ゲームが人を惹き付ける為の重要なコンテンツとして認識されているのは SNS に於いて特に顕著であることは本ブログにも2011年8月28日に Angry BirdsとゲームとSNSとの深い関係 として記事にした処です。 インターネットコンテンツ市場に於けるゲームの収益、影響力について 垣間見えるニュースが一昨日、昨日とネットに発信されました。 スポーツ報知の2011年9月8日の記事 人気携帯ゲーム130万人分の記録を改ざん と9月9日のその続報 「グリー」130万人分の記録を腹いせ改ざん です。
ニュースに拠れば…
逮捕された容疑者の問題行為は 今年2011年5月1日モバイルコンテンツの企画・運営・配信事業を営む サムザップ (アメーバブログやアメーバピグで有名な 株式会社サイバーエージェント 100%出資子会社) のサーバーに当該者に派遣就業していた当時に仕組んでおいた不正なプログラムを作動 (爆弾の遠隔操作による爆発みたいなものですね) させ、ゲーム COORDE MANIA(コーデマニア) の利用者約130万人分の獲得ポイントなどのゲーム記録を改竄したことで 不正アクセス禁止法違反容疑などに抵触してのことです。
先ずこの利用者の人数を見てみましょう。 130万人です。 任天堂やソニーのゲームではなくこれ、携帯ゲームの、 それもたった一つのゲームの利用者数です。 アクティブでない数字も含むだろうとは言えそれでも破格な数字ですね。
次に異常発生から修復が済む迄の時間が5月1日から2日に掛けての約1日半、 このたった一日半ゲームが利用出来ないことで発生した損害額が約1,000万円です。 一日約667万円の売上げ、一時間で27万8千円…
最後にニュースに掲載されている数字から、 携帯電話を利用したゲームの市場規模は2011年度、 2,000億円以上になると見込まれているとのことです。 2,000億円の IT業界での価値というと丁度、 数年前に大型買収として大変話題になった Google社が YouTube(ユーチューブ) を買収するのに要した金額ですね。
今回のグリーや携帯ゲーム業界では両雄のDeNAなどはその提供ゲームに於いて 無料で開始出来るけれども進行するに連れ巧みに有料アイテムが手に入れたくなるように ストーリーや仕組みを構築しています。 この有料アイテムの積み重ねがこれだけの市場規模を築く礎になっていると思えば、 その課金について少々問題視された議論が起こるのも有り得ないことではないのでしょう。 通常はこの課金料金の1割が携帯電話会社の収入となるとのことですから 携帯キャリアも同じ穴の狢、一蓮托生で願いたい処です。 残り9割をゲーム開発業者とサイト運営会社が7対3で分ける仕組みと ニュースサイトにはあり、サムザップ社は63%を、 グリーは27%を受け取っていた計算になります。 つまり今回の損害で言えばサムザップ社が630万円、グリーは270万円ですね。
ソーシャルゲームのビジネス上の有益さが言われて久しく、 頭打ちになっているとの議論も有りますが、 今回の構造を見てみればまだまだ参戦者は絶えないのではないでしょうか。
虎視眈々と上を狙うゲムッパ!のモバプロが100万人突破
携帯でゲームと言えばパッと思い浮かぶのは怪盗ロワイヤルが有名なモバゲーに、釣り★スタが有名なグリーと言う処なんじゃないでしょうか?両社ともしばしばネットでも良しにつけ悪しきにつけ話題になることも多いケータイゲーム業界の両雄と言えるでしょう。本ブログ2011年9
スマートフォンと携帯ゲーム機の境がなくなる意味~Xperia PLAY
一昨日2011年9月17日にはソニーエリクソンから新タイプのスマートフォンが発表されました。その名もEXPERIA PLAY(エクスペリアプレイ)と名前からピンと来る方はその通り、スマートフォンと携帯ゲーム機の合体です。EXPERIA PLAY:スペシャルサイトも公式で用意され、またIT
電子書籍の市場は2015年に2,000億円以上と予測される
パソコンの普及以来オフィスのペーパーレス化が叫ばれて久しいですが、返って画面のプリントアウトにより紙が増えたなどと揶揄されることも屡、なかなかに従来の慣習を破ることは難しいようです。そんな中にマイコミジャーナルの2011年9月25日付けのニュースで[電子書籍]15
四半期売上~ソーシャルゲームの両雄DeNAとGREEの位置付け
本ブログでも時折ニュースソースとして利用するTechCrunchは海外のニュースを日本に紹介するだけでなく、日本のニュースを輸出することもあるようです。そんな東京発のニュースの一つが日本のモバイル・ソーシャル・ゲームの巨人、DeNAとGREEが好調な数字を発表であり、世界