Google Analyticsにリアルタイム解析機能追加そして有料版の登場

頃日、アクセス解析の代表的ソフト Google Analytics(グーグルアナリティクス) にリアルタイム解析機能が追加されたことが話題になっています。 ネット上のニュースを報じる各サイトでも以下の様な具合に夫々概要を伝えています。

これらニュースからほぼ共通して見られる概要を抽出してみれば…

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従来、Google Analytics では計測サイトから採取したデータを即時ではなく、 24時間ほどのタイムラグをもって管理画面に提示するものであったが、 今回追加された機能はそれを即時、リアルタイムで閲覧可能にするのだそうで、 これから数週間に渡り各アカウントに適用していくとのことです。 利用に関しては新バージョンを使っていることが必須であることも伝えられています。 この機能の追加に依って 例えばブログでも Twitter でも計測サイトへのリンクを貼った投稿をなせば、 その結果は直ぐ様管理画面、ダッシュボードに反映されることになります。

各ニュースは従来24時間ほど、と遠慮気味に書いていますが、 本ブログ運営者の使いつけている感覚では 採取データはほぼ1時間ほど、長くても2時間ほども経てば反映される印象がありました。 それでも1時間ほどと即時では見方は大きく変わってくると思います。 それは検証を要するアクションに対して改善検討がシームレスに繋がれられることを意味しています。

最近ではブログ投稿などはGoogleのブログ検索結果に反映される時間が 大変短くなっていることに本記事読者は気付いているでしょうか。 利用しているブログポータルのトップページに反映されるより早く… と言えばそれは流石に言い過ぎですが、そんな感覚を抱かせられるくらい 自らの投じた記事はブログ検索してみれば結果と返って来、 ブログ投稿の時期を見ればそれは数分前となっています。 更新情報を Google に報じている処理はしていませんので、 瞬時は無理な話しですが少なくとも数分の間には Google はインデックスに当該記事を登録処理していることになります。

これら処理時間の短縮は Google 創立より気に掛けている部分で それは検索処理に掛かった時間を検索結果に表示しているのを見ても垣間見えました。 利用者の要請も兎に角、早く、速く、とあることは明らかです。 Google は多大な社内資源をこの処理速度向上に割いていることが窺い知れます。

処理速度向上の外部圧力の大きな要因の一つには Twitter の普及もあると考えます。 Google や Yahoo! では Twitter のつぶやきを検索することを リアルタイム検索リアルタイム検索は消えず :2011年8月4日記事参照) と称しているくらい、 Twitter というサービスはリアルタイム的な属性の占める割合の大きなものです。 それは先の 大震災 でも威力を発揮したように思います。 今回の Google Analytics の機能追加は勿論、世の動向を鑑み、利用者の要請に因るものですが、 大袈裟なネーミングが許されるならば Twitter 対策機能追加 と呼んでも良いものかも知れません。 これで Twitter からのアクセス状況を見るのに 短縮URLを絡めたサービスから開放される方も多いかも知れませんね。

今回の多くの Google リアルタイム解析機能追加のニュースの震源地はこちら、 Google Analytics Blog の2011年9月29日の Google Analytics Team の John Jersin氏に拠るポスト、 What’s happening on your site right now? でしょう。 英語ですので堪能な方にはご一読を薦めておきます。

また、冒頭に紹介した一連のネット上のニュースでは 有料版の Google Analytics の提供にも触れられています。 特にマイコミジャーナルでは同日付に別立ての記事として Google、アクセス解析Google Analyticsの有料版を提供 を掲載しています。 有料版は Google Analytics Premium の名称で主に企業向けに提供され、 金額は明らかにされていないが年額固定料金となるそうです。 当該記事より有料版のアドバンテージを列挙すれば

  1. 多くのWebサイトトラフィックデータ解析に対応
  2. アトリビューションモデルによる高度なコンバージョン分析
  3. 24時間対応の電話サポート
  4. Webサイトトラフィックデータの収集、解析、レポートのサービス品質保証
となっています。

従来インターネットサービスはまるで無料が当たり前のようにして発展して来ましたが、 それは主に広告収入に拠るものでした。 最近ではフリーミアム課金モデル、アイテム課金モデルなどが登場し、 サービス使用に関してその対価を求められるようにもなってきています。 矢張り本ブログ運営者もサービスの提供には対価は要求されるべきだと思います。 本記事冒頭の右の図は Google アナリティクスのサービス ガイド に掲載の動画からのもので、 ホームページへのトラフィックをビジネスに繋げる Google Analytics の位置付け、 存在意義を端的に表現しています。 今回有料版の提供でビジネスのホームページを活用する企業は このサービスの採用、非採用について検討を強いられることとなるでしょう。 そしてその時自社サイトが本当に自社利益に供与しているかを 改めて問い直す必要が出て来るでしょう。

1件のコメント

  1. 消費者庁公式見解でフリーミアムやステマなどが問題にされる

    消費者庁から2011年10月28日に「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の公表についてなるPDFファイル(772kB)が公開されました。拡大するインターネット消費者取引に於いて問題が多発し始めたことを受け、同庁としての景品表

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