験価値)だ。
なる引用に描出される重要キーワードにて、 当なる発言は記事同日に開催の 「ITロードマップセミナーSPRING 2008 最新IT動向と企業情報システムへのインパクト」に於いての 野村総合研究所の田中達雄氏によるものの、 極めてアナログ的なものから人工知能を用いたもの迄幾つかの事例を挙げられた後、
賢い技術の採用は優秀な社員を採用するのと同義。この賢さの善し悪しが企業の競争力の源泉になる。人材育成と同じで知識ベースは一朝一夕には賢くならないので、まずは組織的な体制作り、ITシステムの統合基盤や開発手法の導入など、できることから着手していくとよい
と纏められ、優秀な人材と同列に、 ITを用いた手法を企業の競争力の源泉として扱っているのは肯んぜられる処、 2008年5月30日の当ブログのアーティクル パソコン・携帯間のニッチの巨大市場への変貌 を引用すれば
当状況の嚆矢となったEee PCにては其の価格の低廉は当然の事乍、スペックよりもユーザーインターフェースひいてはユーザーエクスペリエンスを重視したアーキテクチャーが採用された
と、大市場勃興の嚆矢たるEee PC開発のアーキテクチャとして 重要な位置を占めるのが当キーワード、エクスペリエンスであると云うのも重要な暗示を含む様に感じます。

中堅・中小企業に於ける財務会計パッケージ

ITProの連載はノークリサーチ代表伊嶋謙二氏の手になる 中堅・中小企業のITアプリ導入実態調査(2008年版) の第4回の記事は 勘定奉行が独走状態の財務会計パッケージ の報告にて中堅・中小企業に於ける財務会計パッケージの導入第一位は勘定奉行と、 件の事件や店頭での状況、自らの周囲を見回して 弥生会計の首位との思い込みから意外な感じを受けましたが、 私の偏見の修正許りに於いてではなく、 財務会計となれば事業及び事業者にはなくてはならない中枢の業務フローのひとつ、 中堅・中小企業の実態をデータから読み取る上でも重要な記事であると考えます。

管見にて記事中から読み取れる中堅・中小企業の会計に於ける実態を挙げさせていただけば、
  1. 中堅と中小の導入に於ける乖離が起きている
  2. 銘柄選定には保守的であり、横並び傾向がある
  3. 大幅なカスタマイズは施されず導入される
  4. パッケージ製品に対する満足度は総じて高い
  5. SaaSは固よりアウトソーシング自体が忌まれている
になろうかと思え、夫々良し悪しは抜きにして、 個人的には感覚的にも宜成る哉と云う感を受けます。
又、此の記事の世に流布すれば上記傾向を以てして、 例えば新規事業を立ち上げる事業主へ財務会計パッケージの導入銘柄の選定に於いて影響を与える抔もあり、 勘定奉行のOBCには追い風となるのかもしれません。

苺みたいなトマト、トマトベリー

2008年5月4日はYahoo!のトップに掲載されていましたから、 ご存知の方も多いと思われるのも顧みず当ブログにエントリーすることにしましたのも、 当ブログ2008年5月8日のアーティクル 21世紀日本発 超高層免震技術 に於けるserendipityにも通ずる様な、 出来そこないと思われた三角トマトの、其れは発見とも云い得るトマトベリーへの発想の転換を、 開発者の小さな娘さんが齎した件にとても興を惹かれたからです。
Yahoo!で見たニュースではありますが、 Yahoo!ニュースは直ぐに削除されてリンクが死んでしまうことも多い為、 ニュース元の時事ドットコムへリンクしておきます、其の記事 トマトベリー人気じわり=種苗会社が開発、世界注目-埼玉 の興を惹かれたと云う当該部分を引用させていただければ
丸型が定番で「三角型は『失敗作』と相手にされなかった。
(中略)
 時田社長が「失敗作」を家に持ち帰ると2歳の長女が「イチゴだ」と大喜びした。苦手なトマトと気付かず口に入れ、笑顔を見せた。
とあり、serendipityの其の現場が眼前に髣髴とされ、微笑まずにはいられません。

時遊ZINEの2008年5月4日の記事 トマトベリー イチゴの形をしたトマト!? では写真入りで紹介されていますので、 概要と写真をご覧になりたい方は参照下さい。
またトマトベリーには公式サイト トマトベリーのすべてがわかるウェブサイト がありますので更に詳細を知りたい方の為の参照には此方が適していると思います。

21世紀日本発 超高層免震技術

コンサルタント風人物により粗製乱造される自己啓発本がベストセラーとなれば即ち乱発を招く中、 そう云った類の薄めた生地で餡子の少ない儘型焼きされる出来損ないの鯛焼きのようなものとは異なり、 実際にことに当った技術者が事案其の儘に記述される書籍は 何冊も世に出る類のものではない為、非常に目にとまり難く、 書肆にて偶々手に取れば興の惹かれて、 春から夏への季の移り変わりに少々余裕の出来たのを好いことに書を繙くに時を投じられ、 今回ご紹介できるのも僥倖だと思っております。

この本 1兆円市場を拓いた男 を拝読するまでは 制振、免震、耐震の区別も付かず、 また空覚えの聞きかじりの耳学問にて 超高層ビルの地震に対する供えは風にそよぐ柳の如く万全であるかのように思っていたのですが、 専門家に於いても「超高層は元々耐震性が高いから、免震は不要」なる文言の箴言の如く唱えられ、 「免震は中低層建築向け、高層・超高層は制振で」が不文律となっては弊害のみ多くある中、 其の実はひとつの技術が障害となって免震の実現されぬだけであり、 当該技術が本著者によって日の目を見たのも今世紀となれば、 前世紀の超高層ビルと云うのも60m以上の建物を云うのは今回初耳の、 ビルと云うビルは軒並み免震性を持たぬビルにて、 となれば遠州浜松の顔とも云うべき、212mの高さを誇る アクトタワー も必然的に機能の有さぬことなれば、少し口惜しくもあります。

本書は日本発の日本以外には無い独自技術、超高層免震の 業界にて私生児扱いされた当技術の産みの親たる其の本人による 世紀を跨ぐドキュメントであり、 また其の経験を通してエンジニアの道標となるべく編まれた技術者啓発書であり、 著者は大手建築企業の研究者として長年従事、上記事業を成した後、 現在は地元静岡にて研究開発コンサルタントをされている内山義英氏其の人です。

綴られた文面要所に登場すserendipityとは研究に携わった者であるならば、 仮令其れが通常の大学のゼミナールの如く低レベルの卒論のようなものであっても、 屡聞かされるテクニカルタームにも類ずるものにて、 凡庸教授連の恋焦がれる賢者の石の、 セイロンの寓話の如く、教授連により語られる先達の挿話こそ寓話に違い無けれども、 実に魅力的な偶発的成功譚及び3σ規格外発想は矢張り読んで引き込まれ、 只其の一点に於いてだけでも本書を手に取る価値があるかに考えます。

内容にては事に当っての心構えが頻繁に登場する抔の、 多少前期自己啓発本の影響を受けている感があり、 マーケティング上止む無きとは云え、時によっては太字にての表記の必要性も感じられず、 該当する件に掛かる段になると残念な感じが拭えません。 同様に技術書ではないことの明らかなれど、 技術的側面の説明が素人心にも多少喰い足りない感を受ける抔、 失礼乍当該書籍は素人向けに広く売らしめんとての、 漢字を平仮名にして開くと称す様な、 編集上のこの際要らぬ技術が見え隠れする様な気もします。
併し乍圧巻は矢張り技術的側面に現れます。 一方の免震装置たるリニアスライダーの破壊実験時、 危険を顧みず、安全地帯より出で趣き油煙に塗れ一心に一万トン加重の実験装置を見守る、 其の口から僅かに洩れる「データを信じろ…」なる呟きは、 書面には表記されずとも、 膨大な作業量に依る膨大なデータ量に支えられている姿勢以外には考えられません。

装丁デザインが社会摘発的な色合いで 充実した内容の適切に表現されているとはお世辞にも云えず、 タイトルも私の様な愚かな人間が手に取りやすい安っぽい「一兆円産業」抔が踊りますので なかなか売れ難い状況が揃っているとは思いますが、 是非心ある方には先ずは書肆にて手にとって頁を繰ってみていただきたい書籍だと感じています。

ブロガーのキャリアパスとしての一オプション

Web担当者Forum2008年4月30日に柏木恵子氏の手になる記事 ブロガー×読者×企業。日本のブログマーケを革命する/アジャイルメディア・ネットワーク が掲載されていたのは、 興味深い新形態の広告代理店にて2007年2月に設立と新進の組織である アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 についての企業理念と戦略について、 同社の代表取締役の坂和敏氏と取締役の徳力基彦氏により語られた内容で、 ブロガーにとっては全編が示唆に富む内容であると共に、 ブロガーとしてのキャリアパスをも指し示すことが可能であるように思います。

同社はブログのヘビーユーザーであった坂和氏が予てより抱いていた、
  1. 低廉なブロガーの報酬
  2. 出稿側担当者の意識の低さ
という2点の問題意識において当該点を解決する処にビジネスチャンスがあるとし、 解決の為の企業ミッションとして、 企業書き手読み手、 と云う三者が利益を互いに得るwin-win-win(トリプルWin)を据え、 立ち上げられた様に窺え、であるとすれば、 此れは即ちGoogle AdSenseとマス・コマーシャルとの間を埋めるものという広告代理店としての新しい在り方でもあり、 真摯に運営ブログに向き合われるブロガーにとっても福音になるのではないかと感じます。

但し現場におかれては、未だなかなか出向側はマス広告の意識が抜け切れないようであるとの事情が、
企業のマーケティング担当者の間で「ブロガーって300円出せば記事を書いてくれるんでしょ」みたいな雰囲気ができてしまう
部分に匂い、
基本は、自分たちが情報をコントロールしようというスタイルで来られてしまう。インターネットでそれは難しいですよということを地道に啓蒙している
と苦労も多いのが容易に推察出来、 ブロガーも甚だ侮られている様ですが、
工場の生産ラインと同様にみなされています。その結果、消費者に処理しきれないほどの情報がどんどん垂れ流されているだけになってしまっている。今のブログのマーケティングは、マスメディアのマーケティングをそのまま延長した1wayですから、勝機はその先の2wayの先にある
と同社の明確な目標をもった企業努力により、 孰れ2wayへのブレークスルーも現れるのではないかと期待出来た上では、 企業側の方には更なる理解に務められる様ご慫慂したいと思いますが、 此処では視点をブロガー側に置きますれば、 そのキャリアパスに於いて、
ブロガー → アルファブロガー → 広告代理店と契約
として収益をGoogle AdSenseに頼るだけの段階から順次高位へと道程の示され、 質の高い記事を恒常的に配信するにも、 其のモチベーションを高め易くするキャリアパスが示されるかに考察します。

是非とも同社及び追随の同形態の企業、ひいては斯界の発展を望みたき処、 同社の三方一両得を目指すもなかなか出稿側の意識もマスマーケティングから離れ得ず 難しい面は多々あるようにして、またメディア側たるブロガーにとっても
マーケティングの原則が昔に戻ったといえる気もしています。昔は「あの刀鍛冶は腕が良いらしい」ということがその町や村のレベルで広まっていたのが、インターネットでもっと遠くまで広まるようになったというだけで、大事なのは腕であり、腕が確かならクチコミで広まるという元の形に戻ってきている印象です。
とありますから単にページビューを伸ばすだけだなく 腕の良い刀鍛冶の如くブロガーとしては内容を研がねばならないことで 敷居の決して低くはないことは否めないでしょうが、 だからこそ目指すに足るべきキャリアパスの一オプションの様にも思います。
非常に単純な試算ですが、同記事には
AMNパートナーブログは合計55ブログ、月間ページビュー数は1000万を超える。
とありますから単純計算で、1000万を30で割り、55で割れば6060程、 内容を差し引いても先ずは日に1万程のPVが取れるブログならば 自ずとオフォーも得られることになるのではないでしょうか。

ポータルより検索が飛び抜けて重要だった

CNET Japanの2008年4月28日の記事に 鳴海淳義氏による株式会社はてな近藤淳也代表取締役へのインタビュー、 1000万ユーザー規模のサービスを京都から--はてな近藤氏が目指すもの が掲載されていました。

シリコンバレー進出から京都展開へと近日ネットで話題になったはてなの動向の意味が 代表自らの口から語られており、其れは其れで興味深いものの、 此れからの展望を語る段に於いて特に 頁を繰ること3頁目 から引用させていただくと
検索が基本サービスになった。でも、それは「発見された」という感じがするんです。最初は誰もまったくわからなかった。ポータルサイトみたいなものが来るかと思ったら、検索が飛び抜けて重要だった--という事実は発見であるわけですよね。
なる件を拝見すれば、確かに21世紀に差し掛かる頃、 限られた範囲の世の中の熱に浮かされた様にポータル、ポータルと連呼している様は 宛ら怪しげな新興宗教の信者の如く、 自称企画屋のホームページの提案書にもポータルの文字が所狭しと踊っており、 渦中にあっても異様な感じを受けたものですが、 其れより暫し、Yahoo!の検索エンジンにGoogleが採用され、 Googleは上手くやったな程にしか思えなかった私も同類であることは免れ得ず、 Yahoo!と袂を分かったGoogleの其れからの快進撃は今更此処で申す迄もないでしょう。

また、2008年4月24日という日付の上、 同じく鳴海淳義氏による写真レポートですから同時期に於ける取材だと思われる 京都のはてな新社屋が完成、会議やランチに潜入レポート では、 当ブログ2008年3月19日のアーティクル Googleの職場環境 でお話した話柄を想起せざるを得ない、タイトルのGoogleは勿論、記事内リンクでは 去年ニュースになった楽天タワーの食堂 にもあります様に伸びる企業は職場環境を取り分け食堂を大事にするのが正攻法であるとも思える程、 経営陣の気を遣う様子が伺われる処、引けも取らないはてなの社屋に対する配慮に、 近藤氏に率いられ検索エンジンに匹敵するsomethingを発見するのも 強ち有り得ない話ではないと思われれば、 当ブログ2008年4月7日のアーティクル Googliness に登場いただいた梅田望夫氏が社外取締役を務め、 WEB2.0企業としても、また自他共に変な企業としても認められている「はてな」により 今後提供されるであろう1000万人規模対象の変なサービスに期待したいと思います。

アンシャンレジーム、空港建設を大いに妨害す

当ブログ2008年3月29日のアーティクル「 産業を支える浜松の中小企業 」でもご紹介した経営コンサルタントの大前研一氏が日経BPNetに於ける 「産業突然死の時代の人生論」の2008年4月23日でのコラム第125回「 新福岡空港にみる財界人の駄目さ加減 」にて旧時代体質が空港建設に於いて大いなる弊害となっている旨の執筆をされており、 先ずは福岡空港の移転について言及されているのですが、 頁を繰ること3頁目 に似た話の筆頭として静岡空港についても触れられているのは、 前回は浜松の中小企業を持ち上げられているだけに、多少残念な心持です。

当コラム2頁目 で述べられているこの原因と思われる部分を引用させていただけば
余計なコストがかかる大工事が必要だからこそ、「なるべく遠いところに、でかい空港を造ろう」ということになるのが、我がニッポンなのだ。まさに「壮大なゼネコン国家」である。地元の経済人にとっては、工事がしたいだけなのは明らかだ。これが実現することになったら、うれしくて仕方ないだろう。
(中略)
そのような不便な条件を持つ場所に空港が造られるのは、「なるべく遠くに置いたほうが土木にはいい」「余分に工事ができる」からだ。
と、近年公共事業の縮小で厳しい現状のゼネコン業界に追い打ちを掛ける様な内容となっており、 此れは果して祇園精舎の鐘の声なるや、 以前隆盛を極めた炭鉱とて今や虎の皮ならぬボタ山と財政破綻自治体を残すのみにて、 栄枯盛衰は世の常なれば斯界関係者は腹を括らねばならぬ事態か、一時的な春の嵐か、 ゼネコンの後を受け一大潮流にならんと成長を続けるIT業界の片隅に蕭条と口を糊する者としても、 洞が峠を決め込むか、以って他山の石と成すべきか、さてこそもののあはれなれ。

mixi の規約改訂騒動とブログの著作権

2008年4月22日に少し遅れてお邪魔した いわたブログ村 in バーンビレッジ では、 ダンディ☆和田 講師により折りしも迷惑メールへの対応策のレクチャーが為されており、 ネット利用者としては矢張り悩まされている問題にて興味深く拝聴したその内容については、 ブログ村でも様々教えていただくことのあったじゅびろんさんのブログ ラ・カンティーナ/ じゅびろん君の美味しい話[イタリアンレストラン] 内の 迷惑メール対策 でも触れられています。

講師の続くレクチャーとしては一月程前ネットでもちょっとした話題になったこともあり、 ブロガーの方抔も其の内容からして気になることもあるのではないかと思われる当アーティクル標題の 「mixi の規約改訂騒動とブログの著作権」について、顛末から契約内容、他社による提供サービスに至る迄お話いただけば、 例の件かと思い至りましたのが、 仙台でITコーディネータをなされている針生徹氏のブログ「 世祓い 」に於ける一連の記事にてあれば、 丁度其の時期当該ブログにも当該アクセスの輻輳したことに触れられているのが2008年3月9日の 当標題を記事内の文章から拝借した記事でもある、 遠い目 であり、記事内より関係記事 へのリンクが張られており、夫々が実に為になるかに感じました。
また、切込隊長として著名なアルファブロガーの山本一郎氏が2008年3月4日の記事、 この時期に敢えて地雷を踏みに逝ったmixiは偉い にて面白可笑しく持論を述べられておりますので、 当件にご興味のある方はご参照くださるのも一興かと思います。

上場時得られた調達資金をどのように運用するか問われた代表取締役が 貯金すると述べて少しく株価を落としたかに仄聞するmixiですが、 今回はより以上の影響が相場にあったようで、 当初予告された改訂規約より和らいだ表現になっているように拝察されるのは、 タカラのギコ猫商標登録騒動や、 Avexののまねこ騒動でも見られたネットユーザーの底力とも云うべきか、 孰れにせよ、電車男を嚆矢としたネット発のコンテンツが漸次経済的にも影響力を持ち始めていることもあり、 関連動向には耳を欹てることになるかと思っています。