モバイルデータ通信環境
WiMAXを提供する
UQコミュニケーションズ株式会社
が2011年11月14日のプレスリリース
WiMAX上り速度の高速化について
-速度最大15.4Mbpsで大容量のデータ送信がより便利に-
で上り速度の1.5倍の高速化が今年2011年12月中に実施されることを公表しました。
これは変調方式の変更で可能となりました。 ニュースリリース別紙(PDFファイル) から以下表を引用します。
WiMAXで採用している変調方式 | |||
---|---|---|---|
QPSK (電波環境:下) |
16QAM (電波環境:中) |
64QAM (電波環境:上) | |
下り対応 | ○ | ○ | ○ |
上り対応 | ○ | ○ | 今回追加 |
一度に運べるデータ量 (QPSKを1とする) |
1 | 2 | 3 |
表を見れば従来使用されていた16QAMが一度に運べるデータ量が2ですから 3となって64QAMでは1.5倍の高速化が達成せらると言う按配となっており、 プレスリリースでは従来が10Mbps(1秒間に10メガビットのデータを運べる)から 15.4Mbpsとなることが公表されています。
此処で変調という耳馴れない言葉が登場していますが…
変調とは、情報を電気信号に変換することです。 上下水道が土管を通して運ばれるように、 情報はケーブルを通ったり電波に乗っかったりして遠方へ運ばれます。 この時ケーブルや電波に乗っかるように情報を土管での水に相当する電気信号に変えてやらなければならないのですが、 この変換することを変調と言います。 メールの文字もインターネットの画像も動画も こうして変調されることで遠方へ伝えることが出来るのですね。
変調にはアナログ変調とデジタル変調があります。 ラジオにはAM局、FM局などありますが、 このAM、FMは共にアナログ変調の方式の一つです。 電気信号は周波数と振幅と言う人間で言うと身長と体重の様な属性を持ちますが、 AM(Amplitude Modulation) では振幅を、 FM(Frequency Modulation) では周波数を変化させることで電気信号を伝えます。 これをそれぞれAM変調、FM変調と言う訳です。
WiMAXではデジタル変調方式が採用されています。 その一つが今回採用された64QAMで QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調) でも従来の16QAMより高次な方式で多くのデータを運ぶことが可能ですが、 信頼性は低くなってしまいます。 それで表に於いては電波環境が優れている状況を必要するとなっている訳です。
本ブログ2011年7月18日 WiMAX(ワイマックス)とは?WiMAX2の意義 に於いて重要事項として取り上げたのが 電波の使用効率が高い というWiMAXの特徴です。 今回の高速化も電波の使用効率を更に上げての提供となる訳で、 優良な電波を割り当てられていることの上に胡坐を掻いている 携帯キャリアには見習っていただき、 UQコミュニケーションズ株式会社には是非 優良電波帯を少し分けていただきたく NEC Aterm WM3500R の愛用者としては願ったりもしているのです。
上に愛用するとは書きましたがその手元の NEC Aterm WM3500R が今回の上り速度1.5倍高速化に対応する端末がどうかは 実は未だはっきりしてはいません。 プレスリリースには 今回のアップリンク速度向上に対応するWiMAX機器については、 現時点で未定ですが、後日、対応機種一覧をUQホームページに掲載する予定です。 とあり、別紙PDFファイルにも 対応機種については後日UQホームページに掲載予定です。 とありますので孰れの公表を待ちたく思います。
WiMAX上り1.5倍高速化本日12月28日開始、対応端末も公表
UQコミュニケーションズ株式会社より2011年12月27日にニュースリリースの配信され本日2011年12月28日より上りの速度が1.5倍に高速化されるサービスが開始される旨公表されました。そのニュースリリースが上り高速化対応サービス開始日および対応機種のお知らせになります。リ