Angry BirdsとゲームとSNSとの深い関係

Angry Birds(アングリーバード) という iPhone ゲームが僅か一年間に単純計算で12億円を売り上げたなど、 このゲームの収益性について様々調査紹介してくれているのが 4000万人が遊ぶ超ヒットiPhoneゲーム「Angry Birds」、課金と広告モデルで月売上2億円超え です。 iPhone版のゲーム画面は下の図にあるものです。 昔懐かしいパチンコ(Y字型ゴム鉄砲)で怒れる鳥をすっ飛ばしてぇ… iPhone版Angry Birds(アングリーバード)ゲーム画面1 ぶっつけた勢いで構造物だったり乗り物だったりするパズルを 上手いこと倒したり壊したり動かしたりしてクリアーすると… iPhone版Angry Birds(アングリーバード)ゲーム画面2 という、何とも単純明快ながら楽しそうなゲームではありませんか。 キャラクターもゲーム性にピッタリ嵌まっていてキャラクター自体もとても愛されているようです。

このAngry Birdsの成功例記事を読めば 勇気の湧くアプリ製作者もいるのではないでしょうか? その収益構造は上記紹介記事に詳しいのですが、 またその向きには逆に 決して這い上がれない蟻地獄に落とすことにもなりかねない記事ではありますので注意をお忘れなく。 この例を挙げる迄もなくゲームはパソコンやスマートフォンのソフトウェアとしての 主要な一ジャンルであることに間違いはありません。 即ちコンテンツとして人々を惹き付けて已まないのです。

さて話は変って…

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TECHNOLOG の2011年2月8日の記事 Facebook sucks (only?) 12 percent of your Internet time では、 comScore 社の2010年の米国での調査結果には Facebook は人々がインターネットに使う時間が 年頭の7.2%から年末には12.3%へと躍進、遂には1割以上を占有し、 Google や Yahoo を抜いてトップに立ったとのことです。 その人々の時間を多く使わしめるのに与って力があるのは、 Techcrunch の2010年7月30日の記事 Half Of All Facebook Users Play Social Games — It's 40% Of Total Usage Time を見ればゲームであることが分かります。 ソーシャルゲームを制作するPlaydom社のCEOであるJohn Pleasants 氏の言を見れば Facebook内で人々が費やす40%もの時間がゲームに当てられているということです。 何やら日本では SNS 特に Facebook というと ビジネス、ビジネスの大合唱ですが 本国米国ではビジネスの上手く運んでいるのは Facebook自体であり、 それに於いて重要な役目を務めるのはゲームコンテンツであるという話しのようですね。 日本ではまだまだ未知数で図りかねますが、既に実績のある米国では、 ゲームコンテンツ充実が SNS 成功の不可欠の要素であると言えるでしょう。

ここにこそ本ブログ2011年8月19日の記事 The Google Puzzle 軽くネタばれ―ゲーム注力のGoogle にもしました Google社としてゲームに注力する意味が有るのではないかと考えます。 人々を楽しませるには大変な努力が必要ですが、 何も見返りがないままでもありません。 魅力的なゲームコンテンツを有すればそれは即ち 自社SNSである Google+ での人々の滞在時間が増加に直結するという寸法です。 その条件を満たすべく、とでも言うべきか Google社提供の SNS、 Google+(グーグルプラス) にもつい先日メインメニューにゲームアイコンが加わりました。 (気付いたのは2011年8月13日) 下はそのアイコンをクリックした画面で 冒頭に紹介の Angry Birds を選択した画面です。

Google+ゲーム画面でAngry Birdsを選択した図

Facebookを訪れる目的もその大半がゲームだとも言えるデータを紹介しました。 ゲームを楽しむ人が多くの時間をSNSに費やすのは 日本でのようにビジネス、ビジネスと宣う人々が集うよりは健全だと思うのですが如何でしょう? ゲームの力は偉大です(笑)。 インターネットサービス、特にSNSを提供するには そのコンテンツとしてゲームを強く考慮しなければならないことが明らかです。 これらの考察に 撤退!mixi~最早衝撃的な名称のツール登場 (2011年8月27日記事) を併せて踏まえて何処が SNS の覇権を握るのか、 今後の展開がますます楽しみではあります。

3件のコメント

  1. グリーの記録改竄で見えてくる携帯ゲームの市場規模

    ゲームが人を惹き付ける為の重要なコンテンツとして認識されているのはSNS に於いて特に顕著であることは本ブログにも2011年8月28日にAngry BirdsとゲームとSNSとの深い関係として記事にした処です。インターネットコンテンツ市場に於けるゲームの収益、影響力について垣間見

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