もっとTV と NOTTV をご存知でしょうか? NOTTVがサービスを開始したのは2012年4月1日、 もっとTVがサービスを開始したのは2012年4月2日、 どうやらこの二つ、似ているようで同じではないようです。
notTVとは?
一日開始の早かったサービスのnotTVは NTTドコモグループの株式会社mmbiが運営する NTTドコモ製携帯端末向けマルチメディア放送サービスです。 世間をお騒がせした地デジ化が2011年に完了したため それ迄地上アナログテレビ放送が使用していた電波帯が空きました。 その領域を使った携帯電話向け放送のことです。
3年目で世帯カバー率90%以上を目指すとのことですが サービス開始当初の対応エリアは関東、東海、関西、福岡、沖縄の約60%程度となります。 月額420円の基本料金が掛かる有料サービスです。 公式Webサイト notTV では、 今までのTVにはなかった機能やプログラムが満載で 場所や時間を選ばず、ありとあらゆる場面で新しいTVの楽しみ方を提供するとあり、 それがテレビとは違う!と言う名前にも表れる矜持なのでしょう。 従来のテレビと同じ形態の リアルタイム視聴 と此方はオンデマンド型になると思われる シフトタイム視聴 の2つの視聴スタイルが用意されています。
もっとTVとは?
一日遅れでサービスの開始された もっとTVは民放キー局5社と電通が提供する テレビ向けビデオ・オン・デマンドサービスです。 此方ははっきりとVODタイプ、見逃した番組の再提供に的が絞られており、 5000本以上のコンテンツが揃えられるそうです。 初夏にはスマートフォン、タブレット版のもっとTVアプリがリリースされると言いますから その点ではnotTVと競合するかも知れませんね。
もっとTV公式Webサイト もっとTV には 視聴可能なサービスとして
- 日テレオンデマンド
- テレ朝動画
- TBSオンデマンド
- テレビ東京オンデマンド
- フジテレビオンデマンド
こちらもサービスは有料の提供で価格は1本100~400円が中心とされており、 クレジットカードで購入が出来ます。 視聴には対応テレビやレコーダが必要となります。
ネットの評判は?もっとTVの場合
さて、似ているようで異なる両者、ネットでの評判は如何でしょう? 先ずはもっとTVを検索してみると大概はこれを報じるニュースが列挙されるのですが、 評価が聞かれるページではあまり芳しい評判ではないようです。
態々悪い評判を拾っているのではないのですが、例えば ライブドア家電チャンネルの2012年4月5日の記事 コンテンツが高すぎる? スタートしたばかりの「もっとTV」が話題にならない理由【話題】 では1本あたりの値段の高さと、対応機種が極めて限られることが 普及の妨げとなるのではないかと言われています。
また余りのくちさが無さに少々割り引いて見る必要はあるものの 暇人速報の2CHのまとめ記事 【高杉】民放5社と電通、ドラマやアニメなど5000本を見られる「もっとTV」サービス開始…1本100~400円 では
- なんだこのボッタクリ価格
- はいはい撤収
- 時代の流れに取り残された泥船
- 民放と電通の悲鳴が聞こえるようだ
- 最近はただでも見ないというのに
- 開始と同時にオワコン
ネットの評判は?notTVの場合
ではnotTVは如何かと思えば、 此方は既に2012年4月2日にNAVERに些か上手くは運び難いだろう予想が 実に綺麗に論理立てて纏められています。 その記事が NOTTVの問題点 になります。 WebニュースやTwitter、ブログ、ネット記事などからまとめらたものですが、 冒頭の問題点とその出典を以下に引用してみます。
- 放送エリアが狭い(放送エリア|スタートガイド|日本初スマホ向け放送局 NOTTV)
- 受信できる端末が非常に少ない(http://ja.wikipedia.org/wiki/NOTTV)
- チャンネルが非常に少ない(番組表 » NOTTV)
- 月額420円もかかる
- KDDI(au)やソフトバンクの機種への対応は予定していない。(スマホ新放送「NOTTV」開始 ツイッターと連動:日本経済新聞)
どうも強い説得力を感じさせるからどうしようもありません。 担当者の方はこの問題点にどのように答えられるのでしょうか?
賢い消費者の選択
今回一日開始日がずれただけのこの両サービスの、 どうやら似ているのは名前だけではないようで、 ネット上の酷評も酷似している様子が覗えます。 受信端末が限られていることの不便さ及び 浮世離れした価格との評価などは 両者申し合わせたように全く一致している様子です。
この両者、余程好みの番組がコンテンツに含まれない限りは 有料サービスでもあることですし、急いで契約する必要もないでしょう。 どちらか上手くことが運んで サービスの充実した方をゆっくり選択しても遅くは全くない筈です。 もう暫くは様子見をしていた方が賢い消費者なのかも知れませんね。