Gears VS Office Live Workspace

ZDNet Japanに2008年5月30日に掲載された Stephen Shankland氏のラテックス・インターナショナルによる翻訳記事は グーグル、「Gears」のワーキングプロトタイプを実演 にて Google Gears から Google を外し、プロジェクト名を Gears とする旨記述されており、 Google Gears なれば当ブログでも屡取り上げたのは一連の記事 にて、其のプロジェクトの重要と感じ取れば出来得る限り概要を掴もうと努めたものの、 多少の的外れは宜成る哉、上記記事より引用すれば
Googleが2007年に「Gears」を発表したとき、同社は1つの重要な機能をあまりに強調しすぎた。それは、ブラウザがインターネットに接続されていないときにもウェブアプリケーションが動作することである
と幾分強調し過ぎの感のあり其れのみではないと云う概念に見事に嵌められたのも、 真なる狙いの多少なりとも以前より確りした手応えを感じられるのが下記引用
インターネットの巨人たちがインターネットの基本的な構造をより活気ある方向に導こうとしていることを示している。
にて、諧謔をも幾らか含められるかに思われる下記Prince氏の発言は
「人々はブラウザが多少は壊れていることに気づいていると思う」とPrince氏は講演後のインタビューで述べた。「われわれの多くはそれを改善しようとしている」(Prince氏)
論理的のみにではなく、感覚的にもプロジェクトの方向を感じ取らせて貰える、 其れは基本的方針であると云えば、ブラウザこそ新しきOSならんと云う趣旨にも取られ兼ねませんが、 孰れにせよ最早ネットに於いては遅れを取ったことが鮮明となった 従来のIT業界の巨人 Microsoft にとって大いに脅威を含む方向であることは間違いなく、 対象の上記はインターネットの巨人だけとも限らぬのは ITproの2008年5月23日の記事 「コスト削減が狙いではない」、住友電工OpenOffice導入の真相 を見ても明らかな如く従来のコアコンピタンスであるプロプライエタリなビジネスモデルが 潮流より外れ、漸次傍流へと追い遣られている時代背景に起因すると思われ、 全面的なオープンソースへの切り替えではなく、現状を鑑みての緩やかな変化の結果の プロプライエタリとの併用である内容は却ってOSと並ぶ当社の片腕を捥がれる如き 危機的状況を表すかにも思えます。

大所帯と成り過ぎたMicrosoftの必死に舵をインターネットに向け切らんとする試みが 下記2記事 で紹介されるOfficeドキュメントのオンラインストレージサービス「Microsoft Office Live Workspace」にて、 其の使い勝手が フォトレポート:Office Live Workspace日本語ベータをちょっとだけ使ってみた に画面写真と共に報告されていますが、功を奏するか如何か、 今後の動向が Gears との関係も含め、興味深く感じられます。