SwiftのPlaygroundsを使ってみた

下の図は手持ちのiPad Pro 9.7インチ版のApp Storeで Swift Playgrounds で検索した結果表示です。 どの環境でも此の如く先ず真っ先にアップル社が提供するiPad専用アプリ Swift Playgrounds が表示されるでしょう。

App Storeに於けるSwift Playgroundsでの検索結果画面

アップル社から提供されるアプリで尚且つ無料でもあり躊躇うことなく入手インストールします。 なお Swift Playgrounds の詳細説明画面を開けば下図のように 何やら楽しげな内容を垣間見せるものとなっています。 レートが 4+ 、即ち制限なく年少者にも問題なく見せられる設定となっており アップル社としては積極的に次代を担う子供達に使用を促すものとして提供されている様子が伺えるでしょう。

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Swift PlaygroundsのApp Storeに於ける詳細説明画面

インストールがなれば早速使ってみるためにアプリを開きます。 開くと可愛らしいのは可愛らしい画面が見られるのですが 些か簡素過ぎて戸惑う部分もあります。 画面はちょうど本記事上部の検索結果画面の二つの画像と同じものが表示されています。 左上に配置された画像には コードを学ぼう1 Swiftの基本 と銘打たれていますのでタップすると何やらダウンロードが始まりました。 どうやらアプリ内でコンテンツをダウンロードして追加する仕組みのようですが 勿論課金は発生しませんしガチャでもありません。 ダウンロードは直ぐ完了しますので開始すると以下のような画面が展開されます。

Swiftの基本1の1クリア画面

左側上部には解説が、下部にはコード記述のエディター部が配置され 通常のプログラミングエディターでは見られないプログラムを走らせた結果画面が 右側半分をビジュアルも楽しげに大きく陣取っています。

上のアプリの実行画面は既に1の1をクリアした段階ですが moveForward()collectGem() なる命令文2つで達成せられているのが見て取れるでしょう。 前者はキャラクターを一枡進め 後者は枡上の宝石を取得するものとして 面倒臭い関数定義はお仕着せとしてアップル社が用意しているのでした。 先ずは此の通り入力、否入力する迄もありません 下に候補が用意されている命令文を選択タップしてご覧と言う訳です。

因みに手元の環境では一応iPadでも文字入力のし易い様に アップル社の純正キーボードを装備した状況でアプリを使用していますが 取り敢えず初期の段階ではキーボードも要らぬ様に配慮されている様です。

盲目的に騙されたと思って写経するのはプログラミングの初期段階には良くある段階と言って宜しいでしょう。 其れをビジュアライズしてゲーミフィケーション要素も伴いインタラクティブに用意する と言った配慮でしょう。 下には参考にもう一つ段階の進んでキャラクターを左へ旋回せしめる turnLeft() なる命令文が増えている学習画面を載せておきましょう。 入力が済んだプログラムを実行し 右画面ではキャラクターが歩みを進めている場面です。

命令文が3つに増えたSwift Playgroundsの実行画面

以下リンクがアップル社の Swift Playgrounds 公式サイトとなっており果たして如何なるアプリであるかの説明文の部分を其の下に引用します。

Swift Playgrounds

Swift Playgroundsは、Swiftをインタラクティブに楽しく学べる、iPad用の革命的な新しいアプリケーションです。 SwiftはAppleが作ったパワフルなプログラミング言語で、 プロはSwiftを使って今最も人気があるアプリケーションの多くを開発しています。 Swift Playgroundsでは、Swiftを使ってパズルを解きながら、コードの基本をマスターできます。 そのあとは一連の課題に挑戦して、より高度な作品作りにステップアップしましょう。 Swift Playgroundsはコーディングの知識を一切必要としないので、 コードをこれから学び始める学生や生徒のみなさんにぴったり。 経験豊かなデベロッパのみなさんにとっても、アイデアをすばやく形にすることができるユニークな方法です。 しかもSwift Playgroundsは、iPadを最大限に活用できるように作られているので、 今までにない学習体験をお届けします。

なるほど本来インタラクティブ学習目的のアプリではあるようですが アイデアを速やかに端末上に走らせられるアプリであれば 開発者に取っても使い道はあると示唆されています。

初学者に優しいか如何かは正直分かり兼ねます。 以前少し此れもプログラミング学習用ソフトとして知られている Scratch を試してみた経験がありますが其の時と同じ狼狽を感じないでもありません。 如何なる分野にても学習にモチベーションは欠かせぬものにて 如何なる部分に初学者がモチベーションを抱き学習を継続するかは 既に己の知る範疇にはありませんし 此の様な学習用のプログラミング環境で成功を納めた例も寡聞にして知りません。 今己がiPhoneアプリ開発には其の創造したゲームを自ら楽しみたい 部分が動機付けを大きく占めていたりもします。

Swift Playgroundsを実行する純正キーボードを装着した手元のiPad Pro 9.7インチ
Swift Playgroundsを実行する純正キーボードを装着した手元のiPad Pro 9.7インチ

今後プログラミング学習環境の需要は弥増すものと予想される中 様々な組織から様々な思惑で以て様々なソフトウェアが提供されていくでしょう。 アップル社は無論営利企業ですので単に社会貢献としての学習環境の充実を図るのみならず 自社開発のプログラミング言語の普及から自社製品の販売の促進に繋げたい狙いもあるでしょう。 孰れにせよ各環境が切磋琢磨して全体が向上すれば 其れは社会にためになるのに変わりはないかと考えます。 アップル社はスマートな製品を提供するに他に遅れを取ることはありませんが ゲーミフィケーションについては些か抜きん出た存在とは言い難いと思います。 同社が如何に此のプログラミング学習アプリを育成するかは興味深く感じる所ですし長く見守りたい気もします。

以上ほんの少しだけですが アップル社より提供されたiPad専用のプログラミング学習アプリ Swift Playgrounds を使って見ました。 未だ未だ使い込んで見なければ分からない部分は多いのですが アップル社サイトにあるように手軽にアイデアを試行してみる環境ともありますので 現在4つローンチしているゲームアプリに続くゲームのアイデアの 先ずは当該アプリで試してみたい腹積もりは当然ながら抱いているのは アップル社が唯に社会貢献のみにあらず営利をも睨むにも似て唯に見守るにはあらずと言った塩梅です。