頃日気付けば、少々遅きに失しているのかも知れませんが、 少し前迄は此の様な仕様ではなかった気がしています。 MacでブラウザにGoogle Chromeを用いた時、 検索結果の背景が真っ黒となり、 其の上に文字が青色という実に醜い仕様になってしまっているのです。
Macの設定確認
此れがダークモードであるのは凡そ察しが付きますので、 先ずはMacの設定を、 以下の如くメニューを辿り確認します。
システム環境設定 » 一般 » 外観モード » ダーク
すると案の定、 Macの設定はダークモードになっており、 此の設定が検索結果画面に影響を及ぼしているであろうのは見当が付きますが、 しかしつい此間迄は其の様な色合いにはなく、 であれば、其の異様さと使い難さに間違いなく大きな違和感を抱いていた筈です。
検索結果画面が、 どうにも具合が悪いので、 此処でMacの設定をライトモードに設定し直せば、 思惑通り検索結果画面も従来の白背景に戻りました。 ところが此れでは具合良く感じている他のダークモード設定迄、 キャンセルの破目に陥ってしまいます。
Google Chromeの設定見直し
此処にGoogle ChromeにMacのダークモードを反映させたくない、という要請が生じます。 何となれば、Macでもメモなど環境設定から「メモの背景を暗くする」のチェックの可否でMacデフォルトのモードを拒否出来るからです。 すると、Google Chromeの設定を変更すれば良いに違いありません。 以下の如くメニューを辿ります。
メニュー » Chrome » 環境設定 » デザイン
此れはアドレスバーに以下を打ち込んでも同様の結果になります。
chrome://settings/appearance
しかし残念ながら、 此処には妥当な設定項目がどうしても見当たりません。 するとどうしてもGoogle Chromeは其の表示に於いて、 Macのモードの影響を受けてしまわざるを得ないのでしょうか。
ところで、冒頭の画像 「背景が黒くリンク文字が青くなったGoogle Chrome検索結果画面」 の右上にはアイコンが幾つか配置され、 其の一つに「歯車」アイコンが用意されています。 此れはGoogle「検索」の設定へ誘うアイコンとして機能し、 以前から配置されていたように思います。 此処から遷移する画面に於いては、「言語」や「検索履歴」等の、 「Google検索」の設定を変更出来る、という塩梅です。 即ち、Googleは「検索」をデスクトップPCの、 其れがブラウザの一タブの中に過ぎなくとも、 純粋なアプリの一つとして位置付けている強固な方針を感じられもする様です。
「Google検索」設定変更
各自のGoogleアカウントに仍っては此のアイコンをクリックした際に、 此の図にある如く従来とは異なり、 「外観」なる項目が新たに追加され、 今回の違和感を同じく感じられた向きには、 其の値が「デバイスのデフォルト」となっているかもしれません。 そうであれば話は簡単です。 以下の如くメニューを辿って見ましょう。
検索結果ページ » 「歯車」アイコン » 検索の設定 » 外観 » デザイン
すると以下の如く、「外観」の「ダークモードをオンまたはオフにする」 項目のものとして、選択肢が用意されている筈です。
此処で ライトモード にチェックを入れて「保存」ボタンをクリックします。 そしてGoogle Chromeを更新すれば、 見事、検索結果画面が白背景に変化しているのを確認出来るでしょう。 勿論、Mac本体はダークモード設定の儘で、 他の環境に影響を与えしめてはいないのも確認出来ます。
Windows及びMacのSafari
さて、以上で目的は達成されましたが、 此れは飽く迄Macでのお話、 ではWindowsでは如何なっているでしょうか。 確認してみると如何やら事情は同様です。 Macで当該状況に遭遇したGoogleアカウントと同じアカウントを以て、 Windowsで同じくGoogle Chromeを起動し、Google検索の設定画面迄辿り着いてみれば、 全く同様の様相が呈されます。 Windowsに於いてもダークモードは用意されていますが、 ライトモードの儘使用していた為、当該問題が露呈していないに過ぎないのでした。
尚、付け加えればMacのSafariブラウザに於いては、 Apple社製のブラウザである為か、 又はGoogleアカウントを以てログインせずGoogle検索を利用している為か如何か分かりませんが、 此の様な事態は生じていません。 若しかしてSafariにも同様の機能をGoogleがJavaScript等で何とかして実装し、 PC設定のデフォルトがモードとして適用され、設定変更にログインが必要ならば、 SafariにもGoogleアカウントを以てログインしなければならない事態が招かれるのかも知れません。
Googleの方針に見える今後のwebの状況
前述した如く、 此の事象にはGoogleの検索エンジンに対する、 というより、其れがスマホであっても、デスクトップであっても、 例えブラウザの中に於いてさえも、 コンピューティング上には一アプリとして機能させる、 という位置付けの強い方針が感じられます。 実際Googleはスマホに於いてはブラウザ上のみならず、 iOSでもAndroidでも単独アプリとして「検索」アプリを用意しています。 ネットでGoogleの検索設定についてダークモードで繰ってみれば、 如何やら今年2021年冒頭にはダークモードの導入のテストを完了し、 随時各自アカウントに割り振られている状況である様です。 余りGoogleのヘビーユーザーならぬ手元アカウントでは割り振りが遅れて、 今漸く気付いたという、冒頭に記したところとなったものでしょう。
考えてみれば、此の仕様は一般のwebページにも適用可能です。 そもそもダークモードというものは、 有機ELディスプレイやマイクロLEDディスプレイの特性から来る、 スマホやタブレットのバッテリーの保ち、 即ち省電力の必要性からの機能実装だと思うのですが、 近年、アプリに於いては、 見易さの観点からもダークモードとライトモードの適用が可能になりつつあります。 デスクトップPCにも此の波が押し寄せれば、 PC全体にダークモードが適用されている際、 並み居るwebサイトがダークモードに対応した時、 若し非対応のwebサイトは其のページを開いた時だけ