指先が磨りへって気になるときはM570トラックボール

亡き スティーブジョブズ 氏が世にマウスという入力デバイスを紹介した時にはそれはそれは吃驚させられたものでした。 しかしその晩年、 氏はマウスを排除する方向に進んでいた感もあります。 自ら世に普及させたものを惜し気もなく捨て去る、 イノベーターの面目躍如たる処が覗えます。

指での直接操作機会の増加

そのお陰で今は直接画面にタッチして操作したり、 またノートPCではタッチパッドが当然の様に搭載され、 指で直接操作することは当たり前の風景になりました。 長い間慣れ親しんだマウスに比べても 情報との間の距離が一つ縮まった感じがして特に iPad などのタッチスクリーンは直接操作する感覚も愉快です。

ところがです…

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この操作を一日中、何日も続けていると どうにも指先が違和感を訴えてきます。 ギターを弾く際に指先に胼胝が出来るのは達成感もありますが、 パソコン操作でとあっては余り自慢も出来ません。 何をそんなにバーチャルなことばかりにかまけていられるんだ、 と叱責をも受けそうな気配です。

古くて新しい入力機器トラックボール

そうかと言ってマウスに回帰するもの釈然としません。 そんなちょいとばかり指先を休めてやるに 打って付けの入力デバイスがありました。 トラックボール です。

実はこのトラックボールと言う入力機器は歴史としてはマウスより古いものであるらしく マウスの普及と共に数寄者が利用するだけの市場は縮小してしまいましたが マウスの必要性が減じた現在、また復権を果たしつつあるようです。

これらの機器を画面上の一部と指し示すと言う意味で ポインティングデバイス、と呼ぶこともあります。 ポインティングデバイスとしてマウスの主役の座を奪われたのは 昔のものの実際に本ブログ運営者が使ってみた印象としては でかくてごつくて操作し辛い、と言ったものでした。

理屈としてはマウスを引っ繰り返して、 机の面に擦り付けてボールを動かしていたものを 指でボールを転がして動きをコンピュータに伝えるものとなります。 形としては四角いプラスチックの座布団に玉が埋まっているといった態で、 大きさはこの玉をビリヤードの玉に換えている人も居た、と言えば分かって貰えるでしょうか。 貸してくれた友人はかなりの愛好家で今に至るもトラックボールを利用しているのですが、 当時はマウスよりも頻繁にゴミ掃除をしていた印象があり、 ゴミが溜まり易い構造になっているようでした。

復権を果たすトラックボール

当時はポインティング位置を把握する機構は機械式でしたが 現在はほとんどが光学式となっているようです。 これはマウスも一緒ですね。 マウスからはボールは従って失われましたが トラックボールにおいては直接のインターフェースとなりますので残されたままです。

大きく変わったのはその大きさでしょう。 以前はまるで床の間にでも飾っておかなきゃならないくらいに威厳がありましたが、 漸次小さくなったトラックボールは 片隅にちょこんと置いておいても活躍してくれるくらいの大きさになりました。 設置場所も以前のように気を使わなくてよくなりますし モバイル環境にも持ち出せ、中にはモバイル環境に最適化した機種も用意されています。

形も機構の根本的変化からか自由度が上がったようで 様々な形のものが出てきています。 エルゴノミクス と呼ばれる人間工学に適った有機的な形をしたものも登場してきています。

昔、弱点とされた部分の多くは解決されており、 それが復権の一因ともなっているのでしょう。

評判のM570

頃日話題となるのはトラックボールの定番と評判を取っている LOGICOOL(ロジクール) 社のUnifying対応超小型レシーバーを採用した ワイヤレストラックボール M570 です。 登場当時の2010年10月25日にインプレス社のPC Watchから記事 ロジクールのトラックボール「Wireless Trackball M570」を試す ~電源寿命18カ月、親指タイプのワイヤレスモデル が配信され、詳細に加えトラックボール事情も知らせてくれます。 当時でロジクール社では2年弱振りとなる新作トラックボールということで それ程頻繁なモデルチェンジはないことを覗わせます。 Unifyingという言葉に対しても言及があり、 最大6台の対応機器を1つのレシーバに接続できる技術だということです。

オンラインITニュースサイトとしては此方も有名なASCII.jpの 自作PCの2010年10月15日には ロジクール「ワイヤレストラックボールM570」 ロジクールの無線トラックボール「M570」が売れ行き好調! なる記事で当該製品の好調を訴えた後、 二週間後の29日の週刊 PC&周辺機器レビュー ― 第78回となる記事 トラックボール派待望の無線モデル ロジクール M570 で3頁に渡り詳細を知らせてくれます。

ネット上で様々M570について知らせてくれる情報を見ても ポインティングデバイスとしての本来機能が向上したのは勿論、 ワイヤレスであり10mもの通信距離を実現していること、 更にはそれに於いて低消費電力で単3型乾電池1本で動いた上、電池寿命は最大18ヵ月であること、 加えて重量が軽めなこと、 などなどが挙げられています。

M570の価格

さてさて、重要なのは価格です。 以前マウスとて高価だったとは言え、 トラックボールはそれ以上だったように記憶しています。 値段をはっきり見る前に、こりゃ遺憾…みたいな…。

ネット上に見てみると価格を調べる際の定番、価格.comでは ロジクール:Wireless Trackball M570(シルバー) を見れば2012年2月27日現在の最安価格は3,550円となっています。 残念ながら先週より500円以上も値が上がっており 少々期待外れではありますがそれでも4,000円を切っており、 以前と比較すれば実に廉価になったものだと思います。 また アマゾンでのM570の価格 を見てみればこちらも3,348円と価格.comの最安値と共に4,000円を切っています。 若しかしたら最も大きな弱点だった価格的な弱点も克服されていると考えていいようです。

ロジクール社の3年間保証とサポート体制

先ずは定番商品から試して見るのも好いかも知れないとは思いますが、 しかし本ブログ運営者は以前ロジクールの無線マウスを購入したとき 故障に困らされたもので些か当該社の製品には不安が過ぎります。 サポートは3年間となっている製品ですがそのサポート体制はどうなのでしょうか? ネットでその情報を公開してくれている記事があります。 BTOパソコン.jpの2012年1月28日の記事で M570が3度目の故障、ロジクールが返品不要で対応 ですが、しかし故障が多いですね。 返って不安が増しますがサポート体制は良好なことが覗えます。 また故障の多さが印象付けられるMONEY GAMEの2012年2月3日の記事 M570を修理に出したぞ - Logicool M570 - もあり、此方もサポート体制の篤さと共に 3年間のサポート期間が功を奏したことに言及されています。 修理依頼の手順も記されておりとても参考になる記事ですね。

M570は検討に値するか

定番として正嫡を継ぐものとしての登場から1年と半年ほど、 ネット上には故障やそれに関するサポートの様子などの有用な情報が多く出始めており、 PCユーザーとしての一般的な向きが購入を検討するには好い時期かも知れません。

さてもどうしたものか、 違和感を訴える指先をさすりながらトラックボールの操作性を妄想してみたりもするのでした。

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