カカクコム食べログでステマ(ステルスマーケティング)問題発生

食べログ話題のお店ロゴ 飲食店が集客のためにインターネットを活用したいと願う気持ちが切実なものであることは 身近にも多く見聞きしますが、 若しITについて不慣れな際は余程気を付けないといけません。 去年の年頭には グルーポン汚せち 問題が大きく話題となりましたし、 一連のオンラインクーポンについてなかなかその利用の難しさが言われているのは 一般にもかなり周知されています。 当件に関しては本ブログでも2011年7月6日に インターネットサービスからターゲットとされる飲食店 なる記事で話題にしました。

カカクコム運営の食べログでステマ業者の蔓延が発覚

飲食店のIT活用について、 飲食店側のITに不慣れな側面を突く問題が 2012年の今年年頭も報知される処となりました。 それは…

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日本経済新聞オンライン2012年1月4日の報 「食べログ」にやらせ投稿 カカクコムが法的措置も
~ 39業者特定 飲食店ランキング上げる狙い
です。 記事から以下引用すれば

価格比較サイト大手、カカクコムが運営する人気グルメサイト「食べログ」で、金銭を受け取って飲食店に好意的な口コミを投稿するなどし、ランキングを上げようとする「やらせ業者」が水面下で活動していることが4日、分かった。同社は昨年末時点で39業者を特定。評価システムの改良など対策を強化し、悪質な業者に対しては法的措置も検討する。
と本来は自然発生の口コミ情報が齎せられるべきサービスに 金銭的遣り取りから発生する恣意的な情報が蔓延していたことが伝えられます。

ステマとは?

この手法は本ブログ2011年8月17日の記事 ステマとは? で記した ステマ(ステルスマーケティングの略称) と呼ばれるものです。 実は此れと似た事案は本ブログにも2011年10月4日に ヤフー知恵袋ステマの諸刃の剣を受けたJ-Payment なる記事でお伝えした処なのでした。 日経新聞記事にあるように食べログサービスの昨年2011年11月の利用者の 約3200万人と影響力の大きいサイトは ステマ手法から狙われる処となり易くなってしまいます。

ステマが飲食店に及ぼす悪影響

ホームページの必要性など集客を求める飲食店に圧し掛かるIT活用の外圧は近年著しいものがあります。 まだまだ不慣れなITに於いて怪しいアドバイザーが近付いて告げる悪魔の囁きは 手を変え品を変え次々と襲い掛かります。 今回の事案もその一つ、 ITアドバイザーに類似した肩書きを名乗る業者が飲食店に提案したのが 食べログ なるサービスに貴店の情報を上位表示させることがいくらいくらで可能になると言うものでした。 食べログは人々の口コミに拠り優良店舗を広く周知させることが出来るサービスサイトで 其処で高評価を受ければ必然的に貴店は商売繁盛という寸法、という筋書きが語られます。 なかなかこれに飲食店経営者が抗うのは難しいでしょう。 弱みに付け込む悪質な手口とも言えます。

これだけ聞けば或る程度のメリットは享受したとは言え、 飽く迄飲食店は知らぬことにて問題はないように思えます。 しかしことはそれ程単純ではありません。 一度当該店舗がステルスマーケティングを行使したものと知れる処となればブランドの失墜は免れません。 更には当該店舗がブログやTwitterを運営していれば炎上を招かぬとも限りませんし、 知らぬソーシャルネットワーク内で負の口コミの連鎖が発生しているのかも知れなくなるのです。 近年ブランドは会計的にも処理される程、 金銭に換算されても当然の中、その損失は目に見えて痛いものとなるのは必須となります。

ステマ行使の法的問題

日経新聞記事に依れば食べログ運営側の カカクコムとsてい評価システムの改良など対策を強化すると同時に 悪質な業者に対しては法的措置も検討する とされています。 本ブログでは2011年10月29日に記事 消費者庁公式見解でフリーミアムやステマなどが問題にされる で記したように、今回の類似事案においては既に行政が動き出しています。 今回の事案も食べログを純粋に口コミサイトとして利用する方を著しく混乱に陥れることが確かです。 此れを知りつつ何も知らぬ飲食店に営業攻勢を掛け 恣意的口コミを捏造したステマ業者が行政措置を免れ得る処はないでしょう。 更には飲食店側にさえペナルティが課せられないとも言えない状況とこれからはなっていくことでしょう。

IT活用に於ける留意点

近年IT活用は 時代と共に拡がるIT活用 (2011年7月16日記事) 各方面に爆発的に広がり凡そその潮流には逆らい得ない処となっています。 その動きが余りに急激なため反面、 不慣れな組織がIT活用を余儀なくされる状況が多く発生しています。 今回のステマ問題もその一つと言えるでしょう。 必要欠くべからざるものとなってしまったITの活用に於いては急激に転変する状況下に それでも焦ることなく冷静に対処しなければなりません。 出来得れば然るべき信頼出来るアドバイザーと連携して取り組むことが大切でしょう。

1件のコメント

  1. GoogleプレイスとYahooロコ~鎬を削る位置情報サービス

    Google社からインターネット界を瞠目させるGoogleマップを2005年から提供し始めたことは本ブログ2012年1月17日の記事Googleマップの登場とGISに取り上げました。これが単なる地図サービスに止まらぬことは当該記事内にも記しました。技術的には勿論、時には災害時に重宝され

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