PCサポートからIT資産管理へ

ITはいよいよ業務に必要欠くべからざる存在となってきました。 電気・水道・ガス・IT ともしばしば言われるような状況ともなっています。 しかしITはまだまだ扱いが不慣れな方には難しく、 その管理に専門家を雇える余裕のある企業でさえ 費用対効果から外部にアウトソースする場合も少なくありません。 そのような中、 @IT情報マネジメントの2011年8月5日のニュースとして IT資産管理ソフトベンダーKaseyaが日本市場に本格参入 が取り扱われていました。 ITを一括して管理することを業務としており、 ライセンス制でサービスを提供するようです。

翻って見れば日本では大企業であれば大手SIerから、 中小企業となればシステム&サポートを謳う大手メーカーの分社的な事務所が手掛け、 小規模、個人企業になればPCサポート屋さんまで、 大抵はコンピュータの商売のついでに片手間といってはなんですが、 本業務として取り組まれているような印象は受けません。 それが、紹介記事に於ける日本進出企業 Kaseya 社の北東アジア担当ゼネラル・マネージャー、 ジョン・ファーギス氏が言う以下の引用文に於けるような状態を惹き起こし、 同社の進出を招いたのだとも思えます。

従来のIT運用管理サービスが、クライアント端末に障害が発生した際、その連絡を受けてからの事後対応を効率化するのに対し、「Kaseyaソリューションは、故障による業務中断を発生させないように予防・予知に重点を置いている。また、運用管理を自動化する機能を提供し、管理者の運用コストを削減できる
予防・予知に重点を置き、 遠隔操作によりサポートを行っていく… ネットワーク社会が発達し、 クラウド という概念の普及の漸進しつつあることを鑑みれば至極当然の業態だと考えます。 孰れ、このような業態が浸透していくことは容易に想像され、 PCサポートの様な業務も IT資産管理 業務として、様変わりしていくのだと思います。

SEOを主業務とするグラソフト脱税容疑

Asahi.com の2011年8月2日のニュース 5千万円脱税容疑 ソフト開発会社を東京国税局が告発 に拠りますと

インターネットのソフト開発会社「グラソフト」(東京都新宿区)が、売り上げを除外するなど約1億8千万円の所得を隠し、約5千万円を脱税したとして、東京国税局が同社と北本譲社長(34)を法人税法違反容疑で東京地検に告発したことが分かった。
とインターネットで活躍する会社と代表が同時に脱税容疑を掛けられたそうです。

同記事に拠れば当該企業 グラソフト の主業務は本ブログにも何度か登場した SEO(検索エンジン最適化) とされており、ここで言う SEO は恐らく狭義のもので、 特定のキーワードで検索結果表示の順位を上げさせる、 というものでしょう。 売上げも3億3千万円と報道され、 なかなか儲かるものなんだな、と感心させられます(笑)。 感心するとともに矢張り検索エンジンの結果表示というものは ホームページやブログを運営する人々に取っては 実に関心の高い事項でもあることが想像されます。

SEO業者と言えばしばしば事業主の方とお話をすれば出てくるのが 電話による営業で余り評判の芳しいものではありません。 今回の件は直接的に業務が違法である訳ではありませんが、 またまた SEO業者に対する風当たりの強まるべき イメージダウンになってしまうのかも知れません。