クラウドコンピューティングとASPからSaaSへの遷移

当ブログアーティクル主題に常々 クラウドコンピューティング を扱い、 尚、此処にはカテゴライズ迄実施の Google App Engine を扱うに際し、 徐々に大きく認識される結果となるが日本法人 株式会社セールスフォース・ドットコム を擁す SaaS の雄、 Salesforce.com なれば、大きく意識させられるに至ったが2008年12月9日のIT系の記事連、 にて、ZDNet Japan記事の最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏が語るを引用すれば
われわれは、クラウドコンピューティングに対するオープンなビジョンを持っている。いまや開発者は、GoogleおよびSalesforce.comの双方が提供する、使いやすくて、スムーズな拡張性のあるクラウドコンピューティングインフラを活用できるようになり、強力なビジネスアプリケーションの作成および配布が可能になる
とあり、当ブログでも重大なるインフラとしてクラウドコンピューティングの威力を重々承知するに、 Google App Engine と其のクラウドコンピューティングをキーワードに連携するとして紹介さるサービス提供の Salesforce.com の更に詳細を求めるに目に留まるが ITpro は2007年の一連の記事 SaaSの衝撃 にて、中にも2007年2月6日の第1回の記事 SaaSの衝撃(1) 止まらない「ソフトのサービス化」 には数年前の記事なるも未だ衝撃的にして有益な内容が記述されるかに考えるは、 常より唯冠する名の変わりのみしかと思うに然にあらぬ、 ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ) から SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス) への遷移が其処には在ったのです。

彼の記事を閲せば先ず引用するに
“ネットバブル”と呼ばれた2000年ごろ、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)モデルが一躍脚光を浴び、そして急速に沈静化していった。
とあるは正しく脳裏に蘇るが、 マイクロソフト提供のサーバーサイドスクリプト ASP(Active Server Pages) との混用にて果ては ASPでASPを構築する 抔の同語反復なる冗句を常用したりしたが、 ネットワーク環境の劇的進化抔に助長され復権した、 其れこそ優良企業へと押し上げる推進力となりし SaaS について当該社が 日本法人サイト内に説明 されるも参照いただき、 当記事には更に当該社躍進が顛末の
パッケージ製品の販売と保守サポートで高収益を上げてきた大手ソフトウエア・ベンダーが、ここにきて続々とオンデマンド・アプリケーションへの参入を表明している
大きな要因こそ、次なる SaaS の登場と
カスタマイズの自由度を大幅に高め、既存のアプリケーションとの連携まで可能にしたオンデマンド・アプリケーション「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」の登場がそれだ。SaaSに対する“恐怖感”がパッケージ大手をオンデマンド市場参入に駆り立てている。
とIT業界が大きく動く様が抒情的に描写され、 当アーティクルの主役たるべし
SaaSプロバイダの代表が、ASPから進化を遂げた米セールスフォース・ドットコムだ。同社のマーク・ベニオフ会長兼CEOは、1999年の創業以来一貫して「エンド・オブ・ソフトウエア(ソフトウエアの終焉)」を唱えてきた。「企業がパッケージ・ソフトを買う時代は終わる」という意味だ。今、異端児の言葉は現実味を帯びている。
なる状況、
セールスフォースが勢いづいているのは、ASPの弱点をことごとく克服し、SaaSプロバイダに脱皮したからだ。
と云うIT業界ならずともビジネスに於いては参考さるべき姿勢が示されるかに考えます。

じゃによって現前せしめられるが今、 当アーティクル冒頭に紹介が Google と Salesforce.com の連携なのであり、今は未だ小規模な事業に適した提供物ではないかに思えども、 孰れ遍く行き渡るが予想され、今は Google App Engine を利用し熟知するのも面白き戦略かに存ずる処であります。

GoogleAppEngine利用事例/StateStats

Google App Engine に大いなる有用性を感じれば自ら試用のアーティクルを掲載したが の二度の言及の掲載のサンプルは扠々試用の名に恥じぬ味も素っ気も無いプログラムサンプル剥き出しの頁にて、 ご覧の方には何の何処に此のアーティクルは感じ入り生成されたのかと訝しがる向きもあるかに存ぜらる折も折、 常なる当ブログの参照先はIDEA*IDEAは2008年11月26日の記事 指定したキーワードがどの州でどれだけ検索されているかがわかる『StateStats』 で紹介されていたが StateStats なるWebサービスのリンク先を辿れば初期値には手袋(mittens)の入るべし、 結果は矢張り北部に於ける検索強度と申して良いかが高かるべし、 とIDEA*IDEA当該記事より引用させていただけば
これは興味深い実験プロジェクト。 Googleの検索クエリーデータを使い(Google Trendsかな?)、 指定したキーワードがどの州でどれだけ検索されているかを算出してくれます。 また人口学的な統計と比較してどうよ、ということもあわせて教えてくれます。
とUS限定ですが、 検索ワードの地域性を見て取れるとあれば本邦にもあれば良かるべし、 扠ではと、 イチロー を検索キーワードに用いて見れば StateStats:ichiro となり成程、西海岸の強かるべし、 此れは中々に面白かるべし、 と思わされるに、 不図アドレスを見れば何処かで目にしたドメインこそ、 己とてついの此間 Google App Engine より与えられしものとホスト名は異なるは当たり前なれども本体は同じなれ、 当ブログよりリンクさる生々しきサンプルも赤面の、 見事な Google App Engine を利用したWebサービスであれば、 己の制作で無いことは棚に上げ、 見よ、此れぞ提供さるリソースを充分活用の好例よ、 と我が意を得たりと許り鼻息を荒くすると同時に、 当然のこととは存知乍も、 既に此処迄使い熟す方の存在に驚きを禁じ得ません。
細かき仕様の判然すれば有り難き事なれど其れはならず、 未だ他言語のAPIの用意さる情報も耳にせずば、 孰れにせよ Python にて記述されることだけは間違いないかに存知おります。

webappフレームワーク利用による複数頁への対応

大抵のWeb関係者の試用の中、当ブログでも漸う重い腰を上げたのは2008年11月27日のアーティクル 取敢えずは「Hello, world!」 で初利用の Google App Engine にて、サイト構築の際常なる悩みはスペースの確保、 即ちインターネット用に設置されたサーバーの確保なれば、 Googleの既得アカウントで500MBのストレージが無料使用の、 更にWeb構築用インフラの整うに、 使うに如くは無し、評判の高さも宜成るべしとて得心せしめられた、 其の結果の頁が Hello, world! なる、先ずは取敢えずの Hello, world! の慣習に従うべく表示に相成った顛末。

扠、効験の此の様に有らば更に深く使い込みたくなるが人の常とて、 今回も参考にして見たは御本尊Google提供のチュートリアル webappを使ったフォームの操作 なるを元に取得アカウントに実装してみたが Sign Guestbook にて御座候巾、 ゲストブックと銘打つものの其の入口の極々簡便な投稿フォーム部分のみ切り取った実装にて、 当該頁で任意の入力の後、 「Sign Guestbook」 を押下下されば、其の文字其の儘が遷移先の頁に表示されると云う寸法。

ローカルでテストするに上手い塩梅に動作の、 扠、Webに転送して実際の表示を確かめんとするや、 これはしたりと頭を抱えたが、 此を上書きすれば2008年11月27日のアーティクルのリンク先の消失し、 アチラを立てればコチラが立たずのアンビバレンス、 何ぞ手はなしかとチュートリアルを眺むるに、 はたと膝をはたいたのは下記なる引用に
このバージョンには 2 つのハンドラがあります。URL / にマッピングされた MainPage は、ウェブ フォームを表示します。URL /sign にマッピングされた Guestbook は、ウェブ フォームで送信されたデータを表示します。
と有れば我が意を得たりと此の応用にて成程、 着信したリクエストを、URL と関連付けられたハンドラへルーティングする機能を有す、 WSGIApplicationインスタンス を利用すれば無事、既存の Hello, world! も存在を許されることとなった次第にて一安心、一安心、 次回のアーティクルへと繋がることとなるでしょう。

取敢えずは「Hello, world!」

Web関係者が挙って試用し始める中にて最早最終ランナーの感有り、 当ブログでも漸う重い腰を上げたのは ITmediaの2008年4月8日のNEWS Googleのインフラでアプリを動かせる「Google App Engine」 に4月7日のサービス開始とあれば 当ブログでも屡参照させていただく秋元氏のブログは上記記事と同日に Google App Engineを使ってみた と既に使用の感想が述べられ、 此の時点ではアカウントの取得に制限のあるも、 更に時を経ること2箇月足らずの ITアーキテクト編集部の2008年5月29日の記事 グーグル、Google App Engineを一般公開 に依ればアカウント取得の制限は当記事掲載の時点で撤廃、 更に無料のサービスに飽き足らぬユーザー向けの料金体系が
  • 500MBバイトのストレージと、月間500万ページ・ビューまでのトラフィックは引き続き無料。それを超過した分については、下記の料金が課金される
  • ストレージの追加使用料金が、1GB当たり月間15~18セント
  • CPUコアの追加使用料金が、1時間当たり10~12セント
  • 下りのネットワーク・トラフィック追加使用料金が、1GB当たり11~13セント
  • 上りのネットワーク・トラフィック追加使用料金が、1GB当たり9~11セント
と来年は2009年より計画されるが、 斯くもIT業界に大きな波紋を呼ぶGoogle提供の Google App Engine です。

利用する為に準備すべきは以下三点
  1. Pythonのローカル実行環境構築
  2. Google App Engine SDKのインストール
  3. Google App Engine 認証コード取得
であり、 第一番目の気を付けるべきはGoogle App Engine推奨のバージョンに留めること、即ち2.5、 第二番目の気を付けるべきは第一番目を実行して後に可能になること、 第三番目は近年のGoogleのサービスの例に漏れずGmailのアカウントを有すれば利用可能にて、 但し気を付けるは認証コードを受け取る為の携帯電話のメールアドレスが必要な点にありますが、 此の三番目の挙げられるこそGoogleのインフラ利用の肝にしてあれ、 設定あればWeb関係者には最早お馴染み、神秘の ZFS 及び BigTable が利用可能とあれば、 どれも軒並み敷居は低く簡便に為ります上では、 利用されるに如くは無き様に感じます。

じゃによって Googleドキュメント>スタート ガイド>Hello, world! に従い構築してみた頁が Hello, world! にて、先ずは例によって Hello, world! の恥ずかし乍の表示と相成った次第。

上記秋元氏の記事に述べられる如く
しかし、こんなサービスを(リソース限定とはいえ)無料で出されてしまっては、ただでさえ不安定とか文句を言われているAmazon EC2はたいへんだし、一般のホスティング業者もたいへんだろうなあ。
と引用さるれば、全くの同感せざるを得ぬと共に、 またもやGoogleにデータを預ける事項の増えれば益々依存度が高まるのみが不安要素となるのではないかと考えます。