今年2011年はスマートフォン元年とあって 携帯メーカー各社はかなり力の入ったモデルを投入しているようです。 NECカシオの MEDIAS N-04C (NTTドコモサイトはこちらMEDIAS N-04C) も同社の旗艦として好調な売れ行きのようです。 そして同モデルがバージョンアップにより機能を追加する旨のニュースが配信されました。 あんどろいどスマートの2011年9月21日の記事 NTTドコモ「MEDIAS N-04C」、Android 2.3へのバージョンアップとテザリング機能追加 です。 基本ソフトウェアに Google社の Android(アンドロイド)を用いることで ソフトウェアのバージョンアップで機能を追加するという 従来の携帯電話ではなかったバージョンアップが可能になるのですね。
さて追加される機能には テザリング とありますが、これは何でしょうか?
テザリングとは英語表記すれば tethering で、 tether:犬などをつなぎとめる の名詞形であるようです。 実はこのテザリングと言う機能は スマートフォンを通じてパソコンやゲーム機などを インターネットにつなげるようにする機能 で、インターネットにつなげた機器がスマートフォンから 離れられなくなるイメージを表現したものなんじゃないかと思います。
上記紹介ニュースに拠れば MEDIAS N-04CのAndroid 2.3へのOSバージョンアップは 本日2011年9月22日午前10時スタートということで 本記事投稿の直前でしたから既に提供された機能を満喫している方も居るかも知れません。 改善・追加される機能は以下だそうです。
- バッテリー使用量メニューの改善
- メモリー使用の追加
- ダウンロードアプリの追加
- コピー&ペースト機能の改善
- テザリング機能の追加や:MEDIAS N-04C 独自の新機能
- ATOKアプリにT9文字入力方式の追加:MEDIAS N-04C 独自の新機能
テザリング技術自体は従来も搭載するのは 比較的難しいものではなかった筈です。 携帯電話としては既にキャリアネットワークを通してインターネットに接続していますし、 ブルートゥースや赤外線通信などの近距離無線通信にしても有線のUSBにしても 熟れた技術でインターネット通信のデータを他機器に渡すことは既存技術で可能です。 但し、テザリングにつないだ機器は大量データを遣り取りすることになり勝ちです。 これを携帯キャリアが従来は忌避していたのでした。
しかしスマートフォンが主流となり始めた現在、 利用者の必然的な要請として大量データ通信は当たり前となり、 モバイル環境でのインターネット接続も要望の強いところとなっています。 携帯キャリアもこれ等顧客の声を無視出来ない迄になっているのでしょう。 本ブログ2011年8月16日の記事 auの300万パケット制限とWiMAXのポリシー にも書きましたが携帯キャリアは帯域制限に走ろうとする姿勢が見えもします。 増え続ける通信データ量をどう捌くかが携帯キャリアの腕の見せ所でしょう。 出来得れば普段散々文句を言い散らかしている先のお役所と同様の 短絡的な規制に走らないように携帯キャリア各社には強く願いたいものだと思います。