ブログネタ作りに考える、つまらないプレスリリースは必要か?

ネタがないどころかあり過ぎて書くに暇がない、 といった感もある本ブログですが、 それはIT、Web系の情報は日毎尽きることがないからでもあります。 矢張り扱うテーマに依ってはブログ記事のネタに困ることだってあるでしょう、 だからこそ定期的に ブログのネタが無いという人はニュースを分解、再構築ができない|ネタ作りのコツ と言った記事が要請され、それを分かっている HPを作る人のネタ帳ブログさんのようなサイトから配信されるのでしょう。

ネタ作りのコツとつまらない記事

今回のネタ帳ブログさんの記事の要諦は…

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5W1Hの内、WHY即ち なぜ を効果的に用いよう、 と言うことに尽きるでしょう。 これをツールとしてニュース等を分解、再構築する繰り返しが、 ネタを増やすコツであると喝破されています。

言われてみれば本ブログも 指摘の方法を少なからず取り入れている部分も見られ、 冒頭に記したように書く時間の不足を訴える ブロガーとしては嬉しい悲鳴を上げる状態を呈しているのでしょう。 従って腑に落ち大きく肯んじられる記事でもありました。

しかし当該記事で本ブログ運営者がはっと引っ掛かったのは別の部分でした。 それは

中小企業の「お知らせ」は全て自社のプレスリリースのみになるため、 これほど他人の興味を引きにくい情報はありません。
なる件です。 これも確かに言われてみれば進んで読みたい文章ではありません。 これ以上はこの内容に関してネタ帖さんは趣旨から外れますから言及のされる処ではありませんが、 外の部分に納得が行ったとなれば個人的には此処が気になって来ます。

プレスリリースとは?

確かに滅多にプレスリリースに興味を惹かれることは無いように感じられます。 このRSSフィードを登録し配信を心待ちにしているのは 当該企業への投資家だけではないかと思えます。

ではプレスリリースは必要ないのでしょうか? ここでプレスリリースとは何か見てみましょう。

お馴染みWikipediaでは

プレスリリース(英: press release)とは行政機関や民間企業などから報道機関向けに発表された声明や資料のこと。
とされています。 また大辞泉では ニュースリリースと同義で
官庁・企業・団体などが広報用に報道機関に配布する発表資料の印刷物。また、報道機関向けの発表。
とされています。 Weblio辞書でもニュース-リリースと同義とされ
官庁・企業・団体などが広報のために、報道関係者に向けてする発表。 また、そのために配布する印刷物。
と説明されます。 マネー用語辞典 では
企業などの組織体が、 新聞社や雑誌社などの報道関係者(メディア)に対して対外的に発表する広報のこと。 プレスリリースがニュースとして取り上げられれば、その販促効果は非常に高いといえる。 よって、プレスリリースを適切にマスコミ媒体へ伝えることが、その企業のイメージアップや販売促進にとって重要であり、 書き方やタイミングによっても影響力は左右される。 メディア側からすると、プレスリリースとは、取捨選択や編集のできる素材であるため、 膨大な量のプレスリリースから掲載価値があると判断されたものだけが取り上げられる。 プレスリリースは、掲載やその時期についてはメディアの判断に委ねられるものの 発信する時に費用がほとんどかからないが、広告は、確実に掲載され、 その時期や媒体まで企業が選べるものの費用がかかる点が大きく異なっている。
と多少立ち入ってならではのビジネス向けな内容を包含した説明がなされています。

なるほど組織体のマスコミ向けの正式コメント的な位置付けともあれば 正確性が厳格に適用されねばならずどうしてもお堅い印象を与える文章となり勝ちで 面白可笑しく読者を惹きつけるようなものは配信し難いでしょう。

これが近年インターネットの普及に依って マスコミのみならず自社サイトで配信されるにつけ 例えばブログ記事を物する時にはこれを真似するのは妥当ではない、 という判断が働くのは至極当然の流れだと考えられます。

アップル社に見られるメディア向け姿勢

もう少し関連事項を見てみましょう。 頃日配信されていた記事にCNET Japanの2012年3月6日の記事 ティム・クック氏の率いるアップル--変化を見せつつある5つの側面 - (page 2) があります。 基本的には世界一の企業価値を持つアップル社の 期せずして起こったトップ交代に関する動向に言及する内容ですが、 その2ページ目(上記リンク先)にプレスリリース、広報的な内容が盛り込まれているのに気付きます。

アップル社がジョブズ氏復帰後ファブレスメーカーとなったことは有名( エルピーダ、NECトーキンそしてSUMCO~凋落するハイテクもの作り 2012年2月2日記事 転換期にある日本のハイテクものづくり の項参照)ですが、これが今となってアップル社の依頼も請ける中国の工場、 鴻海精密工業(Foxconn)に於いて低劣な労働環境を齎していると槍玉に挙げられました。 この批判を受けたアップル社CEOティム・クック氏は2012年1月上旬、 同社の外注労働に於ける施策の透明性を高めるために サプライヤーに求める行動規範を自社のウェブサイト上で公開 したということです。 恐らく読んで面白いものではなく、 一読して人を惹き付ける類の文章でないことは明らかです。 其処に必要であるは同社の方針が明確に、厳密に読者に伝わることだからです。

一次資料として重要なプレスリリース

歴史学では学説の資料とする文献は写本よりは正本を求めると聞き及びます。 マスメディアでも当人への取材や現地取材が重視されるのは基本的に同様だと思います。 本ブログでもIT系や、Web系のニュースを取り上げる際には それらを見習いなるべく一次資料に近いものを求めたく思っています。 その様にして度々行き当たるのがニュース事案の 当該企業のプレスリリースであることが多々有ります。

ブログ記事に於いても資料として用いるプレスリリースは、 官報、公報、公共機関の発表資料、 検索して発掘したニュース事案関係者のインタビュー記事、 或いは近年では公式ブログなどと同様に重く扱うようにしています。

プレスリリースの意味と特性

以上の意味を以て プレスリリースはつまらなくなり勝ちであるし、 それがもし販促にも使えないような類のものであるなら作成の手間を省くべし、 とはするべきでない組織の重要な資産であると思います。

従って本ブログ運営者としては 例えつまらない内容でも、それがマスメディアに取り上げられ得ないにしても 継続的にプレスリリースを配信の上、Web上に蓄積することは大切なことだと考えます。

プレスリリースはブログ記事とは根本的に性質を異にするものであり 且つ発行する組織には必要欠くべからざるものです。 組織に取ってプレスリリースの発行及び蓄積公開は現代では必要条件であり、 ブログ記事の配信は充分条件とも言えるのだと考えます。

若しこれを読んでいる貴方が組織運営のサイトの方針の決定権を 持っているのなら組織からの お知らせ 記事は決して無駄ではないし、 面白くある必要もないと思いますので老婆心ながら。

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