エントリーとアーティクル

数年前にインストールするなどして最初に馴染んだブログシステムNucleusでは 確か投稿記事の一件一件を「アーティクル」と称していたように記憶する処、 WEB上では「エントリー」と呼ばれることも多く思える、 ブログの編集画面よりの送信行為によって表示されるコンテンツ各々一単位の呼称は、 「エントリー」と「アーティクル」、又は「投稿」と「記事」抔が通常頻用されるのではないかと推測されれば、 扨、一般的にはどう使い分けられているのか気になり調べてみました。

矢張り、「エントリー」と云う語彙の使用には疑問を感じられる方は居られるようで、 上記2ブログではトラックバックを使用したコミュニケーションを当該問題については、 当ブログ筆者の要約にて失礼乍、漢字学の権威、白川静先生による、 「『真』なる文字の元々の語意は現在の真理、真実、まこと抔を意味するものとは異なり、 道端の生き倒れの変死体なるものを表わしていたが、 変じて今日一般に広く知られる意味を成した」 を想起させるが如き展開も感じられ、展開されており興味深く思います。

また下記3リンクの記述にて いちばん上のリンクが当アーティクルにて問題にしたい「エントリー」なるものの定義付けを巧くされているので 引用させていただけば、
1つ1つの文章のまとまりのこと。
コンテンツデータ1件単位のこと。
通常は1ページ分の記事データを意味しています。エントリーには、テキスト文章、リンク、画像などを含めることができます。
となり、又上2リンクによれば当該呼称を「エントリー」とするのは元祖ブログとも云うべきMovableTypeの影響が濃く、 上から3番目最終行のリンクの 地方の中規模印刷会社で苦悩するWebデザイナー改めWebディレクターの日記 では更に突っ込んだ調査、考察及び他説を公開されています。

孰れにせよ「エントリ(ー)」とは ブログシステムの黎明期大きな影響力を持ったMovableTypeに由縁し、 ブログのコンテンツ一単位を表現する語彙として、 最早デファクトスタンダードとも云え、 「アーティクル」、「記事」や「投稿」と同義であり同じ文脈で使用可能である、 として問題無いのではないでしょうか。

はまぞうシステムではプログラム上ではblogbodyとして指定しているようですが、 スタイルシートの指定箇所には「記事」としてあり、 「『記事』を『投稿』する」とも編集画面で表現していますので 「記事」が当「アーティクル」における「エントリー」の意にあたり 「投稿」は意図する処が異なる…と概略すれば大凡遠く的を外すこと有りや無しや。
上記より又連想すれば「エントリーする」、「投稿する」と エントリーと投稿は行為を表わすサ変動詞として用いますが、 「アーティクルする」、「記事する」とは使われないようですので、 その意味でのカテゴリー分けも可能かも知れません。