Gmailに於けるワンソースマルチユース

Gmailと云えば当初1GBと云う大容量を惹句にネット界に一大旋風を巻き起こした、 クラウドコンピューティングの魁ですが、日々提供容量は増え今や6~7GB程にもなることにも、 最早驚くことも無い位普及のなり、既に欠かせぬWebツールとして世に浸透するに、 使い込まれたGmailでは当然乍登録メールアドレスの増え、 別段その利用法を考えるも無い儘居りしを、 Google Maniaの2008年9月25日の記事 Gmailの『連絡先』が独立したコンテンツとして利用できるように を見れば、 当記事に述べられる如きが具体的利用のイメージが湧かぬは我が想像力の貧困さを嘆くべくも、 オープンID抔の試みも見られる如く、一元的管理のなれば様々な場面に煩雑さの軽減され、 ワンソースのマルチユースは歓迎するべき処、 孰れ大いに活用されんことが予感されます。
Gmailを頻用される方は是非ともログインの状態の儘、 http://mail.google.com/
mail/contacts/ui/ContactManager
にアクセスあられんことを。

Webストレージサービス/Dropbox

当ブログ2008年9月14日のアーティクル Webストレージサービス/アマゾンS3 にて言及のオンラインストレージサービスへの欲求は、 彼処も同様のようにて、 404 Blog Not Foundの2008年09月19日の記事 これは一本とられた - Dropbox でアルファブロガー小飼弾氏も絶賛しているを拝見するに、 ソフトをインストールするに依り、ローカルとオンラインで同期フォルダの使用が可能になれば、 何処からでも同ファイルのアクセスの可能になるがこそ求めるものは、
実はこういった仕組みは、subversionやrsyncといった形ですでに存在し、かつよく使われている。Dropboxのえらいのは、これを誰にでも使えるような形で提示したことだ。
と小飼氏が述べられるが如く プログラマーを生業とする方達には最早必須と聞き及ぶシステムの 一般への開放となり、 Heartlogicの2008年09月12日の記事 究極のファイル同期・共有サービス「Dropbox」が一般公開。Linux/iPhone対応 には
  1. 設定後は特別扱いの必要がない
  2. 同期速度が速い
  3. 履歴管理がサーバー上でなされている
と、纏めるに拝察される説明がなされるは正しく一般向け、玄人向けの良い所取り、 使用法にも ネタフルの2008年9月12日の記事 [N] ファイル共有・同期サービス「Dropbox」正式公開! より引用させていただければ
ネタフルでも、
▼「Dropbox」複数環境のデータをバックアップ・同期
▼ローカルのフォルダ経由でシームレスに利用できるオンラインストレージ「Dropbox」を試す
というエントリーを書いていますので、使い方についてはそちらを参考にしてください。
と抜かりなきを、 上記三つの記事に共通するのは共に iPhone にて同サービスが利用可能な点で、 成程利用画面写真を拝見すれば、 己の物欲の消え掛けた焼け木杭に火が点きそうである困りものなれど、 早速取り入れたるが Dropbox です。

インストールすれば如何にも便利さを感じさせる雰囲気が漂う其の画面、 50GBで月額9.99USドルが一年ならば99.99USドルと、 アマゾンS3の1Gバイトあたり月額15セントのストレージ料金と、1Gバイトあたり20セントのデータ転送料に比して如何なるや、 と思うに何と太っ腹、2GB迄は無料にて、 暫くは使い勝手の様子抔を見る積りなるも、直ぐにも手放せなくなりそうな予感の当該Webストレージサービスの詳細の 少し許り古い情報なればこそエッセンスを窺い知れる記事が @ITの2007年4月9日の記事 HDD以上に便利なオンラインストレージ“Dropbox” として掲載されており、稿の最後に語られる DropboxのCEOにして開発者のDrew Houston(ドゥリュー・ヒューストン)氏の言、
将来的には、どのコンピュータを使っているかとか、大切なファイルがどこにあるかは考えなくても良くなるでしょう。ファイルは全部、必要なときに目の前にあるんです。Dropboxのコアになる技術が、それを可能にすると、われわれは信じています。
こそ クラウドコンピューティング を正味に感じさせてくれます。

Webストレージサービス/アマゾンS3

95や98の頃に比べればNT系となり随分と安定性の増し、 作業中のデータを失うことも少なくなったWindowsですが、 ストレージ系は矢張り消耗品であれば、故障によるデータ損失の危険は常に付き纏い、 データ量の大きいネットワーク型ストレージも最近値段の落ちれば、 VPN抔で何処からでもアクセス出来る様にはなるものの、 更に煎じ詰めればアマゾンのS3、即ち Simple Storage Service の様な形が理想的ではないかと思えます。

当サービスについての説明は Amazon S3 をバックアップストレージとして使うメモ に詳しく、閲すれば、
あくまでWebアプリケーションなどのためのストレージサービスなので
とあり、例えば Life is beautful の2008年7月20日の記事では
ユーザーがPhotoShareにアップした画像は、一度EC2側のアプリケーション・サーバーにキャッシュし、そこから非同期でS3に移すというアーキテクチャになっている
と中島氏のiPhone用サービス PhotoShare に実際に使用されれば、上記に妄想した如く、 クラウドの向こう側に隠れたフォルダに気軽にバックアップと云う訳にはいかないかも知れず、 中島氏の記事にもS3サーバーの落ちた旨、当事者として生々しい記述のあり、また、 CNET Japanの2008年2月28日の記事 アマゾンのストレージサービス「S3」に障害--信頼性をめぐりWeb 2.0界に波紋 にも
S3サービスはすばらしいが、今回の件でS3は信頼できないことがわかった。サービスの障害時間が非常に長かったので特に問題が大きい
当事者の証言がありますから、未だ万全なる使用候補にも上がらないかも知れぬを承知の上で、 同CNET Japanの2006年3月15日とS3サービス開始の2日遅れの記事 アマゾン、開発者向けホスティング型ストレージサービスを開始 に見られる大きな期待は下記引用
S3を利用する開発者は、1Gバイトあたり月額15セントのストレージ料金と、1Gバイトあたり20セントのデータ転送料を支払うことになっている。
の魅力的な価格設定、及び改善を図られるべき信頼性と共に、 今後の更なる発展を望みたいと思います。

クラウド・コンピューティングの実使用例

クラウド・コンピューティングに於いては Googleの提供サービスの利用抔も立派な使用実例に思いますが、 尚一歩進んだ、踏み込んだ利用法として、 当ブログ2008年8月7日のアーティクル 縁の下で鎬を削るクラウド・コンピューティング に下記にある如く
AmazonのEC2については屡参照もさせていただくブログ「Life is beautiful」の 中島聡氏がiPhone向け新サービス PhotoShare の後方支援に採用されたシステム
と、自社サービスの提供のインフラとしての利用の実例があり、 此れ等の利用法が向後増えるに勢いを増すとされれば、 クラウド・コンピューティングなる概念の 今後5年間に普及する革新的技術としてGartnerに予測される処 となるのだと思います。

引用文中の中島聡氏のブログ「Life is beautiful」より をクラウド・コンピューティング関連記事として上げさせていただきたく、 上の2008年3月31日の記事の時点では、 PhotoShare の存在は知られておらず、 他記事2008年6月29日付 「iPhone開発者支援プログラム」と進化圧と によれば4月よりiTunes App Storeのオープン日、7月18日に合わせたカットオーバーに大童は未だ至らぬ時点で、 クラウド・コンピューティングの一要素と思われる スケーラビリティ に加えディスカウント・キャッシュ・フロー抔を駆使して アマゾン・クラウドと自前サーバーのコスト比較及びビジネスに於ける優劣を検討されており、 此処で氏が当該システムのインフラとして様々思い悩んでいたことが窺えます。
結局クラウド・コンピューティングを利用することに決定されれば、 今後の推移が実に興味深い PhotoShare ですが、上記リスト下の2008年7月20日付の記事では、 当日午前より午後はお茶の時間過ぎ迄続いたアマゾン・クラウドの不具合に、 見ているだけで胃の痛くなるような顛末の感想が
しかし、Amazonを信頼してPhotoShareをホスティングしてもらっているのに、7時間半もS3をダウンさせてしまうとは困ったものだ。まあ、この手の問題は自分たちでサーバーを管理しても起こりうる話とは言え、こんな風に「自分では何も出来ない状況」に陥る可能性があるのが、クラウドコンピューティングを使う時のリスクであることを再認識したしだいである。
の如く纏められていれば、 実際にビジネスに利用された実体験に基づいた知見は、 現時点のみならず、実に有用な情報に考えます。

Google リーダー

今の今迄RSSリーダーなるを使用して来なかったのは、 以前ブログの流行し始めた頃、利用を検討しはすも、 ブラウザとは別にソフトを立ち上げたり、又其れを常駐させる必要があったり、 有り体に言えば面倒で、当案件の放置と相成ったのですが、 現在主要ブラウザにさえRSSリーダー機能の実装されれば、 またぞろ検討を再開させたのは、 当ブログ開始より5ヶ月を経て、ブログ記事も150を超え、 自らブログを利用することで意識が高まった所為もあってか、 最近では徘徊先ブログも増えれば、愈々RSSリーダーが必要と云う認識への宗旨替えです。

先ず思い至ったのは、 此処暫く愛用していたLivedoorのRSS登録ランキングよりリンクさるLivedoorリーダーの利用ですが、 此処でも有り体に申せば只々、アカウントの取得の面倒に尽き、 最早此れ以上パスワードは増やしたくないパスワード地獄は 以前当ブログの2008年7月30日のアーティクル 悩ましきパスワード問題 でも述べし処、 因りて遂に又もや導入への認識の頭の片隅に追い遣られ掛けんとした折りしも、 Gmailを閲覧する際、以前よりも見ていた筈のヘッダーにリーダーなる文字を見付ければ、 当ブログは2008年7月12日のアーティクル Google的セカンドライフ/Lively.com でご紹介のLivelyの此れは既視感か、
WEBブラウザ上での利用と並ぶ当サービスのもう一つの特記事項として、 gmailアカウントで利用可能 という部分がある様に思います。 gmailアカウントは可也の確率でインターネット利用者が所有すると思われますから、態々新規にアカウントを取得しなくても普段使用するアカウント・パスワードでのログインが可能な点は、新規立ち上げのサービスに比較してアドバンテージが有ると云えるのではないでしょうか。
なる引用の其の儘に此処でも通用すれば、 新たなアカウント取得の必要もない、 と云うより唯1クリック先に利用の可能なGoogleリーダーを使用してみようと思い立たんが吉日、 実際使用してみた処、いきなり壷に来てしまい、 何故今に至る迄、斯くも有用、有効なるツールを使わざる儘過ごしししか、 と後悔頻りの頃日の、 先ずは其の便利なるを箇条書きせば、
  1. 当然乍ブラウザで使用可能であること
  2. データも勿論一元化されて何処からのアクセスでも同データを利用可能であること
併せてGoogleリーダーであることに特有、固有の因と思われるを追加せば、
  1. 一度のログインでiGoogle、Gmail、Adsense、Lively等と同列に使用可能であること
  2. 以前から時折閲覧せしブログ記事はWeb履歴が適用される為か既読として扱われること
  3. 1クリックで登録できるお薦めフィードが肝所を押さえていること
最後に挙げた項目に関してはiGoogleの使用でパーソナライズ化された情報を利用して実現しているかと思うのですが、 定性的な個人的見解に付き当機能と申して良いか如何か判然せずも、 リーダーを利用した途端閉じたブログ徘徊になるのではと懸念していたものが杞憂であったことは確かとなりました。

併し如何に便利とは云え、此処までGoogleにデータを預けてしまうのも流石に如何かと思うのですが、 今は仕方がありません、唯、クラウド・コンピューティングの恩恵を素直に受けておこうと思っております。

縁の下で鎬を削るクラウド・コンピューティング

CNET JapanにJim Kerstetter氏の文責を2008年8月4日付にて当該編集部の翻訳構成した記事 IBM、日米2都市にクラウドコンピューティングデータセンターを設立へ の掲載にて
Googleは、同社のウェブベースアプリケーションで消費者のニーズに応え、Amazonは新興企業向けホスティングサービスを提供し、さらにSalesforce.comなどは多くのオンデマンドソフトウェアを提供している。しかし、IBMがビジネスコンピューティング分野の有力企業であることはつい忘れがちだ。
なる引用中挙げられる内、 Googleについてのクラウド・コンピューティングは身近にも多く知られ、利用されている処にて、 又、Salesforce.comについては2008年7月27日付 規模の経済の一効験/クラウド・コンピューティング
ITproは中田敦氏による2008年4月15日の記事 「あなたのビジネスをクラウドへ」,SalesforceとGoogleがMS/IBMに宣戦布告 に依れば米Salesforce.comと米Googleでの提携では 「SalesforceとGoogleが次世代エンタープライズ・アプリケーション基盤を作る」と宣言 と高らかに宣言され、記事タイトルの あなたのビジネスをクラウドへ が合言葉として交わされ、
と当ブログでも取り上げたことのあり、 AmazonのEC2については屡参照もさせていただくブログ「Life is beautiful」の 中島聡氏がiPhone向け新サービス PhotoShare の後方支援に採用されたシステムにて、 夫々濃淡はあれど、其の存在は心得ていましたが、 IBMの其の一角に食い込む活動を知らぬは迂闊でした。
併し乍、
IBMの幹部らは、ホスティングサービスの提供は同社にとって新しいことではないと明言した。では、コンピュータ業界のほかの企業はどうか。IBMに言わせれば、彼らこそが新参者だという。
とクラウド・コンピューティングとホスティングサービスの同義に扱うは、 未だクラウド・コンピューティングのなんたるかも曖昧な当方には僭越乍も、 多少、違和感の残る言及ではあり、 穿って云えば、新概念に於いては置いてけ堀を喰った当該社の強がりにも聞こえます。

ともあれ、2008年7月27日付当ブログのアーティクルでは、 マイクロソフトの様々な参照記事にてはっきり乗り遅れたと断言されたクラウド・コンピュータ分野では、 IT業界先端企業が鎬を削っていることは確かな様です。

規模の経済の一効験/クラウド・コンピューティング

当ブログ2008年6月8日のアーティクル Gartner予測の今後5年間に普及する革新的技術 の10挙げられる内にも個人的に重要と思う一つの 4.Cloud computing and cloud/Web platforms 、即ちクラウド・コンピューティングについて、拙い乍、 現時点で認識し得る事項を書き留め置きたい意味での当アーティクルのエントリです。