Zynga(ジンガ) とは2007年に米国で設立されたソーシャルゲームメーカーで、 2010年7月にはソフトバンクと提携して ジンガジャパン株式会社 を設立して日本進出を果たしています。 そのZyngaが本国米国で紆余曲折の末、 2011年12月3日に上場の申請を実施しました。
- Zynga、IPOで10億ドルの調達を目指す:the Blog Herald
- Video: Zynga CEO Mark Pincus Pitches IPO To Investors:TechCrunch(米)
その躍進著しいジンガと日本のソーシャルゲームメーカーの比較と…
売上げなどから為されている面白い考察が、 TechCrunchの2011年12月3日の記事 巨大ゲーム企業Zyngaが日本のGREEなどより極端に低利益なのはなぜ?このままでいいの? として配信されていました。 右に引用するグラフがその一つでご覧の如く GREE(グリー)とDeNA(ディーエヌエー)が比較対象とされています。 特にGREEは本文中にファウンダでもありCEOの 田中良和 氏のインタビューも取り扱っています。
詳細及び他のデータは記事を参照していただくとしてその要諦は ソーシャルゲーム提供者として大きく評価されているZyngaがユーザー数で劣る GREEやDeNAに何故売上げ等で大きく遅れるのか、と言うことに対し、 モバイル についての取り組みを挙げていることです。 確かに日本でGREEやDeNAと言えばケータイゲームの印象があります。 Zynga自身もIPOの提出書類中にモバイルに関して限られた経験しかないことを認めているとのことです。 記事にデータを提供している Gumi のCEO 國光宏尚 氏が
Zyngaはすでに大成功しているので、自分のやり方が正しいと思っている。 Zyngaはソーシャルゲーム企業として成功したが、そのゲームはPC用だ。 しかし、インターネットの未来はモバイルにある。言及していることも記載されています。
モバイルへの取り組み度がソーシャルゲームの成功と強い相関関係にある と言う具体的なデータは見当たりませんが、 このデータを見ればその関係性が深いことが推測出来ます。 ZyngaがPC中心の現在から以降モバイルへの取り組みを重ね、 その財務がどのように推移するかで更に詳細な相関関係のデータが取れることになるかも知れません。 Zyngaがモバイルにどのように取り組むかは此れ等のデータをCEOの Mark Pincus 氏がどのように見、どのような経営判断を施すのかによるのでしょう。 同社がモバイルに取り組んだ結果のデータを見てみたい気もします。
記事内では折り良く、抜け目無くインタビューのなった GREE田中氏へのインタビューの言及と動画が付随しますが、 その本記事がTechCrunch同日3日付で モバイルソーシャルゲームで世界展開しNintendoの王座をねらうGREE–CEOインタビュー で配信されており、その末尾が
”いずれそのうち、PCはなくなると思う”、彼はあっさりとそう言った。と結ばれているのが印象深く思われます。