iPad
は今や二世代目も発売され大好評により珍しいものではなくなりました。
累計では3,000万台を越えて出荷されたという話も聞き及びます。
それに刺激されるようにAndroid（Google社の基本OS）陣営もタブレット端末を
次々と世に送り出しましたが、
では世の中にどのように受け入れられているのでしょうか。
それを鑑みるに役立つ記事が2011年10月12日にマイコミジャーナルから
タブレット市場におけるiPadのトラフィック別シェアは97% - 米調査
として配信されました。
この元となっているデータは…
ComScore社が2011年6から8月の三ヶ月に掛けて全米に於いて採取したもので 2011年10月10日のプレスリリース Smartphones and Tablets Drive Nearly 7 Percent of Total U.S. Digital Traffic で公表されたものです。 これをマイコミジャーナル記事ではポイントを上手く絞り込んだ上で和訳して提供してくれています。 箇条書きにすれば以下のようになるでしょうか。
- データトラフィックのうち7%をこれらモバイルデバイスが占めている
- 全タブレットのトラフィックのうち97.2%をiPadが占めていた
- 販売数ベースでiOSを大きく凌駕したといわれるAndroidだが下の二つの表より いまだiOSのシェアがAndroidを上回っていることが分かる
表1. 2011年6～8月期の3カ月間調査におけるモバイルOSシェア
| OS Market Share by Audience Installed Base 3 Month Average Ending August 2011 Total Mobile Audience, U.S., Age 13+ Source: comScore MobiLens | |
|---|---|
| Device Platforms | Share (%) of Devices in Use |
| Apple iOS | 43.1% |
| Google Android | 34.1% |
| RIM | 15.4% |
| Other Platforms | 7.8% |
表2. 2011年6～8月期の3カ月間調査におけるモバイルOSのトラフィック別シェア
| OS Market Share by Digital Traffic (Browser-Based Page Views) August 2011 Total U.S. - Home and Work Locations Source: comScore Device Essentials | |
|---|---|
| Device Platforms | Share (%) of Non-Computer Traffic |
| Apple iOS | 58.5% |
| Google Android | 31.9% |
| RIM | 5.0% |
| Other Platforms | 4.6% |
同じデータを受けてGIZMODEでは2011年10月15日に Androidタブレットって使ってる人いるの？ という如何にも口さがない記事を配信しています。 同記事末尾にはオマケとしてComScoreトピックではマイコミジャーナル箇条書き2番目の部分に書かれる iPhone（42.6％）のトラフィックよりもiPad（46.8％）のものの方が多いということも伝えてくれています。
マイコミジャーナルが紹介する以外にも ComScoreのトピックにはモバイルトラフィックの3分の1をタブレットが占めていたり、 タブレットユーザーの半数近くがタブレットのみでネットショッピングを完結させていたり、 タブレットユーザーの5分の3が、また4分の1のユーザーはほぼ毎日、ニュースをタブレットで読み、 タブレットはソーシャルメディアの利用を促進させる 、など興味深いデータ考察が寄せられていますので、 興味のある方は英文ですがご参照下さい。
これら ComScore社のデータは飽く迄も全米に限ったものですが、 本ブログ運営者の個人的経験上からの印象を述べれば、 例え日本でこの如き計測が行われてもそう違わない結果になるのではないかと思います。 感覚としてですが、アップル社製品とAndroid端末のアクティブ度の差が大きく感じるということです。 有態に言えば、売れども使われず、と言う捕らえ方も出来る中、 AndroidとLTEを駆使してスマホ時代にもドコモの世界観を貫く──NTTドコモ岩崎取締役 （Wireless Wire News：2011年10月12日記事） と iOS 端末に於いては蚊帳の外にあるNTTドコモの何やら鼻息も荒いようですが、 なかなかにそうは上手くことは運ばないような気がしますし、 もっとデータを、ユーザーを見て、運営をして欲しいと まだドコモユーザーの本ブログ運営者としては切に思います。