兎角ITと言うと己の馴染めないその不甲斐無さからか、 やれ冷たいだの、人間味がないだの、昔は良かっただの口走る人間は多く見掛けます。 果たしてIT、コンピュータを利用する世の中が それ程忌み嫌われるように人情失われた世界なのでしょうか?
ITと自動車
本ブログでは1年と数ヶ月前の2010年12月9日に ITと自動車 なる記事を配信しました。 其処に電気自動車と共に扱ったのがABC Newsの Google Car: It Drives Itself でした。 自分自身で運転する車、と題される如く、 ここで取り上げられているのはGoogle社が開発している 自律型自動車なのです。
関係企業として日本のトヨタ社があることから車種はプリウスが用いられ、 それは驚くことに無人で走行します。 センサーから得られる走行関連情報の収集と コンピュータによる迅速で大量の情報処理に依って 人がハンドル操作をしないでも自動車は走ることが出来る様になると言う訳です。
そしてGoogle社は倦まず弛まず着実に研究を進めていました。 その成果が…
WIREDの2012年3月30日の記事 「Googleの自律走行プリウス」で街を行く:動画 に取り上げられています。
或る日のスティーブ・マハンさん
主人公はスティーブ・マハン(Steve Mahan)さん、 この数年間で95%もの視力を失い、盲目に近い状態なのだそうです。 ある日米Google社のメンバーにドライブに連れ出されました。 しかも運転するのはマハンさんです。 何と言う無茶を言うのでしょう。 しかしその心配にも関わらずマハンさんは 仕上がったクリーニングを受け取ったり、 ドライブスルーのTaco Bellで最高のブリトーを買い物したりと ドライブを楽しんだのでした。
そしてそこには名脇役の自律型自動車プリウス君の 力添えがあったことは言う迄もありません。
Self-Driving Car Test: Steve Mahan
この記事に掲載されていた動画を本記事にも この下に埋め込みましたので是非ご覧下さい。 とても暖かい気持ちになれること請け合いです。
豊かな未来
それにしても素晴らしいフィルムに仕上がっているなぁ…。 Google社のプロモーションフィルムと言ってしまえばそれ迄ですけれども これは素直に評価してあげたいように思います。
スティーブ・マハンさん、 Self-Driving Car User の第1号として公式に認められたようです。 今まで奪われることを余儀なくされた自由が ほんの少し、向上することを約束されました。
さて、似非ヒューマニスト達は放っておいて ITの活用される人情味溢れる豊かな未来に向かい 進むこととしましょうか。