CMSとしても定評のあるブログシステム WordPress(ワードプレス) には オートパラグラフ(自動整形表示) と呼ばれる機能が備わっています。 はまぞうブログでもブログの投稿記事を書くときに 改行すればブログでも改行してくれますね。 しかし本当はHTMLというホームページを書く際の約束事の中では ここで改行しますよ、という記号を入力してやらないと 実際にホームページ上で確認したときは改行されていない状態になります。 それではHTMLを知らない方にはブログ記事も書きにくいものになってしまいますので、 自動改行機能が備えられているのですね。
WordPressでは…
これに加えて二回改行を続けて入力すると、 前後の文章は段落として扱われます。 実際のHTMLを表示すれば 一行改行すると改行タグ <br> が、二行改行すると段落(パラグラフ)タグ <p> が自動的に挿入されるということになります。 これを利用すればHTMLにあまり詳しくない方でも 装飾つきのリストを誂えた更新が可能になるという寸法です。 一般の方でも更新が容易くなるようにと考えられたブログシステム誕生の 経緯を物語る機能と言えると思います。
処がこれは専門家にとっては余り好ましくない機能として扱われている様です。 HTMLを直接読み書き出来る人間に取っては意図しない処で、 改行が挿入され、段落が設定されてしまうからです。 その為に検索すれば WordPress 周辺にはこれを防ぐ為のノウハウも 結構な情報量で用意されていました。
しかし折角の機能ですのでHTMLの読み書きが自在な専門家としても 利用してみたらどうだろうと思うのです。 数年前のWeb制作状況と異なり今はデザインはHTMLとは分離され CSSで表現されるようになって来ました。 其処で <br> タグ及び <p> タグの部分にCSSでデザイン付けをしてしまいます。 (この部分は一般の方の関知する部分ではありません。) そうすれば WordPress の投稿画面では一度の改行か、 二度の改行かを意識するだけで二種類のデザインを適用することが出来ます。 すると一般の方がデザインの整った更新をすることが可能になります。 例えばブログではなくホームページとして WordPress を利用した時など、 更新情報 とか お知らせ などひとまとまりを一つのデザインでまとめたものが 複数個連なって箇条書き的な一覧ページを構成する際などに威力を発揮するでしょう。
もしホームページ作成を依頼するときに 更新の簡単な一覧ページが要請事項として含まれるならば、 本記事を豆知識として依頼先に話して見れば効果があるものと思います。