とあり、 一訓目の「何よりも製品が大事」では「いい製品は、それだけで宣伝になる」になる旨の説かれ、 落ちてる林檎を売れだの、エスキモーに氷を売れだの、 世に多い餡子の少ない鯛焼き型コンサル啓発書にこれまた多く見られる、 営業先行型、仕掛け型、等のタイプの中で此の新鮮に思える警句こそ重要となるのかもしれません。
- 何よりも製品が大事
- まずはポテンシャルを試せ
- マーケティングは不要
- 明快な目標と焦点の絞り込み
- 人々の暮らしに影響を与えよ
- 大きなマーケットに狙いを定める
次に二訓目の「まずはポテンシャルを試せ」では「商用化のことは後から考えろ」とされ、 IPO抔により金だけ集めて扠何をするとなるは後から業務形態を考える形式の、 様々見てきた如く好いニュース種になり兼ねなくある心配の有りや無しや。
次なる三訓目の「マーケティングは不要!?」にては 「口コミで製品が広がるか否かは、製品の作り方が間違っていないかを試す指標にもなる」 とは成程、一番目、二番目の箴言にも通ずる含みが見られる様です。
更に四訓目の「明快な目標と焦点の絞り込み」では、 Googleの「世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること」と云う、 最初聞いた時は馬鹿げたことに思えた有名なコーポレートミッションは、 今に至っても揺るぎもせず益々組織を弥増す栄えせしめる要因であるでしょう。
五訓目「人々の暮らしに影響を与えよ」に述べらる、 「Googleで何が可能になったのか」の問い掛けには、 ブログを閲覧する様な吾人には云わずもがなのことでしょう。
最後に六訓目は「大きなマーケットに狙いを定める」と、 マーケットを身の丈に合わせて抔と云う狭量な見解はどうやら不要の如く語られれば、 成功時のインセンティブの大きさと云うだけではなく、 思う処まで達せずとも何事かにはならんと云う、 即ち大は小を兼ねるとでも云うべきかの昔馴染みの箴言が聞く人を首肯せしめるかに思え、 此れ等、六訓を閲すれば、世に云う常識的な訓戒とは可也異なる見解かに思えますが、 然れども遙かに腑に落ちる気がします。
当六訓の語られたる状況は 2001年2月がイベント参加が為に初来日の、当イベント翌日、 8人規模の少人数のプレスを相手とする小さな説明会 にて、語りたるは Googleの共同創業者の1人であるラリー・ペイジ氏 其の人と云う、奇跡的な時期、状況、語り部より、ノイズ少なき純然たるエッセンスが見られるは 林氏のITジャーナリストとしての面目躍如、 吾人には貴重な知見となるかと思われます。
記事に有るが如く、本邦はmixiと云うIT企業に共通に見られるものたれば、 此れはGoogleに限らず有効なるものとて、又記事再浮上の普遍性の蓋然性も鑑み、 IT事業の成功訓として当アーティクル主題とした次第。