先日2011年9月13日の浜松商工会議所主催の インターネット活用研究会 では参加者の皆さんが取り組まれた課題に、 新商品スイーツのネットショップによる新規市場開拓のシミュレーションがありました。 この課題を地で行くネットショップがあります。 MOCCINA(モッチーナ) がそれで、既に各種メディアで取り上げられる度に ネット上でも話題となっているようです。
このモッチーナは…
商品名も神戸にある実店舗の名前もモッチーナで統一されており、 戦略的であることが分かります。 運営しているのは主に食を扱う まるかんろせいグループ で、沿革を見るとモッチーナは 2008年5月に株式会社神戸まるかんのモッチーナ事業部として発足し、 翌6月には実店舗であるモッチーナ住吉本店を開店しています。
商品は恐らく開発のヒントとしたであろう いちご大福 を思わせる各種フルーツを白餡を媒介に餅で巻いたものです。 いちご大福では苺の赤色が餅に染まったピンク一色でしたが、 同様に様々なフルーツの持つ色が淡く包む餅に反映されれば 色とりどりのセットでパッケージされると見た目も鮮やかで、 特に女性は魅了されるのではないでしょうか? それは神戸市東灘区住吉本町の実店舗も真っ白を基調として ピンクをポイント的に各所に配らっている処にも感じられます。 商品開発の段階から顧客ターゲットを定めた上で、 各種メディアの受けを狙い考え込まれている印象を受けます。
メディア受けを狙ったのであればそれは成功し、 たびたび紹介されていて、モッチーナサイトの メディア掲載 ページの作成で紹介された旨のアピールも忘れていません。 笑っていいとも!でも紹介されたようですね。 そしてそれは上手くネットへ循環し、例えば 食べログ:モッチーナ となって反映されています。
モッチーナサイトの通販ページ を見てみれば、これは戦略的とも思える商品開発やメディア展開とは逆に、 シンプル極まりないものです。 FAX、メール、電話による申込みでカートなどは用意されていません。 しかしこれを見ればネットショップにしばしば見られる 過度のショッピングカートやレコメンドシステムなどはいらないのではないかとも思えることも確かです。
そして代金引換手数料は受取人負担で、 送料も特に購入量に依る割引はありません。 上記、インターネットサービス研究会で多く出された意見に、 下手をしたら商品代金以上になる送料についての問題がありました。 またそれを補うだけの魅力が商品に備わっていなければならない、とも意見が出ました。 このモッチーナに於いては以下、
- ターゲットを明確にした
- 他にはないオリジナル商品を開発した
- メディアを利用してプレミアム感を高めた
- ネットショップシステムには必要以上の経費を掛けない
第3回インターネット活用研究会のお知らせ
浜松商工会議所主催で浜松商工会議所会員事業所向けにインターネット活用研究会が月一度開催されており、本ブログ運営者も専門相談員として参加しています。第1回は2011年8月9日に開催され、本ブログでも翌10日に記事第1回インターネット活用研究会報告として配信しています