アンシャンレジーム、空港建設を大いに妨害す

当ブログ2008年3月29日のアーティクル「 産業を支える浜松の中小企業 」でもご紹介した経営コンサルタントの大前研一氏が日経BPNetに於ける 「産業突然死の時代の人生論」の2008年4月23日でのコラム第125回「 新福岡空港にみる財界人の駄目さ加減 」にて旧時代体質が空港建設に於いて大いなる弊害となっている旨の執筆をされており、 先ずは福岡空港の移転について言及されているのですが、 頁を繰ること3頁目 に似た話の筆頭として静岡空港についても触れられているのは、 前回は浜松の中小企業を持ち上げられているだけに、多少残念な心持です。

当コラム2頁目 で述べられているこの原因と思われる部分を引用させていただけば
余計なコストがかかる大工事が必要だからこそ、「なるべく遠いところに、でかい空港を造ろう」ということになるのが、我がニッポンなのだ。まさに「壮大なゼネコン国家」である。地元の経済人にとっては、工事がしたいだけなのは明らかだ。これが実現することになったら、うれしくて仕方ないだろう。
(中略)
そのような不便な条件を持つ場所に空港が造られるのは、「なるべく遠くに置いたほうが土木にはいい」「余分に工事ができる」からだ。
と、近年公共事業の縮小で厳しい現状のゼネコン業界に追い打ちを掛ける様な内容となっており、 此れは果して祇園精舎の鐘の声なるや、 以前隆盛を極めた炭鉱とて今や虎の皮ならぬボタ山と財政破綻自治体を残すのみにて、 栄枯盛衰は世の常なれば斯界関係者は腹を括らねばならぬ事態か、一時的な春の嵐か、 ゼネコンの後を受け一大潮流にならんと成長を続けるIT業界の片隅に蕭条と口を糊する者としても、 洞が峠を決め込むか、以って他山の石と成すべきか、さてこそもののあはれなれ。