部屋を掃除する折にはいつか読んだ本がひょっこり飛び出して来たりするもの、 そんな一冊が ブラック・スワン で名を馳せた数理系トレーダーとして活躍の後、 研究者、文筆家に転身した ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb) 氏の処女作、 まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか でした。
Googleカレンダー
ぱらぱらとページを繰れば、 いつ読んだのかが気になってGoogleカレンダーにアクセスしました。 Googleカレンダーは予定を管理するだけでなく、 自分の行動を後になって見返すライフログとしても役立ってくれます。 読書に使った時間などもGoogleカレンダーに折を見て登録しているので 其れは読書ログとしても機能しているのです。 まぐれ は2010年の7月上旬に読んだことが分かりました。
書評ログとしてのブログ
長い間読書を積み重ねれば其れは当然己の血肉となってくれてはいるでしょうが、 何かの拍子に再び手に取った嘗ては目を通している筈の書籍の 直ぐには中味の窺い知るべくもなければ些か淋しい思いも有り哉無し哉。 しかし今ではインターネットがあってブログが普及して 読後感を残し置くことは勿論、其れを共有する敷居も実に低くなったものです。
いくつか運営するブログには時折其の様な書評擬きのブログ記事を投稿することもあり、 まぐれ も再読して書評記事を起こしてやろうと思い付いた次第です。
ライフログとしてのTwitter
Googleカレンダーとはまた別の意味から Twitter もライフログとして機能します。 其の積りは無くとも、折々気になったことを携帯やスマートフォンからつぶやけば、 後になってそれは時系列にまとまった己の関心迄含めて行動リストとなっているからです。
実は折に触れTwitterには読書の際に其の感想や気になる部分を或る記号付きでつぶやいていました。 今回書評記事を起こすに当たって再読ながらも 過去に読んだ記録も立ってるものは親でもの例え通り使わぬ手は無い、 としてTwitterへつぶやいたものから関連つぶやきを掘り起こしてやろう、 其のためにTwitterへの自分のつぶやきを全て入手しなければ、と思い立ったのです。
Twitterの自分のつぶやきの全てをダウンロードする新機能
Twitterは今では知らない人の無いくらい代表的なネットサービスの一つであり、 災害時にはインフラとして機能するほどの存在感を示すようになりました。 従って其の一挙手一投足は注目され、 仕様変更のたびに関係者をヤキモキさせ毀誉褒貶の巻き起こるのでしたが、 去年追加された 全てのつぶやきをダウンロード出来る 新機能は殆んどの方には喜ばしい知らせではなかったでしょうか。
Twitterのサードパーティーによる提供サービスには Twitterのつぶやきをブログ形式で保存、公開出来る Twilog なるWebサービスもあり、 本ブログにも2011年6月21日には Twitter(ツイッター)のTweet(ツイート)を手元に保管する なるアーティクルをものしたように、 何某かの形でTwitterへのつぶやきを手元の制御下に残しておきたい潜在需要は大きいものだと思われます。 しかし同時に上のアーティクルに記した如くTwitterでは過去に3,200件遡ったつぶやきしか 公式には取得することが許されていなかったのでした。 Twitterを利用する方の多くは3,200件などは直ぐに過ぎてしまうのを実感していることでしょう。 従ってTwitter社への新機能の要望の声は小さくはなかったのではないかと思われます。
日本語対応した新機能
処が去年2012年のサービス開始時点では 新機能を使えるアカウントが限られていたり、 設定を英語バージョンに切り替えなければならなかったり、 と決して利用し易い環境にはなかったのが、 GIZMODEの2012年12月21日の記事、 きた! ツイッターの過去のつぶやきを全部ダウンロードする方法 にも残されています。
当時、画期的とは思いながらも差し迫った状況にもなく、 個人的に放置の様相を呈したのでしたが、 今回、2013年三寒四温は初夏の雰囲気も漂い始めた5月の初めに確認した処、 無事日本語のアカウントで日本語の設定のままでダウンロード出来るようになっていました。 其の方法を以下に共有しようと思います。
Twitterの自分のつぶやき全てをダウンロードする方法
先ずはtwitterの公式ページにログインし、 メニューの歯車型のアイコンをクリックしてプルダウンされるメニューから 設定 をクリックします。
遷移した設定画面を下方にスクロールすると下の図のハイライトした部分のように 全ツイート履歴 なる項目が増えていて メールを送信 ボタンがあるのでクリックします。
なお、此の画像は最初に送信する場面ではなく、 一度送信した後に何某かの理由でメールを受け取れなかった際にもう一度クリックするボタンとなっています。 この時点では既にTwitterに登録したメールアドレスに 以下の図の様なメールが届いていました。 送信画面には時間の掛かることがある旨記されていましたが、 ツイート数は1万にも満たない所為か即時に届いていた感じです。
早速メール内の 今すぐ開始 ボタンをクリックすると以下の画面がブラウザ上に開かれました。
此処に表示されている ダウンロード ボタンをクリックすれば必要関連ファイルがまとめてZIPファイルに圧縮されてダウンロードされます。 ダウンロードファイルを展開したフォルダ内の画像が以下のものです。
ダウンロードした全てのつぶやきを見る
ダウンロードZIPファイルは2,091kB、 8,855ツイートほどで此のくらいのボリューム感となるようです。 全履歴作成が瞬時に思われたのもツイート数が少ないからかも知れません。 此れを解凍すると約12MB程に容量は膨張され そのフォルダに含まれていたのは以下の構成となっていました。
- README.txt
- tweets.csv
- index.html
- css(フォルダ)
- data(フォルダ)
- img(フォルダ)
- js(フォルダ)
- lib(フォルダ)
中にも容量の大きいのはtweets.csvの2.44MBとdataフォルダの8.97MBで、 他のものは数百kBにしか過ぎませんから つぶやきログは直接的には此の両者であるのが明らかです。
tweets.csvは独立してデータを見られ、 6月21日の本ブログ記事に見られる従来入手可能だった形式と似通ったものです。 プログラマなどが利用するには適している形でしょう。 全つぶやきがまとめて入手出来るのですから 此れだけでも従来よりアドバンテージはある訳ですが、 流石にTwitter社が一般向けに用意した形式はそれだけではありませんでした。 其れがindex.htmlをブラウザで開いて見られる画面です。 下に其の画像を表示しましょう。
ホームページを作成するのと同じ技術で作られており、 右側の月毎のツイート数を示す棒グラフをクリックすると 左側の画面に其の月のつぶやきが表示されて とても使い勝手が良く考えられたものとなっています。 プログラマ向けとも思える従来の形式よりは遥かに一般向けを意識したものと言えるでしょう。 こんな処にもTwitter社の一般社会に於ける立ち位置の認識が垣間見えるようです。
少し専門的なことを書けば dataフォルダにはjavascriptでプログラム的に処理するために JSON形式でつぶやきが保存されているようですね。 README.txtファイルには ツイート履歴の使い方 として少し其の辺りのことにも触れられています。
読書履歴を検索する
index.htmlには検索窓も用意されていますから 今回の目的の書評記事のために先ずは関連ツイートを書籍名で検索してみましたが見たりません。 今度は書評の記号で検索しますが似通ったものも検索結果には上がって来ません。 其処で今度は詳細に2010年7月を1日からツイートを追っていくことにしましたが、 どうやら此処迄しても見付からないと言うことは、書籍 まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか に関してはつぶやいていなかったようです、 あれー? しかたがない、時期的に其の後に読んだと思われる 振仮名の歴史 については27ものつぶやきが見付かるので 其方に鞍替えしよーかなー。