2009年2月23日に電通のニュースリリースとして
2008年の日本の広告費は6兆6,926億円、前年比4.7%減(PDFファイル:417KB)
が掲載され、日本の広告の年次推移について有用な知見を齎してくれるに様々ある中に、
比較、認識の容易さから広告費対前年比について額ではなく、
百分率として去年を百として、特に抜き出して見た結果が次になります。
広告費対前年比(2008年対2007年比)
総広告費 |
95.3 |
マスコミ四媒体広告費 |
92.4 |
|
新聞 |
87.5 |
雑誌 |
88.9 |
ラジオ |
92.7 |
テレビ |
95.6 |
衛星メディア関連広告費 |
112.1 |
インターネット広告費 |
116.3 |
|
媒体費 |
117.0 |
広告制作費 |
114.0 |
プロモーションメディア広告費 |
94.2 |
|
野外 |
91.8 |
交通 |
96.3 |
折込 |
94.0 |
DM |
97.6 |
フリーペーパー・フリーマガジン |
96.2 |
POP |
98.2 |
電話帳 |
88.0 |
展示・映像他 |
89.2 |
総広告費は周知の如く去年末よりの経済状況の津波被災の如き広がりの中、
5%程、去年を割り込むこととなったものと思われ、
広告費を大きく分けるには
- マスコミ四媒体
- 衛星メディア関連
- インターネット
- プロモーションメディア
とされ、ニューメディアとも云える2.及び3.は全体の不調の中、
一割もの伸長を見せるのとは対照的に、
オールドメディアたる1.及び4.は惨憺たる感を強く受けるは、
当該状況に於いてこそ、余計な情報が排除され、曖昧模糊とした感が払拭され、
遂には其の投資効果に対する世の動向が剥き出しになったのであると思われます。
以下、上表をグラフ化するに、先ずは総広告費は青のグラデーション、
基準たる百のラインを青の破線で表し、
其れを境に好調たるを緑系、下回るを黄色、赤色系で示して見るは恣意的が過ぎるでしょうか。
広告費対前年比(2008年対2007年比:グラフ)
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惨憺たる中にも更に、申し訳なくも最早見る機会も無ければ、
数値に二桁減を示すは、感覚的にも、
新聞、電話帳の凋落振りの納得のいく結果かに思います。
嘗て新聞一面の広告を打つは広告代理店の矜持を示すに持って来いとして扱われるも、
栄枯盛衰、もののあはれなる感の有ります。