Google社の提供する検索エンジンの順位表示のアルゴリズムが変わった、 即ち順位付けのルール変更の為に、従来と順位表示が異なる、 となればインターネット上に於いては大きなニュースであることは間違いなく、 多くのネットメディアの伝える処となっています。 以下は総て2011年11月4日に配信されたニュース記事です。
- Google、“鮮度”を重視する検索アルゴリズムのアップデート:ITmediaニュース
- Google、検索アルゴリズムを大幅アップデート―35%の結果に影響:TechCrunch
- Google、検索アルゴリズムを改善 - 検索の35%に効果:マイコミジャーナル
以上が如き様々なニュースを閲せば…
検索結果順位が 鮮度 を重要視したものになる、 即ち基本的には新しいものほど上位に表示されると解釈すれば良いでしょう。 この鮮度というパラメータについては以前からGoogle社の気を付けている部分であることは、 多少専門的になりますが本ブログの姉妹ブログ ホームページ作成浜松Tips の2008年4月28日の記事 Amit Singhal氏が明らかにしたアルゴリズムQDF にも記した処で、 QDF(Query Deserves Freshness) 然り、 エイジング・フィルタ(aging filter) 然り、です。 更には今回検索クエリーに於ける時系列との関連性が考慮されたのだと考えます。 言葉には時間と深い関係にあるものと、そうでないものがあり、 深い関係の言葉で検索された時には鮮度を重視して検索結果順位を決定する、 とでも解釈すれば良いのではないかと思います。
マイコミジャーナルの記事にもありますように、 Google検索エンジンのアルゴリズム改定と言えば去年、 巨大なデータを全体的に処理するインデックスシステムであったために トレードオフとして時間が掛かっていた弱点を補う為に開発された新基盤技術 Caffeine(カフェイン) がありました。 解析単位を分割し、継続的に検索インデックスを更新して 即時性の向上を図っていた訳です。 その改定の影響が大きかったのだと思います、 本ブログの投稿時も直ぐ様検索結果に反映され、 それはややもすると利用しているブログシステムの反映より速く感じられるくらいの時もあり、 と言えば流石にそれは冗談にしかなりませんが、 かなり新記事のGoogleインデックスの登録が速くなっていたことは体感出来る処でもありました。
Google社が主張するように検索クエリーの35%が影響を受けるとなれば、 端的に言ってかなり大量の検索順位が変動することを意味します。 此処に於いて検索順位上位を約束することを契約したホームページはどうなるでしょうか? 電話営業に根負けしたか、上位表示を焦ったか、 料金を払いさえすればほとんど手を加えないような手際で 見事SEO業者の尽力で上位に表示されているようなホームページです。 持って回った言い方をしましたが詰まり小手先の技で、 若しくは小手先の技さえ用いないで望みの検索結果を得ているホームページです。 この検索キーワードでこの頁を上位にと短絡的に考えている以上、 変動は免れ得ないものが確率的に35%出ます。
検索エンジンに於ける検索結果とは一私企業、 の恣意的なものであることは何度も本ブログで言及してきました。 Googleは一営利私企業であること(2011年4月16日記事) それは日本では今やYahooのエンジンも担当する Google社のものに他なりません。 そのことをSEOを声高に叫ぶ前に今一度よく考えて見る必要があるでしょう。
徒にSEO業者の言うSEOに頼るのは砂上の楼閣の如く脆い、となれば では検索で上位に表示されるためにはどうするか。 それは閲覧者が見て喜ぶ、感謝する、もう一度見たくなる、 ようなホームページを心掛けることでしょう。 その様なホームページを検索結果の上位に表示することこそ Google社の望む処だからでもあります。 何故ならGoogle社に取って検索エンジン利用者の喜び、感謝、リピートは これ即ち顧客満足の獲得であるからです。 これこそが本来の意味のSEOと言える、と考えます。 翻って今回のGoogle社の検索表示順位のアルゴリズムアップデートは 小手先のSEOに頼らない価値ある頁を提供しているホームページに 恩恵を齎すことにもなる筈す。