おサイフケータイとはソニー社の開発した FeliCa(フェリカ) という非接触型ICカードの技術を利用してNTTドコモが開発した 近距離での通信に拠る情報交換の規格でオープン的な施策を取った為 他携帯各社にも採用され日本に広く広まったサービスです。
名前がおサイフケータイとされますから 兎角決済に限られるような印象がありますが、 近距離間通信の規格ですからこの上には様々なサービスを乗せることが可能で、 電子マネーは勿論、クレジットカードにポイントカード、 各交通機関の乗車カードやクーポン発行などにも利用されています。
このように日本に広く普及したおサイフケータイですが問題が有ります。 それは本ブログ2011年8月1日の記事…
その旨伝えてくれているのがTechCrunchの2011年12月22日の記事 日本の三大携帯電話キャリア、NFCの世界標準対応で合意 です。 記事に拠れば
- Docomo
- KDDI
- SoftBank
本ブログに2011年9月19日付けで配信した Google Wallet ≠ 日本のおサイフケータイ にて日本で多くのスマートフォンの基本ソフトウェアとなる Android(アンドロイド) がGoogle社製であり同時にGoogle WalletがNFC規格を採用している旨言及しました。
また2011年9月20日記事 STマイクロエレクトロニクスによりNFC利用可能となったWindows8 にも書いたようにマイクロソフト社製スマートフォン WindowsフォンもNFC規格の採用は疑い得ぬ処でしょう。
未だ確証は有りませんが代表的スマートフォン、 アップル社のiPhoneもNFCの搭載が蓋然性の高い噂としてネット上に散見されますし、 然にあらずともFelicaの採用は可能性として限りなくゼロに近いものです。
さすれば日本で今年2011年をスマホ元年と称すように 大いに普及の進んだスマートフォンには既におサイフケータイの利用可能な機種も有りこそすれ、 NFCを採用するのが自然な流れと言えるでしょう。 其の中での携帯大手三社の方針決定と言えるのではないかと考えます。
TechCrunch記事には影にはソニーとシャープ、パナソニックとの 思惑、暗闘も見て取れる様子が記載されています。 おサイフケータイ(Felica)からNFCへの切り替え時期には携帯のユーザーは勿論、 携帯の近距離通信システムを受け入れる、 即ち携帯をかざす装置を備えていた店舗側も 互換性の無いFelicaからNFCに切り替える必要が生じ 決して少なからぬ負担を受けることになります。 世界標準を受け入れるのは已むを得ぬものですが、 その端境期には前時代的メーカーの理屈の押し付けはどうかご勘弁願いたく、 成る丈ユーザー本位で導入施策を進めて欲しいものです。