Feedburner利用者は今後の代替を考慮する必要性高し

Googleの提供するブログシステムとして Blogger があり、これを利用するに当たってのアドバンテージに Feedburner (フィードバナー)があると本ブログに2012年6月5日の記事 GoogleのブログシステムBloggerとFeedBurnerの連携が便利 で伝えましたが、若しかしたら近い内にこれが失われそうな様相を呈して来ました。

Feedburnerに出来ること

凡そ多くの機能が盛り込まれその全体像も把握が難しい FeedburnerはTechCrunchの記事 GoogleがFeedburner買収を正式発表、次はAdWords統合化か? などが伝えるように2007年の6月上旬にGoogleが買収したサービスでした。

Google社はインターネットの利用が利用者に利益を齎し、 インターネット利用が全体として増大するに依って自社の利益増大を狙い その一つとしてこのツールを無料でネットに提供したのでした。

従って様々なインターネット利用に利便を齎すツールであるのですが、 その機能は主に利用される処で以下となるでしょうか。

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  • 広告配信機能
    Google AdsenseをRSSフィードに挿入できる
  • 負荷分散機能
    独自運営のサーバに於いてはフィードへのアクセスの負荷を低減できる
  • RSSフィードURL統合機能
    ドメインを変更した際にも転送することで一定のフィードURLを使用できる
  • 部分配信機能
    ブログ記事の部分配信ができる
  • メール配信機能
    ブログなどの更新をメール告知できる
  • ソーシャル機能
    Twitterへのブログ記事の自動連携ができる
  • 分析機能
    RSSフィードの読者や購読状況を数値として把握できる

まだ最適化機能など有りますがざっと良く利用される機能を見ただけでも 数多くが提供されているのが分かります。

FeedburnerのAPI機能

実はFeedburnerには前段に記した一般的な利用法以外にも API機能が提供され、利用可能でした。 API とは Application Program Interface の略でこれを利用すればプログラムを通じてFeedburnerの蓄積データが利用出来る 謂わばプログラムの受付窓口のような機能です。

例えばBlog.IKUBON.comさんでは2010年2月27日の記事 FeedBurner APIで勝手なiTunesのおれおれランキングを作ってみた を見てみれば、このAPI機能を利用してサービスを開発しているのが記されます。 そこではFeedburnerを利用してフィード配信している記事毎であれば そのフィードURLを与えたときに当該記事の読まれた数やクリック数をAPIを通して取得して iTunesに於ける人気曲ランキングなどが提供されています。

API機能の提供停止

このAPI機能に限ってサービスの提供が停止されると言う情報がネット上を駆け巡ったのが 今月は2012年9月の10日前後でした。 Film Goes With Net ネット館 の2012年9月10日の記事 【追記あり】FeedburnerのAPIが10月20日に終了。【サービスは継続です】 でした。 そしてそのタイトルからも伺い知れる様にかなり情報が錯綜しているのが見て取れるでしょう。

Feedburnerは上に見て来たようにかなり高機能でバリエーションに富んだサービスを提供しており、 そのサービスの停止が噂された処、真偽を問う声もネット上に飛び交い、 此処には停止されるのは2012年10月20日を以てのAPI機能だけであり、 他サービスは継続されるものとして、一旦は落ち着いたのでした。 停止されるのがAPI機能だけであれば一般にはそれ程影響は無いからです。 Googleも其処辺りは考慮しているのではないか、と言う訳です。

FeedBurner.JPがパークドメイン化

しかしその数日後、不安が再び首を擡げる記事が配信されました。 SEO及びGoogle関連情報の提供には定評が有る 海外SEO情報ブログ の2012年9月13日の記事 GoogleがFeedBurnerを終了!? 見捨てられたJPドメインが広告だらけのパークドメインに でした。

此処にはFeedburnerサービス継続に疑義を発する傍証が以下の様に幾つも挙げられています。

  • JPドメインの放り投げに因るパークドメイン化
  • 公式ブログ及び公式ツイッターアカウントの閉鎖
  • 10月を以て終了予定のAPI提供(上記)

これ等を見て不安がるな、と言う方が難しいでしょう。 紹介記事にも RSSフィードURL統合機能 の代替サービスの紹介も為されています。 泉鏡花、婦系図のお蔦じゃ有りませんが、 別れろ切れろは芸者の時に言う言葉、 いっそ殺してくれなんしょ …と迄は言いませんが、潔い最期を求める言葉も最後には吐き出されています。

購読者数が突然0に

そして頃日またぞろ突然Feedburner周りが騒がしくなりました。 恐らく此処数週間の間、Feedburnerに関して利用者はセンシティブに見守っていたのでしょう、 同じく本ブログ運営者も毎日のように確認していました。 下の図に異変は明らかです。

2012年9月18日から購読者数が突然0になっているのです。 最初はGoogleに良くあるいつものエラーだろうと思っていました。 何故ならGoogleリーダーで購読者数を確認した処、減ってもいなかったからです。 Googleはビッグデータ宜しく大方良ければ善しとする姿勢が度々垣間見えますので 今回も1日、2日すれば元に戻るだろうと楽観していました。

しかし昨日2012年9月21日、22日の本日になっても購読者数は元に戻らない処か、 ネット上にもこの件がブログやツイート、SNSで共有され始めたのでした。 以下の様に列挙される具合です。

  • Feedburner 管理画面のアクセス数表示が終了・・・(理詰めのアフィリエイト日記:2012年9月21日)
  • Feed Burnerのカウンターが突然0に! 何が起こっているの?(永遠無窮の創作庫:2012年9月21日)
  • FeedBurnerがサービス終了間近!?代替サービスは? (Webトピッ:2012年9月22日)
  • サービス終了の前兆?Feedburnerのレポート機能が停止状態(t011.org:2012年9月22日)
  • feedburnerの購読者数が0になっている!?(Jkun Blog:2012年9月22日)
  • これだけでもなかなか壮観な印象があるのではないでしょうか。

    代替サービス考慮の必要性

    Googleはトップ交代から散漫な感がある程、 手を広げ過ぎたと言っても過言ではない多くのWebサービスを統合する方向に舵を切って来ました。 そして近年様々なサービスが停止されて来ています。

    数多くある停止サービスには以下の様な有名サービスも含まれています。

    • Google Wave
    • Google Desktop
    • Google Notebook
    • Google Video
    • iGoogle

    iGoogleなど記憶に新しくあるのではないでしょうか。 従ってFeedburnerとて停止される可能性は低いものではありません。

    決して小さくない影響をネット上に及ぼすものと思われる Feedburnerのサービス停止が若し有るのならば、 Googleには急ぎ正式なアナウンスを公表して欲しいものだと思います。

    また余りにもこれ等の傍証がサービス停止の一方向を向いている以上、 いざと言う時、慌てないためにも利用者は代替サービスを考慮しておくのが吉だろうと思われます。