昨日2011年10月27日にソニーから携帯事業に関するニュースリリースが配信されました。 ソニー、ソニー・エリクソンのエリクソン保有株式を完全取得 というページからPDFファイル ソニー、ソニー・エリクソンのエリクソン保有株式を完全取得 へのダウンロードリンクが用意されています。 冒頭には完全子会社化に関しての概要が以下の様に箇条書きされています。
- ソニー・エリクソンをソニーの100%子会社とし、ソニーのネットワーク・コンスーマー製品群に統合
- ソニーは広範なクロスライセンス及び5つの重要特許群をあわせて獲得
- エリクソンは10億5,000万ユーロの現金支払いを受領
- ソニー及びエリクソンは、様々なプラットフォーム間の接続性を加速するため、ワイヤレス接続の分野で協力
本ブログに於いては2011年10月7日に…
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- 売上(2010年度):62億9,400万ユーロ
- 純利益(2010年度):9,000万ユーロ
- 従業員数(2010年12月):7,500人
- 本社:ロンドン
- 研究・開発拠点:北京、ルンド、シリコンバレー、東京
- アンドロイド端末の市場シェア(2011年度第3四半期):11%
- 売上の80%をアンドロイド搭載スマートフォンが占める(2011年度第3四半期)
ソニーが携帯事業を捨てることをせず、粘り強く交渉した上で エリクソン社の合意を取り付けたこの一事を以てして考察するに 既にスマートフォンは携帯電話と言う一ジャンルを脱して、 様々な世に普及した電子機器を纏め上げる 肝となるべき位置付けに比されていると言っても過言ではないでしょう。 そのことは既にNTTドコモのおサイフケータイに兆しが見えていたのでした。 それ程重要だからこそソニーは携帯事業をもう一度掌中のものとすることを決断し、 どれほどのコストやリソースが掛かろうとも取り組む覚悟を決めたのではないでしょうか。 それだけに一度手放し、そして本ブログ10月7日の記事にあるように iPhoneを軽視してしまったことは悔やんでも悔やみ切れない失態と言えるでしょう。
更に、配信されたニュースリリースの中にソニーの表執行役会長兼社長であり、 CEOのハワード・ストリンガー氏のコメント
ソニーは、スマートフォン、タブレット、ノートPC、テレビなどをシー
ムレスに連携させ、より迅速にまた強いラインナップでお客様に提供しています。
これらの製品とソニー自身が運営する
ネットワークサービスであるプレイステーションネットワークや
ソニーエンタテインメントネットワークを通じて、
新しいオンラインエンタテインメントの世界を開拓していきます。
また、今回の株式取得によって、商品設計、ネットワークサービスの開発、
マーケティング活動など多くの事業領域で、
商品群を横断した事業の効率性の向上も目指していきます。
ソニーは、自らが保有する映画・音楽・ゲームなど全てのコンテンツを、
幅広い商品を通してお楽しみいただける環境を、
ソニーにしか成し得ない形で広げていきます。
を見ても、この同代表が目指す処はスティーブ・ジョブズ氏の強い指導力の元に
アップル社に於いて成し遂げられたiOS生態系そのものであるとしか思われないのでした。