フルHD 3Dグラス・イニシアチブは3Dテレビ普及の引金となるか?

フルHD 3Dグラス・イニシアチブロゴ 画面が飛び出すと大いに鳴り物入りで登場した 3Dテレビですが、2010年4月に みずほ情報総研 が「3Dテレビに関するアンケート」調査結果から得たデータと考察 3Dテレビに対する購入意向およびその特性と普及要件 に依る通り、現在も普及率は一割に満たないで推移しているようです。 (同総研に依る2011年2月の技術動向レポート 3D映像の過去・現在・未来 ) レポート内にも言及があり、 ネット上にも散見されるのですが、 3D眼鏡を利用した3Dテレビシステムには将来性がないのではないか という、眼鏡を掛けないと立体的に見えない3Dテレビよりは 眼鏡無し、裸眼でも見られる3Dテレビの方が有望ではないか、という意見には首肯せざるを得ない気もします。 任天堂の携帯ゲーム機 ニンテンドー3DS も裸眼用ですね。

このような動向にある中で先々月の2011年8月に…

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パナソニック・ソニーなど4社、3Dアクティブシャッターグラスの標準化に合意 (ファイルウェブ2011年8月9日記事)が為されました。 4社が共同で開発した3D眼鏡に関する技術を フルHD 3Dグラス・イニシアチブ としてライセンスするという趣旨です。 標準化に於いて4社とは

  1. パナソニック
  2. ソニー
  3. サムスン
  4. X6D Limited(XPAND)
であり、この趣旨に賛同した
  1. シャープ
  2. 東芝
  3. フィリップス
  4. TCL(中国)
を加えて組織されています。 これについての進展が同ファイルウェブ2011年10月6日のインタビュー記事 3Dメガネ規格標準化の狙いと展望を「フルHD 3Dグラス・イニシアチブ」キーマン2名に訊く として4頁に渡り掲載されています。

3Dテレビは参入企業の期待が大きかった為か、 それぞれ力を入れられ独自に設計、製造していたために製品、規格が乱立しました。 記事にはそれに因を持つ標準化の要請要因として以下の三点が挙げられています。

  1. 特に流通の強いアメリカから要請が出ていた
  2. 利用者から見て分かりにくい
  3. サードパーティー製の ユニバーサルメガネ と呼ばれる必ずしも信頼性が高いものばかりではない3Dメガネの出現による信用失墜
特にこの三点目が3Dテレビ普及の妨げともなっていると考えられたのではないのかと思われます。 しかし、本来は乱立した規格に戸惑うユーザーからの要請に因って ユニバーサルメガネなる商品が登場したとも考えられます。 すると普及の妨げと思われているサードパーティーこそユーザーの要望に従って商品提供していることになり、 その姿勢を己が失っていることこそ本来、 3Dテレビ提供企業側は重く見るべきであるでしょう。 過去にも家庭用ビデオ規格の VHS vs β 対決と謂わず、 何某につけてメーカー側の理屈をユーザーに押し付けてきた嫌いはあるのではないでしょうか? 本来は、3Dメガネシステム式3Dテレビの登場時に検討されてよかった事案である気がします。

この情報を閲して見るだけでも正直、 眼鏡だけにピントがずれている気がしないでもない印象を受けてしまいます。 さて来年になればライセンスを受け、 イニシアチブのロゴをプリントした3D眼鏡が世に出回る結果となるのでしょうか? そして3Dテレビは一割を超えた普及がなるでしょうか?

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