反発の多かれど進むVistaの導入

IT業界の巨人たれば其の反発も多いマイクロソフトは、 意識的及び無意識問わずアンチキャンペーンの展開される中、 Vista導入の促進に躍起の様で、 CNET Japanにて時系列に沿って関連記事を拾って見ても と、其の奮闘努力の様子が窺えると共に、 抱き合わせ商売と此れも批判を浴びる元なれど、 バンドルも合わせ、着実に普及は進んでいる様にて、 アナリスト予想を下回ると云えど利益も着実に積み上げているのは、 市場は大方当該OSに否定的方向にはないからに思う処に、 ITmedia Newsに2008年7月17日付で セブン-イレブン、Vistaを5000台規模で導入 なる記事及び マイクロソフトのニュースリリース を拝見すれば、 順次、着実に導入の進むが見て取れ、 良し悪しは抜きに、其の内、大概の大手企業にも導入の決定されれば、 当該企業の情報システム部門担当者のボヤキが聞こえる様です。
スポンサーリンク
こうして導入の世に進んでみれば、 個人的には一年程以前は2007年の夏から秋に掛け、一方の環境をVistaに移行する際、 XAMPP環境からRuby、果ては小さなTipsユーティリティーに至る迄、滞り無く移行の完了し、 扠、新操作感覚を楽しみに弄って見るに、 此処こそ槍玉に挙げて欲しく思う、XPとさして変わらぬ操作の、 では暫く使用の後、98からNT系2000への移行時の安定性へのインパクトに比すが如きの有るかと様子を伺えば、 以前の機種から無理無くシームレスに繋がる業務に其れ程の感動もなく、 扠はマイクロソフトのガワを変えたのみにての悪徳商売に有らざる哉、 抔と思う程、然したる変化もなく残念に思うにつけ、 導入に際しての業者の Vistaは已めたるが良かるべし、XPこそ今は善手なれ なる反応も、 パソコン販売業者のXPを奨めたとて、孰れパソコン売り上げには変わり無ければ、 敢えて新パーツを有効ならざるとして、 出来得れば潜在的に新規事項の導入は避けたい顧客の信頼を稼ぐが勝ち、 斯く売り文句こそ誠実なる業者の証し、 と底の浅き営業は穿たずとも窺われ、 改めてパソコン販売業者の口車には普段から気を付けおくべしと、 OSならぬ、己の意識のセキュリティーを高める方向に働き、 又、其の眼で周りを見回してみれば何やら、 Vista導入に慎重な姿勢を取ればパソコンの普及した現代、 ノートパソコンをカフェに持ち込むくらいでは認めて貰えぬ、 パソコン上級者としての証明とでも云うが如き浅薄な世相とて窺えたものでした。
新規事項の摂取を乞う許りでは勿論弊害あるものの、 過ぎたるは及ばざるが如し、余りにも古きにしがみ付くは見苦しき上にも、 斯く業者連や自称物知り博士連に付け入る隙を与えれば、 無駄な時間を過ごさぬ為にも自戒したく思います。

然うは云っても環境の変われば変わる状況のあるも当然の話にて、 ITproの2008年7月18日の原田英生氏の経験を踏まえた上での記事 64ビット版Vista最大の欠点 では特に64ビットOSの移行問題について述べられているのが参考になり、 問題となるとは思えなかった32ビットアプリケーションにしても、 インストーラがネックになる等が述べられるも、 氏は現時点で仮想化に依り対処を行っているとの内容は、 自らの環境に於いても参考になると共に、 此の如く多少一般的とは言い難い環境にても、 斯く対処法の存ずるは、自ら環境を構築する者に取っては福音となれども、 他者に環境構築を依存される職責の方には、辛いには違いありませんが、 其れと新製品の品質は独立事象に考えます。

扠、此れ等記事を見るに付け、特に大企業の云い分に、 標準マシン なるものがあり、如何にも違和感が拭えず、 一体此の大時代的考え方も老害の一部と云うべきか、 仏壇や神棚にはあらぬ只の道具のパソコン抔、 多少生鮮食品よりは持ちは宜しいものの、孰れ古びて、 レガシー問題を引き起こすことは何度も繰り返しているを三歩進んで脳裏から掻き消えたか、 如何にも大量の予算をハードで消化せねば済まぬ今話題の官僚、役人、腰弁に異ならねば、 ITゼネコンの僕の如き当該思考が未だ大手を振るとは流石の大手と云うべきでしょう。
マイクロソフトに取ってVista導入の一番の障壁は彼等なるも、 彼等の淘汰せば又一番の損失を被るは当社なれば、痛し痒しと云った処でしょうか。
標準にすべきはパソコンやOSに有らずして、 如何なるデバイスの接続されたるも揺るがぬ、 御社のアーキテクチャーと心得ますが如何に。