日本発の動画サイトとして ごくごくプライベートな映像から最近では政治的な映像まで、 また今年初頭にはプロ棋士米長邦雄永世棋聖対コンピュータボンクラーズ 将棋電王戦 を放映するなど実に幅広い放送内容で大人気のニコニコ動画やニコニコ生放送は 株式会社ニワンゴ は 株式会社ドワンゴ の子会社でドワンゴは他にもIT関連の子会社をいくつか束ねる グループ企業の中核です。
ドワンゴ社の社名は Wikipedia:ドワンゴ に依れば米IVS社から権利を譲り受けたもので元々は Dial-up Wide Area Network Gaming Operation というオンラインゲームサービスのブランド名の頭文字をとったものされています。 社名からしてゲームとは深い関係にあることが分かります。
ドワンゴ社のグループ企業を同社の公式サイト内…
会社情報 >> グループ会社 から見てみましょう。 2012年3月14日現在、以下のようになっています。
- 株式会社ドワンゴモバイル(出資比率:100%)
事業内容:携帯電話向けコンテンツの企画・開発・運営 - 株式会社ニワンゴ(出資比率:75.11%) 事業内容:情報配信・動画配信
- 株式会社ゲームズアリーナ(出資比率:67.15%)
事業内容:企画・統括 - 株式会社チュンソフト(出資比率:100%:株式会社ゲームズアリーナ)
事業内容:企画・開発・販売 - 株式会社スパイク(出資比率:100%:株式会社ゲームズアリーナ)
事業内容:企画・開発・販売 - 株式会社ティーアンドイーソフト(出資比率:100%:株式会社ゲームズアリーナ)
事業内容:企画・開発 - 株式会社ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント(出資比率:100%)
事業内容:音楽著作権・隣接権の管理・原盤制作・出版 - 株式会社スカイスクレイパー(出資比率:90.91%)
事業内容:広告販売 - 株式会社モバイルコンテンツ(出資比率:70.15%)
事業内容:コンテンツ制作・供給 - 多玩國股?有限公司(出資比率:98.80%)
事業内容:マーケティング・リサーチ - 株式会社CELL(出資比率:55.03%)
事業内容:モバイルコンテンツの企画・制作、生放送番組の運営・制作等 - 株式会社MAGES.(関連会社:出資比率:46.9%)
事業内容:コンテンツ企画・制作・管理・スクール運営
本記事冒頭に挙げたニワンゴ社は勿論、 同社躍進の元となった携帯電話の着メロ事業関連も垣間見えます。 そして矢張り社名に表れるようにゲーム関連企業も多いようです。
その子会社の内の二つ 株式会社チュンソフト と 株式会社スパイク が2012年4月1日を以て統合、 スパイク・チュンソフト となることが3月13日に発表されたとITメディアの2012年3月13日のニュース チュンソフトとスパイクが合併、「スパイク・チュンソフト」に で配信されました。 同記事に依れば チュンソフト社がスパイク社を吸収合併しスパイクは消滅するとのことで、 これはゲーム事業の効率化を図るための施策であるそうです。 両社は共に2005年にドワンゴ社の傘下に入っていました。
チュンソフトと言えばゲーム好きでない方でもご存知かも知れません。 社会現象さえ引き起こした彼の ドラゴンクエスト のIからVまでの開発を手掛けた企業です。 ドラクエ以降も 不思議のダンジョン や かまいたちの夜 、 弟切草 などのサウンドノベルシリーズで有名なゲーム企業で、 ドラクエシリーズからの撤退もオリジナルゲームへの拘りが 代表の中村光一氏にあったからだと漏れ聞きます。
最近はソーシャルゲームの隆盛で、 嘗てのゲームらしいゲームは盛り上がりに欠け、 王者任天堂さえ調子があまり好いとは言えない旨、 2011年11月17日本ブログに 携帯ゲーム市場に見る時価総額世界一のアップル社と苦しむ任天堂 などという記事にしたりもしました。 ケータイやスマホなどでお手軽に遊べるゲームの善戦に 家庭の居間に据え置きのゲームが後退しているとも言える状況です。
チュンソフトは謂わば任天堂のファミコン躍進の礎ともなった企業です。 今回のゲーム開発効率化でリソースが活かされ 更に面白いオリジナルゲームの開発がなされ ゲーム愛好者の元に届けば好いですね。